乃木坂46山下美月、勝地涼にイラつくインフルエンサー役に挑戦
2022.03.08 18:00
views
乃木坂46の山下美月が、9・16日放送のフジテレビ系水曜NEXT!『Around the Corner 曲がり角のところで』(ともに24時25分~24時55分 ※関東ローカル)に出演。番組内ショートドラマでインフルエンサー役を演じる。
山崎弘也&有村架純出演「Around the Corner 曲がり角のところで」
水曜深夜の「水曜NEXT!」にて放送されるこの番組のコンセプトは「コーナーを曲がると新たな景色が見える」。番組の「コーナー」と曲がり角の「コーナー」の意味をかけ、ひとつの番組にさまざまな“コーナー”が現れる。そこで、いろいろなジャンルの新たな才能に出会ってほしい、というものだ。山崎弘也(アンタッチャブル)が運転席に、有村架純が助手席に乗り、「Around the Corner」カーで、晴れた春の横浜をドライブしていく。車内では、ふたりのゆるりとしたトークが続き、ドライブ途中で曲がり角(コーナー)を曲がるたびに、番組ではVTRが発射されるという仕掛けだ。
山下美月、インフルエンサー役を好演
まずふたりが曲がり角を曲がると、中江功監督によるオリジナルショートドラマが発射される。山下扮(ふん)する高木ルル(※「高」は正式には「はしごだか」)が、テレビ番組に出演しようとしている。彼女は、超常現象やホラー映画などをシュッとした見た目でクールに紹介するという動画が人気のインフルエンサーだ。番組のADたちが「かわいいですね」とルルにうっとりする中、総合演出の代官山(勝地涼)は、「地味じゃね?」とぽつり。ルルの好みとは違うピンクの服に着替えさせ、ただマニアックに作品を紹介するトークにダメ出ししていく。代官山ら制作陣の態度にイラつきながらも、本番を迎えたルル。いつも自分の動画でやっている通り、冷静に作品紹介を進めていくのだが、視聴者の声が聞こえてくるはずのスピーカーからなぜか不気味な声が。制作陣のいたずらだと思い込んだルルは、怒りを爆発させるのだが…。
塩野瑛久の眼福すぎる企画も
また、別の角を曲がると、バラエティー制作の若いディレクターたちによるバリエーション豊かなVTRが次々を発射される。新進気鋭のコント集団「ダウ90000」は、8人のメンバーによる、“男女あるある”“テレビあるある”まで?盛り込まれた新ネタを披露。また、フジテレビ入社2年目の佐久間みなみアナウンサーが、ちょっと昔テイストの情報バラエティー番組に挑戦する。前髪を立ち上げ、スタジオのボディコンギャルたちとお届けする、HOTな街TOKYOの最新トレンドとは?
そして、チケットが即完売してしまう話題のダンス集団「梅棒」による見応えたっぷりのパフォーマンス。さらに、イケメン俳優・塩野瑛久が東京の夜景をバックに流し目でつぶやく珠玉の一言…短くも眼福すぎる企画も。
この番組は、『教場』(2020年、2021年)、『Dr.コトー診療所』(2003年~2006年)、『プライド』(2004年)、『空から降る一億の星』(2002年)など数々のヒットドラマを手掛け、昨年には『世界は3で出来ている』(2020年)で年間ギャラクシー大賞も受賞した中江監督が、バラエティー制作の黒木彰一プロデューサー&中嶋優一プロデューサー率いる第二制作部の若手ディレクターたちと、異例のタッグを組んで制作。まさにドラマとバラエティーの垣根を超えた企画だ。
中江は「ドラマのOLD世代がバラエティーのNEXT世代の人たちと一緒に作るという、個人的には夢のような企画でした」と振り返った。(modelpress編集部)
企画・演出:中江功(フジテレビ第一制作部)コメント
― 今回の企画を立ち上げた経緯は?4年ほど前から、第二制作部(バラエティー)の黒木(彰一)プロデューサーと部署を超えた番組作りをやってみたいね、と話していました。ドラマ部とバラエティー部の現場の人間は、近くて遠い関係で、番宣くらいでしかなかなか交わる機会がない。当時は大いなる番宣番組でいいから、とにかく一緒に作ることを目標にしていました。
昨年末に中嶋(優一)プロデューサーにもその話をしたところ、面白がってくれて、今回、「水曜NEXT!」枠で実現してくれました。そもそも「水曜NEXT!」は、その名の通り「NEXT世代」のための枠だと思っていたので、そんなところにOLD世代が割って入るなんて申し訳ない、と最初は恐縮しましたが、残り少ない(かもしれない)制作現場人生だし「新しいことをやるのにOLDもNEXTもない!」と開き直ってやらせていただくことにしました。
