広瀬すず、子どもの頃の夢に一同驚き 坂口健太郎のパイロット姿は「ギャップがすごくて」<エアガール>
2021.03.12 05:00
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3月20日放送のテレビ朝日系スペシャルドラマ『エアガール』(よる9時~)に出演する女優の広瀬すずと俳優の坂口健太郎、藤木直人、吉岡秀隆がオンエアを前の制作発表記者会見に登壇した。
広瀬すず・坂口健太郎・藤木直人ら豪華キャスト出演「エアガール」
同作は、戦後初のCAの挑戦&日本の空を取り戻すべく奮闘した男たちの熱き戦いを描いたスペシャルドラマ。日本人が日本の空を飛ぶことを許されていなかった戦後、空への純粋な憧れからパイロットになる夢を持っていたヒロイン・佐野小鞠が、当時の“最先端のお仕事”である、エアガール=CAとなって奮闘していく。激動の時代を駆け抜けた人々の生き様、そして日本人が再び“空を取り戻す”までのストーリーとなっている。広瀬が、好奇心旺盛でキュートな小鞠をまっすぐに熱演。そんな小鞠と淡い恋を繰り広げるパイロット志望の青年・三島優輝を坂口が演じる。藤木は終戦後、吉田茂首相の右腕としてGHQと渡り合った実在の人物・白洲次郎を、そして吉岡はのちに“日本航空事業の父”とよばれる実在の人物・松尾静麿をモデルにした松木静男というキャラクターを熱く演じる。
このほかにも、小鞠と同期のエアガールにふんする山崎紘菜、藤野涼子、中田クルミ、伊原六花らフレッシュなメンバーや、田中哲司、鶴見辰吾、真飛聖、橋爪功、松雪泰子といった熟練の演技派たちが集結。これまでのテレビドラマのスケールを超えたキャストが勢揃いし、史実に基づいた壮大な物語を描き上げていく。
広瀬すず、所作指導で「CAさんは気配りの塊」と実感
会見では、登壇した4人が撮影秘話をそれぞれ披露。本作でCA役に初挑戦した広瀬は、クランクイン前に現役CAから所作指導を受け、「CAさんは“気配りの塊”だなと思いました。印象的だったことのひとつが、“お客さまに無駄な筋肉を使わせない”という接客の姿勢です。おしぼりやコップを手渡すときの角度が、お客さまにいちばん近い距離なんです!」と“おもてなしの心”に感動したことを明かした。坂口もまた、「最初にパイロットの勉強をした時点で、気配りの精神がすごく美しいな、と感じました。それまで当たり前のように飛行機に乗っていたので、その礎を築いた時代にこんなにも大変なことがあったのか!と強く感じました」と、戦後日本の空を切り拓いた人々の熱意に思いを馳せる。
また実在の人物、白洲次郎を演じることにプレッシャーを感じていたという藤木が「吉岡さんとは20年前、刑事役と犯人役で対峙したのですが、吉岡さんがそれを覚えていてくださったのが、すごくうれしかったですね。対立する役って、どこかに信頼関係がないと演じづらいなと思っていたので…」と吉岡と久々に共演できた喜びを語ると、吉岡も「ボクは白洲次郎が好きなので、藤木さんが演じてくれてうれしかったです」と応じ、「今だからこそ、困難な時代に未来を見つめ立ち向かっていった人たちがいることを見ることができるのは贅沢なこと」と、作品への思いを語った。
広瀬すず&坂口健太郎&藤木直人&吉岡秀隆、小学生時代の夢を告白
夢に向かってまい進するヒロイン・小鞠にちなんで、4人は小さい頃の夢を発表。広瀬はバスケットボールの監督になりたかったと明かし、その理由が「小学校時代のチームの監督が怖すぎて、怒られずにバスケを続けるためには監督やコーチになればいいんだ!と思いつきました(笑)」という意外なもので、会場は驚き。坂口は大好きな祖母のために介護士になりたいと文集に書いた過去を答えたほか、藤木は「消防士やスタントマン」を夢見ていたことを打ち明けたが、中でも会場を沸かせたのが、同作品にピッタリな「実はパイロットです…」という吉岡の答え。
