流行語大賞年間大賞は「ONE TEAM」 ラグビー日本代表が大健闘
2019.12.02 17:19
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今年流行した新語・流行語を決める「2019ユーキャン新語・流行語大賞」(『現代用語の基礎知識』選)が1日、都内で発表され、「ONE TEAM」が年間大賞に選ばれた。
2019年新語・流行語年間大賞は「ONE TEAM」
今年の年間大賞は、「4年に一度じゃない。一生に一度だ。」の公式キャッチフレーズで始まったラグビーワールドカップ2019日本大会にて、熱狂の源となった日本代表を率いるジェイミー・ジョセフヘッドコーチが掲げたテーマ「ONE TEAM」に決定。受賞者として公益財団法人日本ラグビーフットボール協会会長の森重隆氏が登壇した。日本代表が史上初のベスト8の快挙を達成した「ラグビーワールドカップ2019」。日本代表は20日に行われた南アフリカ戦に破れ準決勝進出を逃したが、その熱い戦いは日本中を魅了した。
森氏は涙ながらに「一生に一度だったんですけど、これだけ皆さんに喜んでもらえるんだったらまたやりたい」と感激をあらわにした。
<選考委員による解説>
「4年に一度じゃない。一生に一度だ。」の公式キャッチフレーズで始まったラグビーワールドカップ2019日本大会。日本代表チームは開幕戦のロシアに勝利すると、アイルランド、サモアそしてスコットランドを撃破、予選プール4連勝で日本ラグビー史上初の決勝トーナメント進出を決めた。日本代表の快進撃と1個のボールを取り合う面白さは多くの人々を虜にした。テレビの視聴率はうなぎ上り、日本代表のレプリカジャージは完売し、ラグビーを始める子どもたちも急増したという。その熱狂の源となった日本代表を率いるジェイミー・ジョセフヘッドコーチが掲げたテーマが「ONE TEAM」である。ジョセフはチームに必要な選手たちを国籍問わず招集し、31人の代表選手を選んだ。どんな強豪チームでも選手たちの思い、心が一つにならなければチームとして機能しない。7カ国15人の海外出身選手を含む31人はリーチマイケル主将を中心に桜の戦士ONE TEAMとして結束し、快進撃を続けた。ONE TEAMは、世界に広がりつつある排外的な空気に対する明確なカウンターメッセージであるとともに、近い将来、移民を受け入れざるを得ない日本の在り方を示唆するものとなった。それは安倍総理にもしっかりと伝わったと信じたい。
2019年新語・流行語年間大賞トップテンは?
またトップテンには、第3次タピオカブームとなった今年、タピオカ入りのドリンクを飲む、タピオカを食べるという意味で女子中高生の間で使われた「タピる」、4月1日に新元号として発表された「令和」、ほか「計画運休」「軽減税率」「スマイリングシンデレラ/しぶこ」「#KuToo」「○○ペイ」「免許返納」「闇営業」が決定。さらに、特別賞として米大リーグ・マリナーズのイチロー外野手が引退会見で残した名言「後悔などあろうはずがありません」が選ばれた。表彰式には「計画運休」で受賞した国土交通省鉄道局長・水嶋智氏、「軽減税率」で受賞した有限会社アキダイ代表取締役社長・秋葉弘道氏、「タピる」で受賞したたぴりすと。華恋&奈緒、「#KuToo」で受賞したアクティビストの石川優実氏、「○○ペイ」で受賞したPayPay株式会社代表取締役社長執行役員CEO・中山一郎氏、「闇営業」で受賞したFRIDAY編集長・藤田康雄氏、「令和」で受賞した坂本八幡宮宮司・御田良知氏らが出席した。
「2019ユーキャン新語・流行語大賞」トップテン
※五十音順<トップテン>
・計画運休
・軽減税率
・スマイリングシンデレラ/しぶこ
・タピる
・#KuToo
・○○ペイ
・免許返納
・闇営業
・令和
・ONE TEAM
<特別賞>
・後悔などあろうはずがありません
「新語・流行語大賞」
「新語・流行語大賞」は、今年1年の間に発生した多種多様な「ことば」の中から、軽妙に世相を衝いた表現とニュアンスをもって、広く大衆の目・口・耳をにぎわせた新語・流行語を選ぶとともに、その「ことば」に深くかかわった人物・団体を毎年顕彰するもの。1984年に創始され、毎年12月初めに発表。「現代用語の基礎知識」収録の用語をベースに、自由国民社および大賞事務局がノミネート語を選出。選考委員会によってトップテン、年間大賞語が選ばれる。選考委員会は、姜尚中(東京大学名誉教授)、金田一秀穂(杏林大学教授)、辛酸なめ子(漫画家・コラムニスト)、俵万智(歌人)、室井滋(女優・エッセイスト)、やくみつる(漫画家)、大塚陽子(「現代用語の基礎知識」編集長)で構成される。(modelpress編集部)
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