― オリジナルショートドラマについて教えてください。
深夜の短いドラマということで、ワンシチュエーションのあまりやったことないジャンルをやりたいと思って作りました。なので?なんとなくホラーみたいなモノになりました。コーナーのひとつなので長すぎず、短すぎずを意識しました。
山下美月さんは、初めてお仕事したのですが、謙虚でありながら芯の強さを感じる方で、お芝居に対する勘も良く、とても頭がいい印象を受けました。きれいですし!これからが本当に楽しみです。今回はミニドラマでしたが、次は長編の作品で、また違う顔を見てみたいと思わせてくれる魅力的な女優だと感じました。【NEXT世代】という意味でもピッタリなキャスティングだったと思います。
勝地涼さんは、私の同期のバラエティーのカリスマをイメージした役柄でした。出演者が多い中、現場の空気を明るくして盛り上げていただき助かりました。
― バラエティーの若手ディレクターとの仕事について教えてください。
顔合わせの時は控えめでおとなしい、という印象でしたが、時間と共にそれぞれ個性が出てきて、面白いアイデアがどんどん出てくる楽しい会議でした。舞台や映像、配信など積極的に見る努力をしていて、勉強熱心でした。プロデューサーたちがディレクターの意見をしっかり聞く姿勢も参考になりました。
当たり前のことですが、普段仕事をしている相手が違うため、ドラマの人間とバラエティーの人間では、タレントや役者に対して持つイメージが結構違っているのが面白かったです。とにかく楽しい番組作りでした。“いろいろ教えてください”、と若手の皆さんから言われましたけど、明らかに私の方が教えてもらいました。とても頼もしいディレクター陣でした、かなり刺激を受けたことは間違いないです。
― 『Around the Corner』を仕上げてのお気持ちは?
ドラマのOLD世代がバラエティーのNEXT世代の人たちと一緒に作るという、個人的には夢のような企画でした。“いろいろなアイテムのごった煮みたいなものを作りたい”という陳腐な表現の思いつきを、“コーナーを曲がると新たな景色が見える”なんて素敵なキャッチと、清志郎さんの世代を超えた心地よい曲でパッケージしてくれた黒木プロデューサー、そしてバラエティーチームの個性的で才能ある若手精鋭を集結させて、気持ちのいい番組作りの環境を用意してくれた中嶋プロデューサーに心から感謝しています。
今回はドラマとバラエティーの共同作業でしたが、これを実験的な試みに終わらせず、事業部のイベントやスポーツ、映画や報道、営業など局内全部を巻き込んでそれぞれの部署の人がコーナーを担当する、さらに多様化した第2弾、第3弾の番組を作れたら、と思っています。
制作統括:中嶋優一(フジテレビ第二制作部)コメント
弊社のドラマレジェンドである中江(功)監督(入社34年目)に、入社3年目、5年目、5年目、8年目のバラエティーの若手ディレクターが胸を借り、ドラマとバラエティーの融合の番組を作りました。この経験でインスパイアされた若手たちが、何年後かに良い作品をそれぞれ作ってくれればと願っております。入社26年目の私も勉強になりましたので、これからもボーダーを超えた融合を目指したいと思っています。チーフプロデューサー:黒木彰一(フジテレビ第二制作部)コメント
中江(功)監督から、この企画の素の話を聞いた瞬間、忌野清志郎さんのソロ曲『AROUND THE CORNER 曲がり角のところで』を思い出しました。いつか使いたかった番組タイトルなんです。曲がり角を曲がると何があるのだろう?という気持ち。思いがけないコーナーがそこにある!という構成。大先輩のドラマの中江監督、バラエティーの(田中)良樹、(城山)海周、坪井(一季)、古川(周)という若手ディレクター、そして長年の盟友・中嶋(優一)プロデューサーと、普段とは違うメンバーでわいわいガヤガヤと番組を作りました。会議も収録現場も楽しくて…早く見てもらいたいものばかりです。どこかの曲がり角(コーナー)で、皆さまに春らしい新しい出会いがあったら本当にうれしいです。
【Not Sponsored 記事】