「KOUGU維新」鉄槌、キリ、平やっとこ、プラスドライバ、砥石、丸ノコ(C)モデルプレス

「有吉の壁」“2.7次元アイドル”KOUGU維新「ずっと迷いながら進んでいる」きつねらが語る今後の野望とは 参戦して欲しい芸人も実名指名

2020.12.24 06:00

日本テレビ系バラエティ番組「有吉の壁」(毎週水曜よる7時~)の「ブレイク芸人選手権」から生まれた2.7次元アイドル「KOUGU維新」が12月24日にオンラインミュージカル「最初で最後のミュージカル KOUGU維新±0 ~聖夜ヲ廻ル大工陣~」を開催し、Huluストアにて生配信される。19日に行われた生配信前に出席したプラスドライバ(乙ルイ/きつね大津広次)、平やっとこ(淡川幸一郎/きつね淡路幸誠)、キリ(宮布いつき/トム・ブラウン布川ひろき)、鉄槌(音道わたる/トム・ブラウンみちお)、砥石(渡哲夫/ワタリ119)、丸ノコ(綺羅星輝/パーパーほしのディスコ)の6人が生配信後に報道陣の囲み取材に応じ、ミュージカルの見どころや今後の展開について語った。

  

「有吉の壁」KOUGU維新、最初で最後のミュージカルに挑戦

「最初で最後のミュージカル KOUGU維新±0 ~聖夜ヲ廻ル大工陣~」(C)日本テレビ
「KOUGU維新」とは、DJセットを使った“パリピ漫才”で知られるお笑いコンビのきつねが考案。「ちょいダサが売りの2.7次元アイドル」という設定で、明治時代倒幕運動によって荒れ果てた建造物を復興に導く、命宿りし工具たちの話。癖になるパロディ感と、ビジュアルの良さでじわじわとブレイクしている。

有吉弘行の判定とは裏腹にまさかのSNSのトレンド入りやCM出演など活躍を遂げてきた彼ら。第1章完結から1ヶ月を経て、第2章が開幕しオンラインミュージカルに挑戦する。

「KOUGU維新」メンバー、反響を語る「お笑いとしてこれは正しいのか…」

プラスドライバ(乙ルイ/きつね大津広次) (C)モデルプレス
まず、ミュージカルまで発展したことについて大津は「最初僕らも本当にこういうことになると思ってなかったので、トントントンと行って僕らもついていけていない気持ちでいっぱい」と率直に喜びを吐露。「2回目3回目以降からお笑いとしてこれは正しいのか、面白いのかどうかという芸人としての葛藤はあったんです。ずっと迷いながら進んでいるんですけど、それで進んだ結果今があるので正しかったなと確信めいたものはあるかもしれないです」と葛藤があったことも。

淡路も「『まだ見たい』という意見に応えられる形をこのミュージカルで作れた。僕ら2人で続けていくことは可能なんですが、日テレさんの力を借りて全員集められたことに喜びを感じています」と感謝し、みちおも「全員でファミリーみたいになっているのは”壁”の良いところです」と「KOUGU維新」に限らず、事務所の枠を越え一丸となる番組の魅力を実感していた。

きつねの次に初めて追加メンバーとして加わったトム・ブラウンの2人はこれを機に女性ファンが増えたそうで、布川は「ハゲとロン毛の薄汚いコンビがメイクしたら『キリ様』とか言ってもらえるようになったし、インスタのDMに『あなたはキリ様に似てますけど別人ですよね?』と来たので『別人です』と返したこともありました。めちゃくちゃ熱狂してくれてるんです」と自虐しながらエピソードを披露。

実は2人のキャラクターは「有吉の壁」本編では一度も登場しておらず、YouTubeと音楽番組のみ出演歴があるが、みちおが「新メンバーを試しでやってみよっかみたいな感じで入ったときはまさかミュージカルになるなんて夢にも思わなかったです。このへんで終わりだろうなと正直思ってました」と加入したときのことを思い返すと、淡路は「(巻尺役:空気階段の水川)かたまりくんと(紙やすり役:四千頭身の)石橋の次だったら(トム・ブラウンは)絶対出てないですよ」とぶっちゃけ、みちおは「何でそんなこと言うの!公の場で!」とツッコミを入れた。

ワタリは砥石の工具にハーモニカを使用しているためピアノが弾けることから抜擢となったようで「親族皆にミュージカル出ることになったって自慢しました。全く別の仕事も入ってきたのでおかげさまでクリスマスまで予定びっしりです」と喜んだが、「有吉の壁」出演の際はワタリとほしのの登場回だけ有吉の判定が×だったため、みちおが「ワタリが加入したからじゃない?」とイジり、ワタリは「一番気にしていたんで言わないで下さい!」と叫んで場は笑いに包まれた。

