「スカーレット」松下洸平、“八郎”の名場面ベスト3発表 共演者のアドリブ・撮影秘話も明かす
2020.03.06 19:38
views
俳優の松下洸平が、6日放送のバラエティ番組「ごごナマ」(NHK総合/毎週月曜~金曜午後1時5分より)に出演。自身が出演している、NHK連続テレビ小説「スカーレット」(NHK総合/月曜~土曜あさ8時)について語った。
戸田恵梨香主演連続テレビ小説「スカーレット」
連続テレビ小説101作目となる、脚本家・水橋文美江氏による『スカーレット』の舞台は、信楽焼で知られる滋賀県甲賀市。焼き物の里・信楽の女性陶芸家、川原喜美子(戸田恵梨香)が主人公。時代背景は戦後から高度経済成長期まで。結婚、子育て、さらに後継者の育成を通して、陶芸にかける情熱を描く。同作で松下は、喜美子の夫として、陶芸と人生に大きな影響を与える川原八郎役。その後、喜美子と離婚してからは、陶芸を休んでいる。
「ごごナマ」では、そんな八郎を演じる松下の視線から「スカーレット」についてトーク。さらに、松下がこれまでの放送で最も印象に残った名場面のベスト3を発表。撮影秘話や、シーンに懸けた想いなどを語った。
第3位 武志との再会
松下が選ぶ名場面の第3位は、第20週に放送された、息子・武志(伊藤健太郎)との再会のシーン。川原家を去った八郎が、十数年ぶりに八郎と喜美子がいる信楽に戻ってくる場面だ。3人は、久々の再会とは思えぬ、息ピッタリで微笑ましい掛け合いを行っていた。松下は、このシーンに続く武志と2人で話す場面が、伊藤との初対面であったと話し、「この(再会の)シーンも、会って本当にもう1日、2日後くらいだったんですけど、やっぱりこう初対面の俳優さんと、十数年ぶりに会う親子関係を表現するの、どうしようかなとものすごい悩んだんですよ」と八郎と武志の親子関係の表現に苦労したことを告白。
さらに、「八郎さん、当時48歳とか49歳。で、伊藤健太郎くんとは(実際は)10歳くらいしか違わないので、まず親子に見えるかどうかってところもすごく悩みましたし…」と実際は親子ほど年齢が離れていない伊藤との“親子”の演じ方を悩んでいたことも明かした。
第2位 喜美子との再会
第2位は、第19週に放送された、喜美子との再会のシーン。十数年ぶりに再会し、喜美子は武志の養育費を毎月送ってくれた八郎に、八郎は武志を良い子に育て上げた喜美子に、互いに感謝の気持ちを伝える場面だ。松下は「実際八郎さんが出ていってから、十数年経ってるんですね。で、その間八郎さんは出てこないんですね。ですけれども、撮影期間としては1週間くらいだったんです」と実際の合間は1週間程度だったことを明かした。
しかし、「たった1週間で、ものすごい懐かしい気持ちになって、扉を開けてこうやっぱ喜美子を目の前にしたら、懐かしい顔だと思えたんですよね」とたった1週間の合間でも、久しぶりの現場をすごく懐かしく感じたという。
「そこがやっぱなんかすごくこう朝ドラならではの感情というか、こう長~く携わらせてもらってるので、何とも言えない気持ちになって。懐かしさと、なんかちょっとこうよそよそしい感じっていうのも」と、久しぶりに喜美子に再会する懐かしさと、久々の再会のよそよそしさが相まった、複雑な感情を抱いたそうだ。
第1位 フカ先生への告白
第1位は、第8週に放送された、八郎が喜美子の絵付けの師匠である“フカ先生”こと深野心仙(イッセー尾形)へ、ある告白をするシーン。実は八郎は、戦時中、食糧を購入するために自宅にあったフカ先生の絵を売ってしまった過去があったのだった。このシーンでは、八郎が号泣しながらこの事実をフカ先生へと告白する。
松下は、このシーンは自身がクランクインしてわずか1週間後に撮影したと話し、「もうすごく緊張しましたし、俳優の皆さん初めましてだったので、松下洸平という俳優がどういうお芝居をするかとか、十代田八郎ってどういう人間なのか、このシーンでお伝えするしか無かった」と、当時の状況を説明。「すごく僕にとっては思い入れのシーンですね」と深い思い入れのあるシーンであることを明かした。
さらに、号泣する八郎の頭をフカ先生がわしゃわしゃと撫でるシーンは、イッセーのアドリブであったことも告白。「なおのこと涙が止まらなくなってしまって」とそのアドリブに心が動かされたことも語っている。
“八郎”的名場面に反響
放送後、視聴者からは「めちゃくちゃ貴重なお話聞けたな…」「私も、フカ先生への告白のシーンすごくよく覚えています」「3つとも本当に名場面」「どれも松下さんの演技が素晴らしかったです」など、多数の反響が寄せられている。(modelpress編集部)情報:NHK
【Not Sponsored 記事】