新内眞衣、舞台「熱海殺人事件」2年連続出演決定「もう一度演じられるなんて夢のよう」<「新・熱海殺人事件」ラストスプリング>
2022.02.17 05:00
元乃木坂46の新内眞衣が、3月31日~4月3日まで新宿・紀伊國屋ホールにて上演される、つかこうへい十三回忌特別公演舞台「『新・熱海殺人事件』ラストスプリング」に出演することが決定。昨年の「熱海殺人事件 ラストレジェンド~旋律のダブルスタンバイ~」に続き、2年連続出演となる。
つかこうへい作品「熱海殺人事件」
2010年7月10日つかがこの世を旅立ち12年の時が流れた。しかし、演劇界の巨星が消えても熱海殺人事件の伝説は続いている。紀伊國屋ホール58年の歴史の中で、最も上演回数の多い作品であるつかの「熱海殺人事件」は、1973年の発表以降、翌年1974年に岸田戯曲賞を授賞、後に映画化される等、日本の演劇史上プロアマ問わず最も愛され上演され続けている作品(推定累計8,500ステージ)である。つかの十三回忌を迎えるにあたり、今作の上演が決定した。
味方良介、5度目の木村伝兵衛役に
“東京警視庁にその人あり”と言われた木村伝兵衛部長刑事は、2017年~2021年の4シーズン同役を演じ、つか作品のニューリーダーである味方良介が演じる。味方は今、注目される俳優の1人だ。味方は木村役を演じるにあたり、「伝統ある紀伊國屋ホールで、5度目の木村伝兵衛とは自分自身も驚きです。この機会にもう一度この作品に真正面から向き合って僕らの熱海殺人事件を作り上げます」と意気込んだ。
新内眞衣「もう一度演じられるなんて夢のよう」
捨て身の潜入捜査を行うヒロイン・水野朋子婦人警官に決定した新内は、今年2月乃木坂46を卒業。卒業記念2nd写真集「夜が明けたら」はブックランキング1位を記録するなど快進撃が続く中、今後の活躍に注目が集まる。新内は、「昨年経験した『熱海殺人事件』をもう一度演じられるなんて、夢のようです。しっかり水野朋子を生きたいと思います!」と喜びの思いを語った。
高橋龍輝&一色洋平らも出演
東京警視庁に転任して来る熊田留吉刑事には、「いつも心に太陽を」「広島に原爆を落とす日」「新・幕末純情伝」といったつか作品はもちろん、「あずみ」「フラガール」など岡村演出作品にはかかせない存在の高橋龍輝が「熱海殺人事件」に初挑戦する。犯人大山金太郎は、小劇場から2.5次元作品まで活躍の幅を広げる一色洋平。
演出は、つか没後2011年から12年に渡り紀伊國屋ホールでの「熱海殺人事件」をプロデュースし続けている岡村俊一があたる。
「熱海殺人事件」とは
1973年に文学座に書き下ろされ発表された「熱海殺人事件」は、つかの代表作であり、最年少で岸田戯曲賞を受賞し、紀伊國屋ホールを拠点に、つか事務所の春の名物として、何度も再演を重ね、東京の春の風物詩とも呼ばれる程になった。「東京に出て来たら、紀伊國屋でつかこうへいの熱海を見る!!」と、当時の学生達のあこがれの演劇だった。つか事務所解散後も、1986年に映画化、1989年の演劇活動再開時も、紀伊國屋ホールでの「熱海殺人事件」だけは、本人の手で上演され続けてきた作品である。タイトルを「売春捜査官」「モンテカルロイリュージョン」などと、変化しながら「熱海殺人事件」は紀伊國屋ホールで上演され続けた。主演も、三浦洋一、風間杜夫をはじめ、阿部寛、池田成志、山崎銀之丞、馬場徹など名だたる俳優陣が、歴史を作って来た。
2010年、つかは永遠の眠りについた。演劇界の巨匠が宇宙へと旅立った。しかし、紀伊國屋の「熱海殺人事件」は終わらない。この作品だけは、つかの遺志として、これからもキャスト・スタッフも変貌を遂げながら上演し続ける予定である。「熱海殺人事件」は生き続ける。(modelpress編集部)
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