パンサー向井慧と「本気度のチューニングが合わないと…」

平やっとこ(淡川幸一郎/きつね淡路幸誠) (C)モデルプレス
また、この日も早朝からびっしりとミュージカルの稽古が行われており、脚本や楽曲制作にも関わっている大津は「今もフルで朝8時にここに来て、12時間くらい奴隷のように練習している(笑)。僕らに関しては監修の名目もありまして誰かのインタビューを横で聞いているだけの時間もあって」と多忙な様子。

淡路はマイナスドライバ役のパンサー向井慧(無神慧)とのシーンについて「芝居の本気度のチューニングが3人でちゃんと合わないと絶対誰か笑っちゃうんですよ。向井さん4割で行きたいのに僕らが本気でやると『やめて!とっといて!』となる。皆で温度感を合わせないと進まない」と明かし、大津も「向井さんだけ9割のときあるんです。僕ら7、向井さん9のときは言ってこないけど反対だと言ってくるみたいのがあって、兄弟の殺陣シーンで向井さんの演技が力入りすぎてすごい目で『殺すぞ』というオーラで見られているときは笑いそうになるんです。ギャップが難しいです。本番も向井さんがどれくらいのパワーで来るか。オンエアのときもアドリブしてくれて、そういうくらい力入れて演技してくれるので」と真剣に役に入っている様子を伝えた。

鉄槌(音道わたる/トム・ブラウンみちお) (C)モデルプレス
キリ(宮布いつき/トム・ブラウン布川ひろき) (C)モデルプレス
みちおはワタリと初挑戦する殺陣のシーンがあるといい、もともと勝新太郎の「座頭市」ファンのみちおは「『ついに来た!俺のアクションスターへの道が!』と思ってめちゃくちゃ入れ込んで本気で殴りに行っちゃった」と告白。「ワタリくんが『めっちゃガチじゃないですか』って怯える時間が10分くらいあって」と言うとワタリも「本当に殺しに来てた」と恐怖を振り返った。

布川は「いつもはネタ飛んだとしても『ダメー!』の二文字でなんとかなるので…」と笑って長台詞に苦労していることを吐露。

ほしのは「今日初めて稽古だったんですけど僕とワタリくんだけ知らないダンスがあって、誰も教えてくれないまま最後まで行って、結局誰も教えてくれなかった(笑)」とそれぞれ振り返った。

きつね「KOUGU維新」の野望は100日公演

さらに今後の野望を聞かれると、大津は100日公演を掲げ、「100日間銀河劇場かなんか借りて毎日2ステとか。その時期忙しい方々(メンバー)もいらっしゃると思うので僕らは極力メディアをセーブして芸人さんは代わる代わる入る。全国周れたら良いなと思います」と発言。

実際に実現したらそのときは「KOUGU維新」中心できつねの他の活動はセーブするまでの思いもあるといい、布川は「冗談っぽく聞こえますけど、できたばっかのときにミュージカルやりたいって言ってたんですよ。(それが実現しているから)僕はボケには聞こえなかったです」と発言のガチさを保証した。

一方、淡路は現在SNS上でファンアートなど二次創作が盛り上がっていることを受け、「くまモンみたいに権利を完全にフリーにして勝手に使ってもらって」とアニメ化、ゲーム化、アプリ化、パチンコ化など広がる夢を想像していた。

「KOUGU維新」今後増やしたいメンバーは?

今後増やしたいメンバーについて大津はからし蓮根の杉本青空を、淡路は工具が似合いそうな強さがあると、金属バットの小林圭輔を指名。ルックスが良いことが理由か問われると大津は「今は説得力ないですけど(笑)、ルックスはもちろん大事なんですけど、化粧映えするのと普段とのギャップが出やすいことを大事にしている」と説明。

また、あくまで2.7次元アイドルであるため過剰なボケはいらないそうでギア役として登場した三四郎・小宮浩信について「小宮さんだけちょっとボケすぎるのでしゃくではありました。ボケマシーンが入ると全部壊れちゃうので」と繊細な世界観を語った。

さらに「これが叶えばいいなってのは各賞レースのファイナリストたちがKOUGU男士になってバトルして欲しい」とM-1グランプリ、R-1グランプリ、キングオブコントとの展開も妄想していた。(modelpress編集部)

オンラインミュージカル「最初で最後のミュージカル KOUGU維新±0 ~聖夜ヲ廻ル大工陣~」

あらすじ:KOUGU男士たちがクリスマスパーティーを楽しむ最中、マイナスドライバ率いる反乱軍『工具リベリオン』によるある計画が始動。KOUGU維新のプライドをかけ、聖夜に熱きバトルが勃発する。プラスドライバと生き別れの兄マイナスドライバの絆を紡ぐストーリーにまさかのダークヒーローも登場。

出演:きつね、トム・ブラウン、水川かたまり(空気階段)、石橋遼大(四千頭身)、ワタリ119ほしのディスコパーパー)、向井慧(パンサー)ほか
配信予定:12月24日(木)19:00開場/20:00開演
※上映は1時間程を予定。
チケット価格:3300円(税込)
配信サイト:Huluストア

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