柳楽優弥、“素”さらけ出す初パーソナルブック「やぎら本」発表 2020年“柳楽イヤー”で第二章へ
2019.11.14 20:00
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俳優・柳楽優弥が2020年6月27日(予定)に、アニバーサリーブック「やぎら本」を発売することが決定。11月14日、都内で行われたファンイベント「いちごいちえ」にて発表となり、柳楽がイベント前に合同インタビューに応じた。
柳楽優弥、自分の素をさらけ出すアニバーサリーブック「やぎら本」発売決定
今回で5回目となる「いちごいちえ」。イベント内では、柳楽が来年2020年に30歳を迎えることを記念し、自身初となるパーソナルブック「やぎら本」が発売されることが発表された。「やぎら本」は“誰も知らない”柳楽優弥 をまるごと詰め込んだアニバーサリーブック。30歳という節目を迎える柳楽が、これまでの自身の歴史、俳優人生を振り返る。普段、役柄ゆえに「怖いイメージがあった」「怖いイメージと全然違った」などと言われることが多かったという柳楽だが、30代を前に「『(本当の)僕はこういう人間です!』というのも見せて興味を持っていただけたら」と思うようになったという。
本作では「HOME」「TRIP」「BED SIDE」「PERSONAL」「NEW YORK」など複数のテーマで様々な有名フォトグラファーによる撮り下ろし企画を実施(フォトグラファー:佐野方美、石田真澄、森栄喜、TAKAY など)。写真でも、今までにないナチュラルな表情、無邪気な笑顔や無防備な仕草などを見せた柳楽。「布団の中で上半身裸みたいな、今までにないシチュエーションで写真を撮ってみたり」と照れながら明かした。
役者人生からプライベートまで、30歳を目前にしたこれまでの半生の振り返り、今後の未来についても語るロングインタビューも見どころとなる。自分史を振り返るのはしんどいことでもあるのでは?と聞かれた柳楽は「20年近く俳優をやらせて頂いて、面白い、楽しいことだけではなかったけれど、ここまで来てそこを恥ずかしがって隠す必要もないと思っています」と笑顔で語る。
そのほか是枝裕和監督、クエンティン・タランティーノ監督など、ゆかりのある人たちとの対談も実現。これまでなかなか知られていない素顔が、あらゆる角度から切り取られていく予定だ。
30歳を目前に控えた心境を改めて聞かれた柳楽は、「世界に羽ばたけるような、充実した30代にしたい」と意気込み。来年は「やぎら本」の発売だけでなく主演映画『HOKUSAI』(来夏公開予定)の公開も控え、“柳楽イヤー”になるのでは?言われると「間違いないですね。そうしないと思います」と強く言葉にした。
ニコニコと物腰柔らかく質問に応じながらも、30代に向けた大きな野望も明かした柳楽。2020年は「もう、スーパームービースターが生まれる年ですよ(笑)!」とも豪語し、第二章の幕開けを宣言していた。
柳楽優弥インタビュー詳細
― この本を出すことになったときはどのような心境でしたか?写真集とかってもうちょっと若いときに出すものなのかなと思い、最初は少し恥ずかしかったです(笑)。でも今年NYに留学する機会を頂けたり、タランティーノ監督に会えるチャンスがあったりして、今ではとても面白い本を送り出せるんじゃないかなと感じています。
面白い企画も沢山ありますし、色々なカメラマンさんに撮影して頂けて、布団の中で上半身裸みたいな、今までにないシチュエーションで写真を撮ってみたりとか(照れ笑い)。個人的にとても気に入っている写真が沢山あるので、一つの作品に仕上げられて本当に良かったなと思います。
― 上半身裸もあるということで、体づくりなどはされたのですか?
ちょうど映画『HOKUSAI』(2020年初夏公開)を撮った後で、バキバキにしたいなと言う気持ちもありましたが、そこはナチュラルにと思って、自然体で撮っていただきました(笑)。
― 今まで出していない部分、ありのままの素の部分を出していくということですが、どれくらい自分をさらけ出した作品になりますか?
色々なキャラクターを演じさせていただく機会がある中で、「怖いイメージがあった」とか、「怖いイメージと全然違った」と言われることが多くて。普段、あまり素を出さないでいることが1つの強みでもあったのですが、「別に僕怖くないんだけどな?」というような気持ちも強くなってきたんです。なので、あまり今まで表に出さずにいた部分をしっかりと100%出せているような気がします!
― やっぱり“怖い”イメージを持たれがちですか?
