NEWS加藤シゲアキ主演舞台「粛々と運針」決定「心より光栄」<本人コメント>
2021.12.19 04:00
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NEWSの加藤シゲアキが主演をつとめる舞台パルコ・プロデュース「粛々と運針」が、2022年3月に東京・PARCO劇場、4月に大阪・森ノ宮ピロティホールにて上演される。
加藤シゲアキ主演「粛々と運針」横山拓也×ウォーリー木下の初タッグ
同作は横山拓也作、ウォーリー木下演出の初タッグでおくる、小さなドラマに隠れた大きな命の物語。命とは誰のものか、そして、どんな始まりと終わりが望ましいか。今だからこそ上演する意味がある、答えの出ない根源的な問いかけがなされる物語だ。次世代を背負うことを期待された劇作家と演出家による、新しい『粛々と運針』に期待したい。主演の加藤は、本作で描かれる二つの家庭の一方、築野家の長男・一(はじめ)を演じる。
NEWSでの活動のみならず、作家としても数々のヒット作を生み出し続け、2020年に発表した『オルタネート』(新潮社刊)は第164回直木賞、2021年本屋大賞にノミネート。第42回吉川英治文学新人賞、第8回高校生直木賞を受賞するなど、多彩な活躍を見せている加藤。最新の舞台、本年4月に上演されたパルコ・プロデュース「モダンボーイズ」では、葛藤する主人公の心情を繊細にそして熱く演じた。
今回は横山、木下と初顔合わせで、新たな化学反応を起こし、新しい顔を魅せてくれるだろう。
また、築野一の弟、紘(つなぐ)役に、幅広いキャラクターを多彩に演じる実力派・須賀健太ら、実力派俳優の競演で贈る。(modelpress編集部)
「粛々と運針」あらすじ
築野家。一(はじめ)は弟・紘(つなぐ)と二人で母を見舞う。病室で母から紹介されたのは、「金沢さん」という初対面の初老の紳士。父が死んだあと、親しい仲らしい。膵臓ガンを告知された母は、金沢さんと相談の結果、穏やかに最期を迎えることを選んだという。まだ治療の可能性はあるのに。田熊家。平均寿命くらいまで支払いを続けたら自分のものになる小さな一軒家を去年購入した沙都子と應介。その家のどこかで子猫の鳴き声がする。早く助けてあげたいけど、交通事故で頸椎を痛めた應介はケガを理由に探してくれない。そしてお腹に新しい命を宿しているかもしれない沙都子は不思議なことにこの話の切り出し方が分からない…。
平凡な生活の内に潜む二つの家の葛藤を、周到な会話で縫い合わせるように描き出す命の物語。
加藤シゲアキ コメント
時間は人に寄り添い、しかし無情に、一定のリズムで進んでいく。全ての人はそれに翻弄され、喜劇と悲劇を知らず知らずのうちに生み出している。運命めいたいくつもの時が織りなされて、描かれる家族の物語。演劇でしか表現できないこの「粛々と運針」という戯曲に、ひとつの編針として参加できること、心より光栄に思います。横山拓也 コメント
2017年に新宿の小さなギャラリーで生まれた『粛々と運針』が、加藤シゲアキさんを主演にPARCO劇場で上演されることになるなんて、そんなスケールアップのパターンがあるのかと驚いています。加藤さん演じる長男・一(はじめ)という役は、僕自身であり、誰にも思い当たるところがある「情けない自分」です。本作に登場する人物たちは、みんな強さに憧れながら、自身の脆さと戦っています。きっとどこかに皆さん自身を感じるはずです。旧知の中でありながら、劇作家と演出家の関係でガッツリと組むのは初めてのウォーリー木下さんが、どんな手つきで立ち上げてくれるのかも楽しみです。ウォーリー木下 コメント
初演の「粛々と運針」を見た時のことはよく覚えている。会場は新宿の小さなギャラリーで、道に迷いながら辿り着いた。お客さん同士の肩が当たるくらいの大きさで、その親密性もあいまって、その芝居は「秘密のお茶会」のような緊張と優しさに溢れたものだった。今まで見たどの横山くんの作品とも違っていて驚いたし嬉しかった。その興奮で帰り道もまた迷った。横山くんとは20年以上の付き合いだと思うけど、はじめて彼のホンを演出させてもらう。人物を描きながら世界の歪みと明るさを同時に描ければと。加藤さんをはじめとする一癖も二癖もあるキャスト陣と、濃密で温かな空間を作り出せることを今から楽しみにしている。あの時の僕のように観客の皆さんを帰り道迷わすつもりで。「粛々と運針」公演情報
【東京公演】日程:2022年3月8日(火)~27日(日)
会場:PARCO劇場
【大阪公演】
日程:2022年4月8日(金)~10日(日)
会場:森ノ宮ピロティホール
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