「ドラマ『北の国から』の撮影が終わったあと、ハワイに連れて行っていただいたのですが、夜、機内で眠れずにいたら、CAの方が操縦室に連れて行って下さり、ナイショでパイロットの席に少しだけ座らせてもらって…航空事業に関わる人たちって紳士でカッコいいなと思いました」という吉岡の子役時代の思い出話を聞いた一同は、こここでもCAの素晴らしい気遣いに感心していた。
紙飛行機に願いを込めて「テイクオフ」
さらに会見では、“空”に憧れと夢を抱く主人公にあやかり、願い事を書いた紙飛行機を飛ばすイベントも。広瀬が書いた願い事は、「爪が割れやすくなりませんように」。「ドラマの撮影で手元のシーンがあるので爪も大事だなと思って…」と、その理由を打ち明けた。坂口は「どうしてもくしゃみが出ちゃうので、これが今の目標です」と、「花粉症克服」の5文字をしたため、藤木と吉岡はそろって「世界平和」とつづり、劇中では対立する間柄であるが、同世代の俳優として固く信頼しあっているところをうかがわせた。
願いを託した紙飛行機を手にした4人は、司会・大下容子アナウンサーの「エアガール!」という合図のあと、高らかに「テイクオフ!」というかけ声を発しながら一斉に紙飛行機を飛ばし、願いをのせた4つの機体が会場を滑空。
直前に、小学校の紙飛行機大会で優勝した経験を明かした藤木は「今日も優勝します!」と自信満々で宣言するも、最も長い距離を飛ばしたのは坂口と判明。パイロット役を演じた坂口が面目を保つ形となった。
そんな和気あいあいと進んだ会見の最後には、広瀬が「エネルギーがたくさん詰まった作品です。当時の人々の熱い思いが、とても丁寧に描かれています。ぜひ多くの方に見ていただけたらうれしいです」と思いを込めて挨拶し、制作発表を締めくくった。(modelpress編集部)
広瀬すず コメント
― 作品や役柄への思いを教えてください。とても魅力的な女の子を演じさせていただき、すごく幸せな撮影現場でした。エネルギーがたくさん詰まった作品で、当時の人々の熱い思いがとても丁寧に描かれています。ぜひ多くの方に見ていただけたらうれしいです。
― CA役に初挑戦した感想は?
撮影の前に、坂口さんや同期のエアガールを演じるみなさんと一緒に、現役のCAさんに所作指導をしていただきましたが、“気配りの塊”だなと思いました。教えていただいた中でとても印象的だったことのひとつが、“お客さまに無駄な筋肉を使わせない”という接客の姿勢です。
おしぼりやコップを手渡すときの角度が、お客さまにいちばん近い距離なんです!改めて、精神力やエネルギーを使うお仕事なんだなと感じた時間でした。これから飛行機に乗るときは、CAさんの所作に注目したくなりました。
― 撮影中のエピソードを教えてください。
実際に飛行機の中で撮影したシーンがありましたが、「とりあえず(機器に)触らないでください」と言われて、すごく緊張しちゃいました(笑)。膝をぶつけてしまったらどうしようと、ヒヤヒヤしながら撮影した記憶があります。
― パイロットへの夢を抱いていた主人公・小鞠のように、ご自身も小さい頃に思い描いていた夢があったら教えてください。
バスケットボールの監督になりたかったです。小学2年生から中学3年生まで8年間ほどバスケを続けていたのですが、小学校時代の監督が怖すぎて、怒られずにバスケを続けるためにはどうしたらいいかと考えて、「監督やコーチになればいいんだ!」と思いつきました(笑)。選手だと一生怒られ続ける気がして…。“叱る方にもエネルギーがいる”という事実は、大人になって気づきました。
― CAの制服を着た感想は?また、坂口さんのパイロット姿はいかがでしたか?
