上白石萌歌(C)フジテレビ

上白石萌歌「教場Ⅱ」に謎多き生徒役で出演 追加キャスト発表

2020.11.20 06:00

俳優の木村拓哉が主演を務めるフジテレビ系スペシャルドラマ『教場Ⅱ』(2021年1月3日、4日よる9時~)に、前作のラストにサプライズ登場した上白石萌歌が200期生徒として出演することが決定した。

  

上白石萌歌・三浦貴大・佐久間由衣・嘉島陸の出演決定

原作は、「週刊文春ミステリーベスト10」(2013年)第1位、「このミステリーがすごい!」(2014年)第2位を獲得し、2013年にミステリー界の話題を総ざらいした長岡弘樹の『教場』シリーズ。警察小説の新境地としてベストセラーとなりシリーズ化(紙+電子の累計90万部)され、多くのファンの間で映像化が待ち望まれてきた作品の第2弾。

この度、今年1月に放送された『教場』のラストに199期の生徒として出演していた上白石、三浦貴大、佐久間由衣、嘉島陸が出演することが決定した。さらに、上白石演じる石上史穂(いしがみ・しほ)は、199期では休学をしており、200期の生徒として復学をするという役どころ。史穂は、一年前に199期の生徒たちの中で起きたとある出来事をきっかけに休学するようになる。その出来事に関係しているのが、浦美慶介(うらみ・けいすけ/三浦)、佐久野みゆ(さくの・みゆ/佐久間)、小嘉竜一(こが・りゅういち/嘉島)の3人。史穂は佐久野に苦手な勉強を教えてあげたり、一方で、成績優秀な浦美には、史穂が試験の問題を出してあげたりと、切磋琢磨する199期の生徒たちの間で何が起きたのか?

上白石萌歌、謎多き生徒役で出演

上白石は、2012年2月にドラマ『分身』(2012年2月~3月/WOWOW)で女優デビュー。以来、『義母と娘のブルース』(2018年7月期/TBS系)、『3年A組-今から皆さんは、人質です-』(2019年1月期/日本テレビ系)など数々の話題作に出演しているが、フジテレビ系ドラマへの出演は『幽(かす)かな彼女』(2013年4月期)、『フラジャイル』(2016年1月期)以来、『教場』が3作目となる。また、主演の木村とのドラマでの共演は、前作が初共演。なぜ、休学をしていたのか、謎多き生徒・史穂を演じる上白石の演技に期待だ。

そして、浦美を演じる三浦は、映画『RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語』(2010年5月公開/松竹)で俳優デビューし、同作で第34回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。その後、若手実力派俳優として知名度を上げ、今年はNHKの朝ドラ『エール』(2020年/NHK総合)で、早稲田大学応援団長の田中隆役を演じ、野球部を勝たせることに命を懸ける男を演じた三浦の熱い演技に、ネット上ではもらい泣きしたという視聴者も多く、反響を呼んだ。そんな三浦が今作ではどのような演技で視聴者を魅了するのか。なお、主演の木村とは、映画『SPACE BATTLESHIP ヤマト』(2010年12月公開/東宝)以来となり、前作が10年ぶりの共演となる。

佐久野を演じる佐久間は、2019年に『“隠れビッチ”やってました。』(12月公開/キノフィルムズ)で映画初主演を務め、現在放送中の月9ドラマ『監察医 朝顔』(毎週月曜21時~21時54分)第3話にゲスト出演するなど、今後の活躍が期待される若手女優。小嘉を演じる嘉島陸も、『花のち晴れ~花男 Next Season~』(2018年4月期/TBS系)や『家政夫のミタゾノ』(2019年4月期/テレビ朝日)などの話題作に出演する期待の若手俳優。佐久間、嘉島ともに、主演の木村とは前作の『教場』が初共演となる。

小日向文世・佐藤仁美・和田正人らが続投

そして今作でも、木村演じる“風間公親”を支える小日向文世、佐藤仁美、和田正人、高橋ひとみらベテラン俳優陣が続投。小日向は、今作の舞台、神奈川県警察学校の学校長・四方田秀雄(よもだ・ひでお)を、佐藤は風間教場の副教官で座学を担当する服部京子(はっとり・きょうこ)を、和田は風間教場の副教官で術科を担当する須賀太一(すが・たいち)を、高橋は神奈川県警察学校で事務員を務める小野春江(おの・はるえ)をそれぞれ演じる。(modelpress編集部)

上白石萌歌コメント

Q:『教場Ⅱ』の出演が決まった時の思いをお聞かせください。

「前回の『教場』のラストのワンシーンに出演させていただいて、見られた方の中には“ん?”と疑問に思われた方もいると思います。でも、今回は私たちの199期ではなく、さらに先の200期の物語ということで、きっと今回私の出演が発表されて、さらに“どういうこと?”と思っている方が多いのではないでしょうか。前回一瞬でもこの作品に携われたことが、とてもうれしかったので、今回はたっぷり教場の現場を過ごせることがすごく楽しみです」

Q:前回の『教場』第1弾への出演について

「すごく驚いたのは、あのワンシーンの一瞬のために、ものすごい時間をかけて撮影したことですね。一日で所作訓練も撮影も全てを詰め込んで撮影したのですが、それが凝縮されて、緊迫感のある、あのラストシーンが生まれたので、本当にうそがない作品だと思いました」

Q:今回の『教場Ⅱ』の台本を読んでの印象はいかがですか?

