“次世代アナウンサーの原石”瀧口麻衣さん、実は国体優勝の実力者 目指すアナウンサー像は?<第2回学生アナウンス大賞 モデルプレス賞>
2022.04.20 21:00
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全国の大学生・大学院生を対象とした、次世代を担うアナウンサーを発掘するコンテスト「第2回学生アナウンス大賞」にて、同志社女子大学2年の瀧口麻衣さん(たきぐち・まい)さんがモデルプレス賞を受賞。表彰式後、モデルプレスのインタビューに応じ、アナウンサーを目指したきっかけや、4歳から打ち込んできたことついて聞いた。
瀧口麻衣さん「第2回学生アナウンス大賞」モデルプレス賞を授賞
― 授賞式、お疲れ様でした。先ずは受賞の心境をお聞かせください。瀧口:まずファイナリストに選んで頂けたことが嬉しく感謝したいですし、その中でモデルプレス賞を頂けたことも嬉しいです。いつも見ているサイトなので「本当に自分でいいのかな」と思うぐらい光栄です。
― 昨日のカメラテストを経て、今日の1分間スピーチ、そして授賞式でしたが緊張しましたか?
瀧口:実際に「めざましテレビ」で使われているセットでのカメラテストだったので、昨日このスタジオに入った瞬間に「朝見てたところだ」って緊張しました。昨日は、夜行バスに乗って朝着いたので、声出しがしっかり出来なかったのが不安ではあったのですが「やるしかない!」と気持ちで乗り切った感じです。
― スピーチでは「高校時代所属していた薙刀部が予選負けしてしまい『なぜ本気でやらなかったの?信じてたのに』と先生に涙を流しながら言われ、私たちを信じてくれてる人を大事にしたいと思い、日本一になることができた。この経験から、人の心に届くきっかけとなる言葉を届けたい」という旨を話していましたね。どんなことを考えながら今日まで準備してきたんですか?
瀧口:スピーチは“ファイナリストとして”というより、私が個人的に薙刀の先生に伝えたいと思って考えた文章なんです。どうしても、自分のターニングポイントになった高校1年生の冬の悔しい気持ち、そしてそこ変われたたことを伝えたくてエントリーした時から話そうと決めてました。なので、アナウンススクールの先生とスピーチを考える時も「これを伝えたいから頑張ろう」って。
― この伝えたい思いがあったからこそだったんですね。
瀧口:そうなんです!薙刀の先生に伝えたいから最後まで残らなきゃ、最終まで行かないと伝えられないから頑張ろうと思って来ました。
― それほど瀧口さんに影響を与えた恩師なんですね。先生も泣いちゃうんじゃないですか?
瀧口:そうです。これをが先生に伝えたいから頑張らないとって、もう泣いてほしいぐらいの勢いで考えてきました(笑)。
瀧口麻衣さん、憧れは藤井貴彦アナウンサー
― アナウンススクールのお話もありましたが、いつからアナウンサーを目指し始めたんですか?瀧口:なんとなく意識したのは小学生のころです。薙刀を4歳からやってて、(出身の)福井で国体が開催されることが決まってからアナウンサーの方がちょくちょく取材にくださったんです。それから、高校3年生の時にいざ福井国体が開催される時、有力候補として取材でアナウンサーの方と接する機会が多くなり、間近で働いている姿をみてカッコいいなと。実際試合にも来て頂いて、すごく身近な存在というか、こうなりたいなと思うようになりました。
― 近くで接していたからこその思いなんですね。今日の司会は藤本万梨乃アナウンサー(フジテレビ)でしたが、何かお話したことはありますか?
瀧口:裏で「頑張ってね」って声をかけてくださったり、控室では私たちが就活について質問させていただき「ここを気を付けたほうがいいよ」とか「自分を偽らないこと、作りすぎないこと」などアドバイスをくれたりありがたかったです。
― 憧れのアナウンサーを1人挙げるとしたら?
瀧口:日本テレビの藤井貴彦アナウンサーです。私の年代はコロナ禍で成人式が出来ない地域もあった中、藤井アナウンサーが「世の中思い通りに行かなくても誰かを批判するではなく、こういう辛い状況でも誰かのために力を発揮できる強い大人になってください」って言ってくれたんです。テレビという公共の電波でわざわざ二十歳の私たちのためにそう伝えてくれる時間を作ってくれたのがすごく嬉しかったですし、こんなに親身になってくださるアナウンサーがいるんだって。
藤井アナウンサーを見ているとすごくホッとするというか、1日辛いことがあってもテレビをつけて藤井アナがいてくれたら「今日大丈夫だ!」みたいな(笑)。私も、テレビを見てくれている方に情報を伝えることはもちろん、その姿を見てホッとしてもらえる、「今日も1日頑張ってよかったな」と思ってもらえるような存在になりたいです。
薙刀は“アイデンティティ”
― 自己PRでは薙刀で培った『復活力』とありますが、やはり瀧口さんを大きく変えた出来事だった?
瀧口:高校3年生の時、福井国体の2ヶ月前にあったインターハイ団体戦で予選負けしてしまったんです。国体に出場するメンバーとして練習していたので、先生や周りの選手たちからは「優勝候補」として見られていたんですが、まさかの予選負けで、もう辞めたくなるぐらい「無理かも」と落ち込みました。そこで支えてくれたのがスピーチでお話した先生や、仲間たちで、「まだ国体は終わってないから残りの2ヶ月を必死に頑張ろう」って励まし合って乗り越えられました。
― 薙刀はいつからやっているんですか?
瀧口:4歳からです。母が先生をしているのでその影響で始めました。
― 高校3年時に国体優勝ということはやはりかなり練習してきた?
瀧口:そうですね…文化祭とかも犠牲にしてきたんで、所謂「青春」は送れなかったです。
― 一方で、東京オリンピックの聖火ランナーを務めるという特別なことも経験してるんですね!
瀧口:地元の新聞に募集が出た際、国体で県内の方々に応援していただいたのでその恩返しが出来ないかなと考え、作文を書いて通過したので出来ました。
― 実際走っていかがでしたか?
瀧口:もちろん楽しかったですが、(トーチが)結構重くて…(笑)。
瀧口麻衣さんが目指すアナウンサー像
― 最後に、改めてどんなアナウンサーになりたいか教えてください。瀧口:1つは先ほど挙げた、見ている人をホッとさせられるアナウンサー、何か小さな幸せをたくさん届けてられるアナウンサー。もう1つは、同世代のZ世代を応援していくアナウンサーになりたいです。
― ありがとうございました。
「第2回学生アナウンス大賞」グランプリは成實陽菜さん
『学生アナウンス大賞』は、フジテレビが運営する『アナトレ』の全面協力のもと、全国の大学生に”アナウンサー”という仕事に触れるチャンスと、アナウンサーを目指すきっかけをつくるべく、2021年より発足したコンテスト。参加条件は、現役大学生であることのみ。第2回となる今回は1300人以上がエントリーし、書類審査やオンラインによるグループ面談、カメラテストなどを経て14人がファイナリストに選出。グランプリは中央大学2年の成實陽菜(なるみ・ひな)さんが受賞した。
ほか、「フジテレビアナトレ賞」は同志社大学3年の友廣南実さん(※「CanCam賞」とW受賞)と明治大学2年の岩崎陽(※「崎」は正式には「たつさき」)さんが受賞した。(modelpress編集部)
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