山田裕貴、大森南朋、松本潤、松重豊(C)NHK

松本潤主演「どうする家康」タイトルに込めた思い 制作統括明かす

2022.07.01 15:09

制作統括の磯智明氏が1日、愛知県・名古屋で行われたNHK大河ドラマ「どうする家康」の取材会に出席。タイトルについて語った。

  
今作は、脚本家・古沢良太が、新たな視点で、誰もが知る歴史上の有名人・徳川家康の生涯を描く。ひとりの弱き少年が、乱世を終わらせた奇跡と希望の物語となる。

松本潤主演「どうする家康」タイトル決定秘話明かす

山田裕貴、大森南朋、松本潤、松重豊(C)NHK
同作の脚本家である古沢良太氏の口癖として「どうする家康」が特徴的だったと明かした磯氏。タイトル案の相談時に「どうする家康」と提案した際に、古沢氏は「それはいくら何でもちょっとふざけすぎじゃない?いくらなんでもどうする家康はないでしょ?」というリアクションだったと明かした。

その後も熟考を重ねたものの良い案が生まれず「古沢さんがユーモアのある家康を書くのであれば尖ったタイトルでも良いんじゃないですか?」と再び投げかけたという。これを受けて古沢氏からは「奥さんにも猛反対された」と言われたと磯氏は冗談交じりに話した。

タイトルの狙いとして「ウケ狙いとかふざけたものではなく、古沢さんが描く波乱万丈で今の人達に共感できる物語を描こうとした時、1番ふさわしい言葉を探した時に『どうする家康』というタイトルになった」と説明。「古沢さんなりのユーモアがそこかしこにあるんですけど100%大河ドラマだなと思います」と語った。

社内での反応については「割と良かった。すぐ歓迎してくれた」とコメントした磯氏。「『なんか面白そう。今回の家康はどうなるのか』とワクワクと期待感が局内で高まっていた」と話していた。

松本潤主演「どうする家康」タイトルに込めた思いとは?

タイトルに込めた思いについて磯氏は「単純に面白いと思った。『どうする』という言葉はポピュラーで日常的だと思う」とコメント。さらに、これまでの大河ドラマを越えたいという思いがあったと言い「古沢さんが発した言葉を直感的にタイトルに取り込んでみた。コメディー的にとらわれることもあるかと思うが、誰でも知っている徳川家康という人物なのでちょっと(タイトルを)挑戦しても良いかな」と語った。(modelpress編集部)


物語

貧しき小国・三河の岡崎城主・松平広忠の子として生まれた松平元康(のちの家康)は戦乱で父を失い、母とも離れ、駿河の大国・今川家のもとで人質として暮らしていた。今川義元に見込まれた元康は不自由ない生活を保障され、十分な教育も受け、やがて今川家重臣・関口氏純の娘・瀬名と恋に落ちる。そんな今川家に染まる姿を、元康に付き添っていた石川数正、鳥居元忠ら三河の者たちは苦々しく思っていた。

ある日、父の墓参りに三河・岡崎を訪れた元康は、そこで父に仕えていた酒井忠次など旧臣たちと再会。彼らが今川家に不満を抱き、松平家再興の思いがくすぶっていることを知る。しかし、義元を慕う家康にとって、彼らの思いは重荷でもあった。

1560年(永禄3年)、今川義元は、織田領である尾張へ進撃する。元康は妻子たちに別れを告げ、織田軍の攻撃を受ける大高城に、兵糧を送り込む任務に就いた。敵方の猛攻をくぐり抜け、大高城にようやくたどりつき、喜んだのもつかの間、桶狭間から衝撃の知らせが届けられる!しかも、大高城に押し寄せるのは、あの織田信長!幼い頃、信長と一緒に過ごした時の忌まわしい記憶が、元康の脳裏によみがえる。織田軍に包囲される中、家族が待つ駿河に戻るか、故郷の三河へ進むか、それとも籠城か。どうする家康

この決断が、ピンチとガマンの連続、壮絶な家康の人生の幕開けだった。
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