「野ブタ。をプロデュース」(C)日本テレビ

「野ブタ。をプロデュース」再放送が社会現象に 「堀北真希」がトレンド入り「青春アミーゴに涙しました」の声

2020.04.12 21:47

2005年10月に日本テレビ系で放送されたKAT-TUN亀梨和也山下智久が出演したドラマ「野ブタ。をプロデュース」の特別編が、11日に放送された。ネット上には当時を思い出した視聴者による投稿が溢れ、またも社会現象を巻き起こしている。

  

「野ブタ。をプロデュース」

同作は、亀梨と山下が演じる高校2年生の修二と彰が、堀北真希演じるイジメられっ子の転校生・小谷信子、通称「野ブタ」を、クラスの人気者にプロデュースしていく様を笑いと涙で描く、青春シンデレラ・ストーリー。

亀梨と山下によるユニット“修二と彰”が歌う主題歌「青春アミーゴ」がミリオンセラーの大ヒットになるなど、数々の話題を集め、多くの人々に愛された作品だ。

新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、新土曜ドラマ「未満警察 ミッドナイトランナー」の放送が延期になったことに伴い、11日に「野ブタ」第1話が、18日に第2話が再放送されることになった。

ここでは、どうしてこんなにも「野ブタ」に惹きつけられるのか、考えてみたい。


「野ブタ」に惹きつけられる理由その1:修二と彰、亀と山Pの成長ぶりがエモい

戸田恵梨香(C)モデルプレス
堀北真希(C)モデルプレス
当時、19歳の亀梨はKAT-TUNとしてデビューする前だったが、同年1月期に放送された同局系ドラマ「ごくせん」で知名度を上げ、その人気はデビュー組に匹敵。ジャニーズのエリート街道を走ってきた山下は20歳だった。役名の「修二と彰」でリリースした「青春アミーゴ」は空前絶後の大ヒット。当時、この曲が歌って踊れない人はいなかっただろう。

そんな当時の“次世代ジャニーズ”がタッグを組んだ夢のようなストーリーが「野ブタ。をプロデュース」なのだ。

そして、2人は2017年4月期放送の同局系ドラマ「ボク、運命の人です。」で“再会”。今年は亀と山Pとして初のアルバム「SI」(4月29日発売)も発売するなど、音楽活動も活発。若かった2人の人気、実力は不動のものになり、今も芸能界の第一線を走り続けている。

また、ヒロインの野ブタを演じた堀北さん(2017年2月に芸能界を引退)は、同作で本格的にブレイク。そのほか修二の彼女役に戸田恵梨香、修二の弟役にHey! Say!JUMPの中島裕翔など、今や主役クラスの豪華な顔ぶれが揃っている点も胸熱ポイントだ。

「野ブタ」に惹きつけられる理由その2:共感できるリアルなストーリー

「野ブタ」の魅力はキャストだけではなく、そのストーリーにある。

堀北さん演じる野ブタは、地味で冴えない転校生。いじめられっ子で、いつも暗く下ばかり向いている。一方の修二(亀梨)は明るい性格でクラスの人気者。実は冷めた性格だが、クラスの人気者ポジションを維持するために本当の自分を隠している。そして、独特な言葉遣いでクラスからも浮いているが自分をしっかり持っている彰(山下)。

性格こそ対照的だが、野ブタのプロデュースを通じて、本当の友情を知り、自分に正直に生きることの大切さに気づく修二と彰。野ブタもそんな2人に徐々に心を開いていく。

本気で頑張るってかっこ悪い―。周りからどう思われているか気になる―。何も楽しくない―。修二や彰、野ブタを通して描かれた多感な高校生の心境は、どの時代の10代も抱えているリアルなもの。当時学生だった視聴者の多くが、自分に重ねていたことだろう。

そして今回、大人になった視聴者たちが当時を思い出し、“エモさ”が爆発。「青春アミーゴで涙しました」「良いドラマって色褪せないんだな」「15年前とか信じられない」「亀ちゃんも山Pも全盛期更新し続けててビビる」といったつぶやきが相次ぎ、再放送が始まるやいなや「堀北真希」「野ブタ」など関連ワードが続々トレンド入りを果たし、お祭り状態に。いかに影響力の大きな作品だったのかがうかがえる。

来週18日の第2話も楽しみだ。(modelpress編集部)
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