尾上松也、亡き父が演じた役に挑戦 令和版ドラマ制作に「自分の感覚を信じるしかない」
2021.12.08 11:06
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歌舞伎俳優・尾上松也が企画した新ドラマ『まったり!赤胴鈴之助』(テレビ大阪・BSテレビ東京)が、22年1月から放送開始されることが発表された。8日、制作陣とのセッションムービーが公開され、松也が俳優業を超えた創作活動への想いを語った。
尾上松也、父が演じた“赤胴鈴之助”に挑む
『赤胴鈴之助』は過去に松也の父・「尾上松助」(当時は尾上緑也)も演じ、必殺「真空切り・十文字斬り」で悪を倒す少年剣士の姿が人気となったドラマ。『まったり!赤胴鈴之助』では、赤胴鈴之助の“その後”を、完全オリジナルストーリーでドラマ化。江戸時代から現代にタイムスリップした鈴之助が、必殺剣術で敵に立ち向かうシリアスな殺陣の演出に、コメディ要素をふんだんに盛り込んだという。作品ファンや松也のファンだけでなく、幅広い世代が楽しめる内容となっている。
今回、松也はドラマの企画だけでなく、主題歌にも挑戦。俳優として父が演じた赤胴鈴之助をアップデートする意義や、アーティストへの挑戦に込めた思いや不安を語った。
尾上松也コメント
― 歌舞伎以外の活動が歌舞伎に与えているものは?表現するということにおいては、MV・音楽・歌舞伎など大きくくくれば一緒で、今回やらせていただいたことは歌舞伎のみならず、役者として何かやるときの新たな閃きになるかもしれないと思いました。
― 『まったり!赤胴鈴之助』の主題歌「RED」でアーティストデビューとなりましたが、いかがですか?
僕自身がどう歌うかということは、何か役を通しているわけではないので、実はそれが一番恥ずかしいですね。壁を作っていると何も見えてこないと思うので、何かに挑戦するときはなるべく取っ払って、解放してみて、恥をかいて、失敗して、こういうほうがいいんだ、という差し引きですね。
― 自分を解放できたきっかけは?
きっかけは蜷川幸雄さんの舞台に出たとき、見抜かれたように「もっとやれ」と言われて、どうしても型にはめようとしていたんですけど、最後の最後に「もうどうでもいいや」思って、その瞬間ある種のトリップというか覚醒したんでしょうね。全部が終わった瞬間に蜷川さんがメチャクチャ喜んでいたんですよ。
ドラマの鈴之助も馬鹿なことばかりやっていますから、それをカメラの前で恐れることなくできるのはそういう経験があったからという風に思いますね。
― ものづくりでのこだわりは?
0から何かを作っていくときは、間違いなく自分の感覚を信じるしかないし、自分が「これが良い」「面白い」と思うことを大切にするっていうのは第一ですかね。プラス現場も楽しくあることというのはすごく大切にしていることかもしれませんね。
「BOOST CREATIVITY SESSION」 第三弾
本企画は、互いにリスペクトし合うクリエイターがコラボレーションし、ここでしか見られない映像作品の制作に挑戦するプロジェクト「BOOST CREATIVITY SESSION」の第三弾。出演者や監督をはじめとしたドラマ制作チームが連携し、ドラマの世界を舞台としたセッションムービーのほか、出演者や制作スタッフがドラマの見どころを語るメイキング動画も順次公開。ドラマ撮影を全面バックアップしているSamsung SSDのTwitter上で、定期的に公開していくという。(modelpress編集部)
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