V6井ノ原快彦、撮影の裏側明かす「チームワークはバッチリ」<特捜9>
2021.03.27 05:00
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4月7日にスタートするテレビ朝日系『特捜9 season4』(毎週水曜日よる9時~)に出演するV6の井ノ原快彦と俳優の中村梅雀が共演2年目にして初めての対談取材。同作の撮影の裏側を明かした。
井ノ原快彦&中村梅雀、前作との違いを語り合う
「season3」より特捜班に加わった、国木田誠二(中村)。前シーズンでは冤罪事件を引き起こした過去を引きずり、直樹たちメンバーと深く関わることを拒んでいたものの、最終回で改めて班長としてメンバーを率いることを決意。「season4」では正真正銘、上司として直樹たちと向き合い、これまでとは違う関係性を築いていく。新シーズンの幕開けについて、井ノ原はまず「前シーズンは国木田さんが今後、チームに打ち解けるんだろうな…ということを感じさせる終わり方でした。それから数カ月が過ぎて、『season4』は“すでにみんなで飲みに行っているんだろうな”と感じさせる雰囲気でスタートします」と前作からの変化を説明。
中村も「打ち解けてはいるものの、国木田らしくどこかでブレーキを踏み込む要素も必要かなと考えながら撮影に入ったのですが、この現場はとにかく楽しくて…。畳み掛けるようにやりとりが展開していくので思わず笑顔になっちゃって、こんなに国木田が柔らかくていいのかと思うシーンもあります。でも国木田のポジション的にはそれもOKなので、みんなのやりとりを微笑ましく見ながら、押さえるところはちゃんと押さえることを意識しています」と、メンバーの影響で国木田が変わっていくさまを柔軟に演じていることを明かした。
井ノ原快彦&中村梅雀、新シーズンへの期待明かす
国木田が班長として采配をふるいはじめた特捜班には、もうひとつ思わぬ変化が。それは、意外にも掃除当番。「今回、面白いのは国木田さんが勝手に掃除当番を決めていること(笑)。『掃除に間に合わせなきゃいけない!』というようなセリフがあって、よくよく考えると特捜班でそんな決まり事なんてないのに、直樹としては何だか学校のようでワクワクしているところもありますね」と、井ノ原。中村も「国木田は『season3』のときからきれい好きなところがすごかったんですけど、『season4』になって『これはただごとじゃないぞ』というほどのこだわりを見せています。これからどうなっていくのか、ちょっと楽しみですね(笑)」と、国木田というキャラクターが持つ意外性に魅力を感じている様子を見せた。
中村はそんな国木田がもたらす新味に「その存在自体が作品に面白みを加えられているんじゃないか、という手ごたえを感じています」と自信をのぞかせており、これには井ノ原も文句なしに同意。「直樹も国木田さんからいろいろ吸収していますが、僕個人としても梅雀さんとお話ししている中でたくさん気づかされたことがあります。『特捜9』が始まったとき、4年くらいはいろいろ試行錯誤すると思っていたのですが、この『season4』でいい形が出来上がる予感がしています!」と、国木田班長のもと、全速力で走り出した新シーズンへの期待を語った。
井ノ原快彦&中村梅雀、撮影の裏側を明かす
さらに、2人が口を揃えて話したのが、“芝居合戦”の面白さ。「特捜9」には個性派刑事たちを演じる演技巧者がズラリ居並んでいるが、前シーズンでは特捜班と距離を置く芝居が多かった中村も今回、彼らのやりとりに本格参戦することとなった。中村は「エンディングの場面などは監督さんから『アドリブでお任せします』みたいなことが多くて、『こんな感じで進めていこうか』『この辺でカットがかかるかな』とみんなでディスカッションしてから撮影に入ります。それで、カットがかからないと永遠に演技しているんですよ。お互いが切磋琢磨しながら臨んでいるし、誰かが出し抜けにいい芝居をすると、『やられた!』と悔しがる…。15年間やってきたメンバーのチームワークのすごさを感じるし、それが楽しくてしょうがない!」と役者同士のぶつかり合いを日々楽しんでいると告白。
