倉科カナ、岡田将生 (C)モデルプレス

岡田将生、倉科カナを“カナ様呼び”理由も明かす<ガラスの動物園>

2021.12.11 20:05

俳優の岡田将生と女優の倉科カナが11日、東京・日比谷シアタークリエで行われた舞台「ガラスの動物園」(同所にて12月12日より上演)のフォトコール&囲み取材に、共演の竪山隼太、麻実れいとともに出席した。

  
本作は、劇作家テネシー・ウィリアムズの出世作であり、1945年のブロードウェイでの初演以降、世界中で上演され、国や時代を超えて愛され続けてきたアメリカ文学最高峰の名作戯曲のひとつで、作者の投影とも言われ、劇の進行役としての役割も担うトムを演じる岡田のほか、倉科、竪山、麻実といった実力派が集結。読売演劇大賞最優秀演出家賞や文化庁芸術祭大賞など数々の賞を受賞してきた上村聡史の演出によって、初演から70年以上経つ今もなお愛され続ける“追憶の芝居”が新たに生まれ変わる。

岡田将生、舞台に立ち続ける理由

岡田将生 (C)モデルプレス
初日を迎える心境を尋ねられると、岡田は「1ヶ月半弱、この4人でこの物語を紡いでやってきたんですけど、初日でお客様が入っていただけて、やっとこの劇が完成するんだろうなって思いながらやっていたので、やっとここまできたかというのと、感染対策に気をつけながらみなさんでやってきたので、純粋に嬉しいです」と笑顔を見せ、トム役と進行役の2つを担当する難しさについては「切り替えがなかなかできなかったりすると、厳しい演出家なのでたくさん怒られながら1ヶ月半やってきたので、一生懸命トムという役を全うしたいなと思います」とコメント。

竪山隼太、倉科カナ、岡田将生、麻実れい(C)モデルプレス
具体的にどんなことを怒られたのか聞かれると「ごめんなさい。怒られてはないです(笑)」と話を盛ったことを謝罪しつつ、「(2度目のタッグで)お互いの人柄はわかっているので、気を使わずに上村さんとはトムという役を一緒に向き合っていけたかなと思っています」と意気込み。定期的に舞台に立っている理由を問われると「初舞台は蜷川(幸雄)さんだったんですけど、蜷川さんに『立ち続けなさい』と言われたので、そのお言葉の通り、舞台を今、やらせていただいている感じです。自分自身も舞台に対して敬意もありながら、自分を試す場所でもあるので、日々みんなで作ってきた作品を100%の状態で見ていただくために、一生懸命稽古をしているのでその時間も割と好きで、みなさんと作る作品つくりは本当に楽しい時間です」と胸の内を明かした。

倉科カナ (C)モデルプレス
一方、ローラ役を演じる倉科は「テネシー・ウィリアムズはすごく好きな戯曲家さんで、シェークスピアとかチェーホフなどよりは上演される機会が少ない中で、今回ローラという役を私にオファーいただいて、とても感謝していますし、憧れの作品だったからこそ、やってみると作品をぶち壊してしまうんじゃないかとか、以前に上演されたローラはどうだったんだろうとか、(プレッシャーに)押しつぶされそうになるところもあるんですけど、このキャストで、上村さんの演出で、シアタークリエでスタッフのみなさまと一生懸命、作品を紡いでいけたらなと思っています」と意気込み、「緊張しますしプレッシャーもありますけど、日々、舞台の上に立てることを楽しみながら作品に取り組めたらいいなと思います」と語った。

岡田将生、倉科カナと初共演で印象語る「カナ様はですね…」

倉科カナ、岡田将生(C)モデルプレス
今回、岡田と倉科は初共演だそうで、お互いの印象を聞かれると、岡田は「カナ様はですね、本当に素敵な女優さんで、今回のローラという役はとても繊細で、しかしチャーミングな部分もあったりして、そこを絶妙に演じられているのをずっと稽古から見ていたので、本当に素晴らしいなと思います。カナ様は!」と褒め称え、倉科は「岡田さんは、お芝居に誠実な方だなという印象があったんですけど、実際やっぱりそうで、読み合わせから台本がこんなに分厚くなるまで、見えないところですごく努力なさっているんだろうなって思いますし、この作品で物悲しいところがあるんですけど、でも岡田さんが座長で岡田さんの人柄が穏やかで温かい方なので、(物語の)世界観にも浸透している感じがあって、トムが岡田さんでよかったなって思います」としみじみと語った。

倉科カナ (C)モデルプレス
なお、『カナ様』と呼んでいる経緯を尋ねられると、岡田は「ある日、上村さんからダメ出しをされているときに、突然生まれたあだ名というか、敬意を込めて『カナ様』とカンパニーともども言わせていただいております」と説明し、倉科は照れ笑いを浮かべた。(modelpress編集部)

岡田将生 (C)モデルプレス
倉科カナ、岡田将生 (C)モデルプレス
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