当時の制服の型やカラーをベースに作ってくださったので、すごく新鮮でした。帽子をかぶると、より一層、気持ちにスイッチが入る感じがしました。ただ、真夏のとても暑い時期の撮影だったので、エアガール全員、グレーの制服に汗がうつっていないかドキドキして、みんなで「大丈夫かな?」とチェックしあいながら演じました。当時のエアガールのみなさんのご苦労などいろいろな想像ができました。
実は撮影前の所作指導で初めてお会いしたとき、坂口さんは金髪だったんですよ。そこからのギャップがすごくて…。坂口さんは背も高いので、パイロットの制服もすごく似合っていてカッコよかったです。
― 紙飛行機にこめた願い事は?
「爪が割れやすくなりませんように」です。私、爪がすぐ割れてしまうんです。ドラマの撮影中は手元を映すシーンもあるので、爪も大事だなと思って…。今のいちばんの願いです!
坂口健太郎 コメント
― 作品や役柄への思いを教えてください。この作品は戦後初の民間航空会社を描いた物語。エネルギーあふれる時代を生きた、ひとりの男性を演じさせていただきました。
― 初めてパイロット役に挑まれましたが、感想は?
最初にパイロットの勉強をした時点で、気配りの精神がすごく美しいな、と感じました。僕はそれまで当たり前のように飛行機に乗っていたので、脚本を読んで「その礎を築いた時代にこんなにも大変なことがあったのか!」と、とても強く感じました。次に搭乗するときはまた新しい感覚で乗れるなと思いましたし、この作品を通して「こんな時代があったんだ!」と感じられたことは、とてもいい経験でした。
― 撮影中のエピソードを教えてください。
操縦室のモックアップで研修も受けて、パイロットに関することを教えてもらったのですが、ものすごい数のボタンがあるんですよ!変なふうに動いたら怖いな…と思って、触れるのも怖かったです。普通は入ることができない場所なので、すごく貴重な体験でした。
― パイロットへの夢を抱いていた主人公・小鞠のように、ご自身も小さい頃に思い描いていた夢があったら教えてください。
僕はあんまり夢がなかったんです…。でも卒業文集に、介護士になりたいと書いたことがありました。おばあちゃんが大好きだったので、おばあちゃんを介護できるようになりたいなと思っていたんですね。
― パイロットの制服を着た感想は?また、広瀬さんのCA姿はいかがでしたか?
パイロットの制服に袖を通すと、とても身が引き締まるというか…。プライベートで制服を着ることがないので、こうやって仕事でパイロットや警察官の制服に袖を通したときには、背筋が伸びる感覚がありますね。今回は吉岡秀隆さん演じる松木さんと一緒に日本の空のために行動するという役柄設定も相まって、袖を通しただけでテンションがひとつ上がるような感覚がありました。
広瀬さんの制服姿はとってもかわいかったです!着物のシーンもありましたが、そのときもやっぱりすごくかわいらしかったです。僕は小鞠ちゃんが奮闘する姿を近くで見る役でもあったので、「とってもかわいらしいけど、カッコいいな!」と思う瞬間もありましたね。
― 紙飛行機にこめた願い事は?
「花粉症克服」です。どうしてもくしゃみが出てしまうので、これが今の目標です。
藤木直人 コメント
― 作品や役柄への思いを教えてください。今回、みなさんが演じた登場人物にはモデルとなった方がいるのですが、僕だけなぜか白洲次郎さんという実在の人物そのままだったので、かなりプレッシャーがありました。みなさんと対立する役でしたが、白洲さんなりの信念、誠意をもって演じたいと思いました。
― 撮影中のエピソードを教えてください。
僕はほとんど吉岡さんと2人きりで対峙するシーンばかりだったので、“エアー(=飛行機)”もなければ“ガール(=女優さん)”もいない、殺伐とした現場でした(笑)。吉岡さんとは20年前にもご一緒したんですが、そのときも刑事役と犯人役として対峙したんですよ。吉岡さんがそのときのことを覚えていてくださったのがすごくうれしかったですね。
対立する役って、どこかに信頼関係がないと演じづらいなと思っていたので、最初にそのお話ができてよかったです。そのときに「いいシーンが撮れるんじゃないかな」と感じました。
― パイロットへの夢を抱いていた主人公・小鞠のように、ご自身も小さい頃に思い描いていた夢があったら教えてください。
幼稚園のお誕生日会で順番に“将来の夢”を発表していたのですが、僕は“消防士”や“スタントマン”と言っていました。でも、これは“幼稚園児あるある”で、ひとりが消防士と言うと、残りのみんなも全員、消防士って言うんですよね。そういう流されやすい子どもでした(笑)。
― NHK連続テレビ小説『なつぞら』(2019年)以来の広瀬すずさんとの共演はいかがでしたか?