井ノ原も「この現場には、毎回のストーリーをさらに面白くするために何をすればいいのか、みんなと話せる環境があります。事件の場面などはきっちり緊張感を持ってやっています」と、撮影現場に最高のリレーションシップが漂っていることを強調。
続けて「お芝居も楽しいですが、空き時間もとにかく笑いが絶えません。おじさんたちが“キャッキャキャッキャ”よく笑っていますよ(笑)。まさにチームワークはバッチリです」と和気あいあいとした舞台裏を披露。中村も「自分の出番じゃないときはディスタンスを保ちながらみんなでしゃべっています。グルメのこととかお酒のこととか…。僕とイノッチは音楽の話でずっと盛り上がっているよね!」と応じた。
井ノ原快彦&中村梅雀「season4」のみどころを熱弁
2人は「season4」のみどころを熱弁。キーワードは“人間”だと断言する井ノ原は「以前、別の作品で“シリーズものはできるだけ役に変化を出さない方がいい”と言われたこともありました。でもこの『特捜9』は全員が“成長”というか“進化”し続けています。僕はその人間らしさがいいなと改めて思っています。直樹たち、国木田さんそれぞれの関係性が変化するように、事件だけでなく人間ドラマとして感情を丁寧に描いているのが『特捜9』の魅力なんです」。この井ノ原の発言に、中村も「特捜班にちゃんと“日常”があるんだよね。それがとてもいい。現職の警察の方も、特捜班のシーンを『すごくリアルです』とおっしゃっているんですよ」と深くうなずき、「それでいて特捜班メンバーの環境や関係性はずっと変化していて、『season4』でさらに色濃くいろいろな形になっていきます。そこをぜひ楽しみにしてほしいですね」と新シーズンのポイントをアピールした。
また、今シーズンでは、佐野史郎演じる東京地検察次席検事・渡辺理人が、特捜班と対立。特捜班VS検察という構図がぼっ発し、第1話から波乱の幕開けとなるのだが、井ノ原は「このドラマのいちばんの魅力は1話完結でいつ見ても面白くて楽しめること。でも今シーズンでは初回から最終回までつながる展開もあります。張り巡らされた伏線がどうなるのか。今回は最初から最後まで通して見ていただけると、さらに楽しめます。『特捜9』シリーズをずっと応援していただいている方にとっては大いに驚きがあると思います」と、シリーズ最大級の衝撃を予告した。(modelpress編集部)
「特捜9 season4」第1話あらすじ
死後10日ほど経過した若い女性の刺殺体が、寂れた雑居ビルの空き店舗で見つかった。さっそく浅輪直樹(井ノ原快彦)ら特捜班が、捜査を開始。遺体の身元は昨年、故郷の大分県から上京した女子大学生・澤村香奈とわかる。香奈は新たな環境になじめなかったらしく、大学にはほとんど顔を出していなかったようで、寂しさを埋めるためなのかマッチングアプリを使っていたことが判明。青柳靖(吹越満)と矢沢英明(田口浩正)は、事件直前、彼女がある男と会う約束をしていたことを突き止める。一方、小宮山志保(羽田美智子)と村瀬健吾(津田寛治)は、被害者の住むアパートでしつこくチャイムを鳴らしていた不審な男がいたことを調べ上げる。また、直樹と新藤亮(山田裕貴)は、香奈が大学内に残したわずかな痕跡を根気強く探っていた。その矢先、監察医・早瀬川真澄(原沙知絵)が重要な情報をもたらす。香奈を殺害した凶器と、先日発生した弁護士夫婦強盗殺人事件の凶器のナイフの特徴が一致するというのだ。弁護士夫婦強盗殺人事件の被疑者・八木敬司はすでに逮捕・送検され、検察で取り調べを受けていたが、一貫して犯行を否認。自身が目撃した、黒いジャンパーの男こそ真犯人だと主張していた。
検察で取り調べ中の八木に話を聞こうとする直樹だったが、大きな壁が立ちはだかる。それは、東京地検察次席検事・渡辺理人(佐野史郎)。特捜班の班長・国木田誠二(中村梅雀)と深い因縁を持つ渡辺は、特捜班の依頼を冷酷にはねつけて…。
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