役柄でそういう役が多いし、だからですかね(苦笑)。でもそういう作品はそういう作品で海外から興味を持たれるとか、色んなバランスでそうなってしまっていましたが、30歳になるという節目で『僕はこういう人間です!』というのも見せて興味を持っていただけたらと思います。
― これまでの自分史を振り返り全てを出すということですが、それはしんどいことでもあるのではないでしょうか。
もちろん20年近く俳優をやらせて頂いて、面白い、楽しいことだけではなかったけれど、ここまで来てそこを恥ずかしがって隠す必要もないと思っています。以前テレビ番組で僕が「上手くいかないですね…でも充実してます」みたいなことを言ったのですが、わざわざ声をかけて「あれを見て励まされました」と言ってくださる方がいて。そういう風にとらえてくださる方、自分がこれまでやってきたことを活かしてくれる方もいるんだ、というのは励みになりました。
― これまで自分のプライベートや素をあまり出してこなかったというのは、俳優業じゃない部分は出すべきではないという思いがあった?
そうですね…。いい意味での“無名性”みたいなのは利用した方がいいな、と思っているタイプだったのですが、色々な作品を出させていただく中で、逆に「普段のこの人はどうなんだろう?」と言われることが増えて来たので、12、3歳からこの仕事をやらせて頂いていますし、そろそろ隠す必要もないな、とも感じて。そこが出ても大丈夫だ、という自信がついたからというのもあるんですかね。今までそういう部分を出していなかったので、面白がってもらえたらな、というのもあります。
― 出来上がった「やぎら本」は誰に見せたいですか?
まず自分でじっくり見たいですね(照れ笑い)。でも誰だろう…家族ですかね。お世話になった人たちに渡しに行きたいです。
― 30歳を目前に控えた心境は?
30歳になるということはやっぱり1つの区切りだと思います。是枝(裕和)監督からも、やっぱり30代は俳優にとって大事な時期になると思うと言っていただいて、世界に羽ばたけるような、充実した30代にしたいです。
― 今年は是枝監督の『誰も知らない』でカンヌ国際映画祭最優秀男優賞を受賞してから15年、来年は『HOKUSAI』の公開もあり「やぎら本」の発売もあり、“柳楽イヤー”になるのではないでしょうか。
間違いないですね。そうしないと思います。いい意味で10代、20代のときよりリラックスできるようになったということを感じながらも、決めたいときはしっかり決められるように頑張っていきたいです。30歳というのは特別なので、皆さんに面白いと思っていただけるような作品を送り出せるようにしたいですね。
― 舞台挨拶などで、ネタかもしれないですが「キャーキャー言われたい」みたいなことを言ったりもされています。
あはは(笑)。それはネタじゃないですね。やっぱりキャーキャー言われたいし、モテたいという気持ちは強いです。もちろん、びっくりするくらい人気になりたいと思います。俺が行ったら、全員「キャーーーー!!」みたいな(笑)。そう思ってやっていますけど、それは半分本気で、半分「できるかな?」という感じです。
10代から応援してくださっている方も沢山いて、でも当時は会えるシチュエーションがあまりなかったし、それに対応できるほどのキャパが無かった。だからファンイベントみたいな形で、昔から応援してくださっている方や最近面白いと思ってくださっている方に感謝できる機会が何か欲しいなとここ数年感じたんです。なので、今このできる状況で、「ありがとうございます」と言える機会を大事にしながら、拡大していけたらと思います。
― 今後は柳楽優弥第二章の始まりでしょうか。
始まりです!
― 柳楽優弥第二章、具体的にどんなことをしたいですか?
やっぱり俳優として、良い作品に参加できる機会を増やしていきたいですね。どこかに偏らず、テレビドラマ、舞台、映画、全部にバランスよくしっかり出ていきたいなというのはあります。
― 5回目のファンイベントが開催されました。ファンの人はどういう存在ですか?
やっぱり原動力というか。原動力というのは失礼かもしれませんが…。作品をやっている最中も考えます。すごく大切で感謝しているし、その分いい作品にしたいなって。ファンの方たちにいろんな意見を聞いたりするのが自分の中ですごくいいスパイラルになっています。落ち込んだ時とかも、「まだ俺は大丈夫だ」と思えるのは応援してくださる方のコメントだったり、手紙なんだなというのを最近強く感じて。そして「まだまだこれからです!」という思いもありますね。
― では最後に、2020年はどういう年になりますか?
もう、スーパームービースターが生まれる年ですよ。………って締まらないですかね(苦笑)?でも、このネットとかがあるご時世に、本当にスーパームービースターを目指しています!
― ありがとうございました。
(modelpress編集部)
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