「警察学校って、なかなかイメージの付かない場所ですが、警察官の方は街を歩いていたらたくさんお見かけするので、ものすごく厳かで、完璧な人という印象を抱いていました。でもそういう方たちも、最初から完璧な人間ではなく、そこに至るまでに悩みや葛藤、屈折があったり、一人一人人間らしい部分がある。そういった人の心理や心の動きを細かい部分までくみ取っている作品だなと感じました」

Q:撮影現場の雰囲気はいかがですか?

「『教場』の現場は、普通のドラマとは少しちがっていて、撮影に入る2カ月前くらいから、訓練が始まるんです。ドラマの撮影というよりドキュメンタリーのような感じで。なので、厳しい訓練を通じて、自然と役への意識が生まれてきました。今では、警察官が体力的にも精神的にも大変なお仕事だと痛感しています。訓練の期間があったので、クランクインが全くクランクインという感じがしなくて、そこにはすでに仲間意識が生まれていて、休憩時間も時間さえあればみんなで自主的に練習したりするなど、意識の高い仲間と一緒に撮影できていることをすごくうれしく思います。『教場』の面白いところは、男性も女性もあまり区別が付かないところだなと。“女だから弱い”“男だから強い”とかそういうことではなく、同じ制服、同じ帽子をかぶって並んでいれば、みんな同じで、だからこそ団体としての意識も生まれていますね」

Q:ご自身が演じる石上史穂の印象は?

「私が演じる史穂は、とある理由で警察学校を休学し、でも強い気持ちがあってまた警察になるために奮闘する女の子です。多くを語らないキャラクターではあるので、たたずまいやまなざしでいろんなことを表現できるように意識しています」

Q:木村拓哉さんとの共演についてはいかがですか?

「カメラが回っている間は、木村さんという要素は一つも無く、“風間教官”でしかないという印象です。“カメラが回っていないときも、常に風間教官なのかな?”と思っていたんですが、実はすごくチャーミングな方で、私がクランクインの日に、少し緊張していたら、無言で大きいカマキリを背中に付けられたんです(笑)。まだその時は風間教官の印象が強かったので、すごくびっくりしたんですが、撮影が進むにつれて気さくに話しかけてくださったり、緊張をほぐしていただいたりして、木村さんとしての一面が垣間見えるたびに魅力的な方だなと思います。現場にいらっしゃるときに、どれだけ人がいても、木村さんの周りだけ光って見えるので、木村さんがどこにいるのかすぐに分かるんです。“スターのオーラってこういうことなんだ”と思いましたね」

Q:『教場Ⅱ』の放送を楽しみにしている視聴者の方に向けてメッセージをお願い致します。

「私と同じように、テレビの前でかじりつくようにこの作品を見ていらっしゃった皆さんに、『教場Ⅱ』も同じように愛していただけるように、全身全霊で頑張って行きたいと思います。テレビって日常の中のひとつの娯楽で、特に今はSNSなど他にも生活の中でやることがたくさんあるなかで、テレビだけをずっと見ることってなかなか難しいと思うんです。でも、前回の『教場』は、全ての動きを止めて、ずっと見させてしまう力があったので、そんな作品をまたこのメンバーで作れたらと思っています!」

プロデュース・渡辺恒也(フジテレビ編成部兼第一制作室)コメント

「前作の放送直後から“ラストに登場した生徒たちはまた出るの?”という疑問を多くいただいていたのですが、彼らに再び『風間教場』に出席していただくことになるとは、その時は全く決まっておりませんでした。上白石萌歌さん演じる史穂は、199期の間で起きた“とある事件”がきっかけで、一年間の休学を経て200期に途中から入ってくることになるのですが、彼女が二つの教場を通して経験することが、今回の『教場Ⅱ』においてとても重要な意味を持つことになります。すでに重要なシーンのいくつかは撮影を終えていますが、大きな葛藤を乗り越えた先にある、小さくても力強い心の炎が、上白石さんの熱演から伝わってきました。一年前の教場で一体何が起きたのか?風間教官によって明らかにされるであろう事件の真相と、史穂に訪れる“ある決意”を、ぜひオンエアでお確かめください!」
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