今回は1シーンだけすずちゃんと坂口くんと一緒の撮影があったんです。でも、階段の上と下という距離がある場面だったので、あまりお話もできずに終わりました(笑)。僕は『なつぞら』以来、すずちゃんの父親のような気持ちでいるので、“より一層大きくなってエライなぁ”と思いました。今日も久しぶりに会えてうれしいです。
― 元祖ダンディーといわれる白洲次郎を演じていかがでしたか?
とてもオシャレで外国にも精通しているヒーローみたいな存在ですので、演じるのはとてもプレッシャーでした。本などの資料を見たり、白洲さんが晩年を過ごされた“武相荘”に行ってみたり、いろいろと想像を膨らませて演じました。(英語のセリフもありましたが)僕は吉岡さんと違ってひと言、二言だったので助かったなと思いました(笑)。
― 紙飛行機にこめた願い事は?
いつの世も願いは「世界平和」です。僕、紙飛行機はスゴイんですよ。小学校のとき紙飛行機大会で体育館の端から端まで飛ばして優勝しましたから!今日も優勝します(笑)!
吉岡秀隆 コメント
― 作品や役柄への思いを教えてください。今、とても困難な時期だからこそ、かつての困難な時代に、未来を見つめ立ち向かっていった人たちがいることを、その“未来”の中で見ることができるのはとても贅沢なことだと思います。とてもよい作品に仕上がっていると思うので、ぜひ多くのみなさんに見ていただきたいです。
― 撮影中のエピソードを教えてください。
藤木さんとは20年ぶりの共演ですが、藤木さんは毎回イイ男の役で、一方で僕はひたすら汗をかいています(笑)。でも僕は白洲次郎がとても好きなので、今回は藤木さんが演じてくれて、とてもうれしかったです。僕は藤木さんと違ってエアガールたちに囲まれるシーンもあり、そこはうれしかったですよ。すずちゃんもとってもかわいらしくて…本当にどうしようかと思いました(笑)。
― パイロットへの夢を抱いていた主人公・小鞠のように、ご自身も小さいころに思い描いていた夢があったら教えてください。
実は、パイロットなんです。小学5年生のとき、ドラマ『北の国から』の撮影が終わったあと、ハワイに連れて行っていただいたんです。夜、機内で眠れずにいたら、CAの方が操縦室に連れて行って下さり、ナイショでパイロットの席に少しだけ座らせてもらいました。僕が退屈しているんじゃないかと気遣ってくださったのだと思うのですが、パイロットやCAのみなさんに囲まれてとてもうれしかったですし、航空事業に関わる人たちって紳士でカッコいいなと思いました。
― 英語のセリフにも挑まれましたが、そのときのエピソードを教えてください。
僕は…もう二度と英語はしゃべりません(笑)。本当に英語のセリフが苦手なんです。過去に『八月の狂詩曲』という映画で、リチャード・ギアさん相手に13回NGを出してしまったことがあるんです。そのときは前日に突然、英語のセリフの量が増えたんですね。
ぜんぶ覚えてはいたのですが、リチャード・ギアさんの後ろに黒澤明監督もいて、とても英語をしゃべるような状況ではなく、どうにもならなくなってしまって…。普段、英語は話せるのですが、誰かを演じながら英語のセリフを言うのはダメだというトラウマができてしまいました。今回も英語のセリフでNGを出しましたし、これを機に英語のセリフはしゃべらないようにしたいと思います(笑)。
― 紙飛行機にこめた願い事は?
僕も「世界平和」です。たまたま藤木さんとかぶりましたが、そういう世代なんですね(笑)。
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