綾瀬はるか、震災舞台ドラマで母親役 池松壮亮と愛の物語<あなたのそばで明日が笑う>
2020.10.12 16:31
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女優の綾瀬はるかが主演を務め、俳優の池松壮亮と共演する東日本大震災10年特集ドラマ『あなたのそばで明日が笑う』(NHK総合・BS4Kよる7時30分~)が、2021年3月6日に放送されることがわかった。
綾瀬はるか&池松壮亮、愛の物語を描く
綾瀬演じる、宮城県石巻市を舞台に行方不明の夫を待ち続ける主人公・真城蒼が、池松演じる震災を知らない建築士の葉山瑛希と出会い、心を通わせていく同作は、ふたりの想い、願い、それを見守る人々の優しい心に包まれて、前を向き、歩み始める愛の物語。“後ろを向くことで、前に進んで行っちゃだめなのかな”…震災で行方不明の夫を待ち続けている“夢の時間”。震災後に出会った男性と積み重ね始めた“現実の時間”。あれから10年。ふたつの時間を生きる被災地の女性が居場所を求めて移住して来た建築士と出会い、両者を想うことで、もう一度、笑顔を取り戻すまでの心温まる物語を届ける。
ほか土村芳、二宮慶多、阿川佐和子、高良健吾らが出演。(modelpress編集部)
あらすじ
宮城県石巻市の復興住宅で一人息子と暮らす真城蒼(綾瀬はるか)は一見、明るく立ち直ったかのように日々の生活を送っている。しかし、あの日、津波で行方不明になった夫・高臣(高良健吾)を待ち続けている。当時、高臣と義母の浅子(阿川佐和子)が大切に営んでいた本屋兼自宅も流されてしまい、その土地は災害危険区域に指定されたため、元の場所へは戻ることができずにいる。あれからまもなく10年。蒼はコツコツと買い直した本と貯めてきた開業資金を手に街中の空き家をリノベーションして、高臣の愛する本屋を再開させることを決める。その時、義理の妹・遥(土村芳)の紹介で、人付き合いが苦手な移住者の建築士・葉山瑛希(池松壮亮)と出会う。当初は正反対の性格と異なる境遇からわかり合えない二人だったが、行方不明の夫・高臣の本屋を一緒に作るうちに互いにひかれあっていく。二人はうまくいくかに見えたが、高臣の存在が大きく、蒼も瑛希も踏み込むことができない…。
綾瀬はるかコメント
東北の皆様をはじめ、一生懸命復興に歩み続けている皆様に、温かな、穏やかな、そして明日の活力となるようなひとときを、物語をお届けしたいと思っています。池松壮亮コメント
9年前、20歳の時にあの日を迎えました。それからまもなく10年が経つことに、時の流れの早さを感じています。今回、俳優として向き合う機会と御縁を頂きました。当事者と非当事者の絶対に超えられない壁を、それでも超えられないものか、超えられなくともどう寄り添い共に生きてゆけるのか、考え続ける最中でこの作品に巡り合えたような気がします。心を込めて、あの場所と向き合うと共に、理解しようとする意志と力を信じて、雲の上ではなく、人と人の心と心の間にもしかしたら宿るかもしれない神様を、綾瀬さんと共に、このチームと共に探していきたいと思います。そして願わくば、物語の力を信じて、この世に数多ある無念の魂に寄り添い、共に笑い、共に怒り、共に涙を流すことが出来るドラマになればなと思います。
脚本家・三浦直之コメント
ずっと考え続けているけれど、いままで言葉にできなかったことを、たくさんの人たちの力を借りてようやくほんの少し言葉にできた気がします。わかる・わからないの二項対立を乗り越えるために物語はあるのだと信じています。これからも考え続けていくために書きました。どうか東北の人をはじめ、たくさんの人に届きますように。制作にあたって/北野拓プロデューサーコメント
“こちらの人は感情を深く潜行させている。今も語れない言葉があることを忘れないでほしい”。取材の初期段階で心に突き刺さった言葉でした。それから長い取材期間を経て、今も前か後ろかどちらに進んでいるのかわからない人の背中をさするような優しいドラマを届けたいと思いました。この想いに賛同してくれた脚本家の三浦さんが繊細なセリフを紡ぎ、石巻の方々の協力も得て、ひとつの物語が生まれました。綾瀬はるかさんや池松壮亮さんをはじめとした想いのある俳優陣を迎え、石巻・東北・世界でかなしみを抱えながらも必死に生きている人の胸に響くようなドラマを丁寧に作っていきたいと思います。
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