桜田通、28歳誕生日に「新たなスタート」宣言 “人生で最も鮮明”な一年を振り返る

今作は本人の発案でもある「The 27 Club（読み：トゥエンティセブンクラブ）」をテーマに制作。音楽から漫画まで多趣味である桜田の、自身の表現のひとつとして考えるファッションにこだわった内容となり、モード、ストリート、そしてプライベート感溢れるものまで、多岐にわたる撮りおろしを行った。

写真集のタイトル「The 27 Club」は、27歳で亡くなったミュージシャンや世界的な影響力のある人々をまとめた言葉。10代からこの言葉に影響を受けてきたという桜田は「自分も27 Clubに入るのかな？みたいなことを思ったことがあって。無事に今日ここに立たせてもらって28歳を迎えたということは（27 Clubには）入らなかったわけで、自分が世界のロックスターに比べて何かを成し遂げているわけでもなく、人に影響を与えてきたわけでもないので、こうして28歳の誕生日に写真集を発売することは嬉しいけれど悔しさもあった」とコメント。あえてタイトルに採用することで「27年間の一区切り。“自分で自分を殺す”じゃないけど、納得いかない悔しい思いを27歳で勝手に節目にして、生まれ変わってまた一から人生を送りたいと思った」と昇華した思いを語った。

桜田通、27歳は人生で“最も濃い”一年に

コンセプトに合わせて「現実なのかあの世なのかわからない、とらえどころのない雰囲気の写真を撮っていただきました」という写真たちは「全部気に入っています。手に取ってくださる人たちのことを考えて作ったので、僕に対して興味を持ってくれる人たちがお気に入りの一枚を見つけてくれたらいいな」と期待。また佐藤健、TAKUYA∞（UVERworld）、髙木琢也氏（OCEAN TOKYO代表）、森口德昭氏（『GQ JAPAN』ファッションディレクター）らとの対談も見どころとなり「TAKUYA∞さんは『自分も28歳になって、無事に27 Clubを越えた時にがっかりしたし、寂しい気持ちがあった』と。自分と同じ感覚になるんだと親近感があって嬉しかった」と振り返った。

取材の締めくくりにはサプライズで写真集の表紙をかたどったバースデーケーキも登場。今年、ドラマ「コーヒー＆バニラ」などで話題を集めた桜田は「27歳の記憶がちゃんと全部ある。今日まで自分がした仕事や新しく出会った人の記憶が残っているし、その時の感情も鮮明に覚えていて、それがいいのか悪いのかわからないけど、自分の中では濃かったのかなと思います。鮮明で大事な一年でした」と充実の表情で振り返り「このタイトルをつけたので、（今までの人生が）なかったことにはならないけれど、なぞって保守的に生きるのではなく、ここから新しくスタートを切りたい。28歳は新鮮な気持ちで、形式的なことにならないようにしていきたいし、色んな人に出会ったり作品にも参加できたら嬉しい。一個一個大事にしたい」と意気込みを語った。（modelpress編集部）