伊藤健太郎、初朝ドラ&「お母ちゃん」戸田恵梨香の印象は?「アシガール」への思いも吐露<スカーレット>
2020.02.20 08:15
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NHK連続テレビ小説『スカーレット』(NHK総合/月曜~土曜あさ8時)に出演する俳優の伊藤健太郎が、初出演となる“朝ドラ”への思いや撮影秘話を語った。
『スカーレット』武志役・伊藤健太郎
連続テレビ小説101作目となる同作の物語の舞台は、信楽焼で知られる滋賀県甲賀市。焼き物の里・信楽の女性陶芸家が主人公。結婚、子育て、さらに後継者の育成を通して、陶芸にかける情熱を描く。時代背景は戦後から高度経済成長期まで。ヒロイン・川原喜美子は女優の戸田恵梨香が務める。伊藤は、喜美子の息子・川原武志役。工房に出入りして育ち、常に陶芸が身近にあったが、将来進む道については迷っている。明るく優しい性格で、ひょうきんな一面も。母親の喜美子のことを心の中で尊敬している…という役どころ。2月5日放送回より登場している。
伊藤健太郎、“朝ドラ”への思い・戸田恵梨香の印象…
Q.今回『スカーレット』に出演が決まったときのお気持ちは?“朝ドラ”はすごく歴史のあるドラマですので、出演のお話をいただけてとてもうれしかったですし、頑張りたいと思いました。『スカーレット』の制作チームには、僕が以前に出演した NHK ドラマ『アシガール』の制作チームにいた方々がいます。僕自身『アシガール』への思い入れが強かったこともあり、『スカーレット』に出演できるのはすごく光栄でした。
Q.ご自身の役柄についての印象や、役のここに注目してほしいという点は?
関西ことばで演じるのは初めてですが、母方の祖母が三重県の人ということもあり、実は関西の地域のことばが飛び交う家で育ったので、滋賀のことばにもそんなに違和感は感じませんでした。それでもセリフを話すとなると、ことばの持っている印象が変わる感覚があって、おどろきでしたね。
武志という人物は、幼なじみの大輔(七瀬公)や学(大江晋平)といるときはワイワイやりつつ、家に帰ると家族のこともしっかり思いやれるようなすてきな子。いつもの武志と、ちょっと大人でいなければいけない瞬間の武志との差は意識して演じています。その差が切なくみえたり、優しいな、いい子だなと思える部分でもあると思うので、大事にしたいと思っています。
ここまでで印象的だったシーンは、武志が母・喜美子に、「(幼い頃に)お父ちゃんが帰ってきたのかと思ったら、テレビが届いた」と話したところです。(2月7日放送・第107回)両親が離れてしまったことに対する葛藤は、幼い頃から武志の中にずっとあったと思いますが、その気持ちを「言わず」にいたのかもしれないですね。(母に対して)変な誤解を招きたくないという武志なりの考えがあったからだとも思うし、どういうふうに言葉にしたらいいのかわかるようになり、自分の気持ちをぶつけるというシーンでした。演じながら、すごくいいシーンだなと思います。
Q.武志が陶芸をするシーンは、吹き替え無しで演じられているそうですね。
武志を演じるにあたって、初めての陶芸を習いました。土はひんやりしていて、気持ちいいですね!自分の思ったとおりの形になったらうれしいけれど、土はとても繊細なので邪念が入るとうまくいかない。すごく難しいんですけれど、楽しいんです。お稽古の過程で皿をたくさん作りました。その皿でご飯を食べる日が楽しみですね。
Q.収録に参加されてみて、現場の印象は?
今回初めて共演した松下洸平さんが、すごく気さくに接してくださいました。カメラが回ってないところでも、「お父ちゃん」という感じです。相談にのってくれたり、だいじょうぶ?と気遣ってくれたりして、すごく優しいです。セリフでちょっと悩んでいるときも、松下さんが声をかけてくださってうれしかったですね。戸田恵梨香さんも、座長として、「お母ちゃん」として、リードしてくれてありがたいです。
Q.視聴者の方々へのメッセージをお願いします。
子ども時代の武志の放送が長くあってから、急に僕に変わったので、「武志、でかくなりすぎ!」と思うかもしれないですけれど、視聴者のみなさんに違和感を抱かれないように演じていきたいです。『スカーレット』は陶芸のお話ですが、家族の「しあわせの価値観」の違いも描かれていたりするんですよね。川原家をみてほっこりしてもらえたり、せつなくなってもらえたり、元気になってもらえたりしたらとてもうれしいです。大人になった武志の登場が、そのいいスパイスとなっていけたらなと思っています。
(modelpress編集部)
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