生田斗真、黒柳徹子(提供写真)

黒柳徹子&生田斗真が初タッグ 恋物語の朗読劇に挑戦<ハロルドとモード>

2020.08.04 04:00

女優の黒柳徹子と俳優の生田斗真が出演する朗読劇『ハロルドとモード』が、9月28日~10月3日まで東京・EXシアター六本木にて、10月14日・15日に大阪・シアター・ドラマシティにて上演されることが決定した。

  
1971年にアメリカで公開された映画『ハロルドとモード』は、ブラックユーモアを随所にちりばめながら、年齢差のあるちょっと変わった二人のラヴストーリーと生きることの楽しさをコメディータッチに描き、世界中で熱狂的な支持を得た作品。ジャン=ルイ・バローの演出により、妻のマドレーヌ・ルノーがモードを演じ舞台化された後、1977年には同じくバローの劇団の来日公演が上演された。その後も、ストレートプレイからドラマリーディング、ミュージカルと、キャストや上演形態を変え幾度となく上演され続けており、映画の公開から約半世紀経った現在に至っても多くのファンをもつ作品。

今回は、これまでに数多くの舞台作品の脚本・翻訳・演出を手掛けてきたG2が新たに脚本を書き下ろし、朗読劇として上演する。自由な発想と毎回コンセプトの異なる作品創りで、常に話題を提供し続けているG2が、2020年版『ハロルドとモード』として一新し創り出す。

黒柳徹子、生田斗真と初タッグで1年ぶり朗読劇

今作で、79歳のチャーミングな女性モードを演じるのは、長きにわたり海外コメディ・シリーズで主演を務めてきた黒柳。昨年、朗読劇『ラヴ・レターズ』に出演し会場を沸かせた黒柳が、新たな挑戦として1年ぶりの朗読劇に挑む。今作は、かつて観劇して以来かねてより出演を熱望していた作品で、長年の夢がいよいよ実現することとなる。

そして、モードに恋する19歳のやんちゃな少年ハロルドは、さまざまな作家、演出家と組み、コンスタントに舞台出演を続けながら、多くの映像作品でも活躍する生田が演じ、今作で黒柳とは舞台初共演を果たす。

さらに、趣里、浜田信也、相島一之、秋本奈緒美と豪華な顔ぶれで、型破りな二人の生き様と恋模様をお届けする。(modelpress編集部)

ストーリー

自分らしく生きる破天荒な79歳の女性・モード(黒柳徹子)と、狂言自殺を繰り返す愛に飢えた19歳の少年・ハロルド(生田斗真)という、真逆の死生観を持つ二人。共通の趣味である“赤の他人のお葬式への参列”で、何度か顔を合わせたことにより仲が深まり、ハロルドは次第にパワフルな生き方のモードに惹かれていく。周囲の人々は二人の交際にひどく反対するが、おかまいなし。生きることの楽しさをモードから学んだハロルドは、モードの80歳の誕生日パーティーを開くのだが…。

上演台本・演出:G2コメント

原作を拝見してまず思ったことは「これはむしろ朗読劇のほうが面白く表現できる」ということです。ですから今回は「戯曲」というよりも「朗読劇の台本」を強く意識して書きました。

コロナのこともあって「手軽に表現できる」オンライン朗読会が数多く発表されていますが、この作品に関してはプロフェッショナル達がガチで朗読劇に取り組む熱い姿勢で臨みたいと考えています。朗読劇の枠を越え、ビジュアル演出や生の音楽演奏などを駆使し、上質のエンターティンメントに仕上げます。

本作は人間や人生についてピュアに感じることができる作品。そういう意味でも黒柳徹子さんと生田斗真くんは最高の顔合わせです。今の時代に失われがちな人間性や人と人との絆の大切さを、しっかりと表現して下さるでしょう。

また、黒柳徹子さんの舞台と言えばやはり喜劇。やもすれば日本人にはとっつきにくいブラックな笑いを含む原作ですが、そこはあの手この手で、劇場にいらしたお客様に大いに笑って頂くべく数々の作戦をご用意しています。コロナでたまった鬱憤を晴らし、人間の素晴らしさを実感できる時間をお過ごし下さい。

黒柳徹子コメント

昨年は私にとって初めての経験となった朗読劇「ラヴ・レターズ」で、皆さまの想像力をいっぱいにさせる、素晴らしさを知りました。今年は、「ハロルドとモード」を朗読劇でやらせて頂きます。おもしろいお婆さんモードと、青年ハロルドとのラヴストーリーです。お相手のハロルド役を生田斗真さんがやってくださいます。今回の舞台での初共演を私はものすごく楽しみにしています。

私が、「ハロルドとモード」の舞台を最初に見たのは1977年。モードを演じたのは、フランスの名優、ジャン=ルイ・バローの奥さんマドレーヌ・ルノーでした。その後、文学座の先輩でもあった長岡輝子さんの舞台も見ましたが、笑いと涙が交錯しとっても印象的でした。芝居が終わっても、私はずっと、泣いてたような気がします。

その頃から、私は、モードの役を演じてみたいと思っていました。喜劇でも、最後には、泣く事もあるのです。ぜひ、いらして下さい、お待ちしています。

生田斗真コメント

このエキセントリックな芝居を黒柳徹子さんと共に出来る事、とても楽しみにしております。

しかも!恋人役だなんて!夢にも思わなかった出来事です。人生、本当に何が起きるか分からない楽しみがあります。

黒柳さんは日本のエンターテイメントの基盤を作り上げてこられたお一人です。その人間力、人を惹きつける魅力の根底にあるものに少しでも触れられたら幸せです。

僕自身、今年の春に新型コロナウィルス感染症の影響で出演中の舞台が中止を余儀なくされ、悔しい思いと楽しみにしていた皆さんへの申し訳なさでいっぱいになりました。なんとも言い難い気持ちで、この自粛期間を過ごしていた矢先に今回のお話を頂きました。ある意味リベンジだと思っています。使命感を持って精一杯努めます。

皆さんもそろそろお芝居観たいですよね。僕も同じです。観たい!舞台に立ちたい!劇場でお客様と共に今まで溜め込んできた思いを共有出来れば嬉しく思います。皆様どうか呉々も健康には気をつけて。この秋、お互い元気で会いましょう。
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