東山紀之、Sexy Zone中島健人から「興奮して電話がかかってきた」主演ドラマ「砂の器」クランクイン
2019.02.27 12:00
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俳優の東山紀之が主演を務める3月28日放送のフジテレビ開局60周年ドラマ『砂の器』(19時57分~22時54分)がクランクイン。Sexy Zoneの中島健人について語った。
今回、東山が演じる今西栄太郎は、警視庁捜査一課のベテラン刑事で、出世コースから外れているが、周りからの評判は気にしていない。普段は穏やかで口数も少ないが、犯人を追い詰めるときは鋭い眼光でその執念をむき出しにする。ハロウィーンの渋谷で撲殺体が発見された事件は、早々に目撃情報をつかむも捜査は難航。今西は後輩刑事とバディを組み、地道な捜査にとりかかる。
そんな今西は、DV・ギャンブル狂いの父とアルコール中毒の母を持ち、不遇な環境で育った。自分は温かい家族を作ろうと思い描き、結婚もしたが、多忙であることから妻に不倫され、その後自殺によって妻を失い、現在はさみしく一人暮らしをしている。中島演じる、和賀英良とは、捜査を通じて対峙。和賀の境遇に思いを馳せ、時に自分の過去を重ね、感情移入していく。
部屋の中は、着古したワイシャツが壁に掛けられ、テーブルには無造作におかれたつまみの箱や新聞など、色気のない、むしろさみしささえ感じさせる空間だ。演技の合間、監督からカットがかかっても表情ひとつ変えず、役に集中し続ける東山。普段からクールなイメージの東山だが、この作品に対する熱い意気込みを熱く語った。
また、後輩の中島について東山は「健人からは、役が決まった時にとても興奮して電話がかかってきて、僕としても今回組めて、ましてや清張先生の作品でできるというのは大変喜ばしいことでもあります」と初共演を喜び、「彼は今24歳で、彼のキャリアの中でも大きな作品のひとつになると思いますので、そのサポートも含めて組めたら良いなと思います。また、彼の出方によっては変えようかなと思っていますが(笑)、組んだときに彼がどんな技を仕掛けてくるのかによって、こっちは肩すかしにするのか…、しっかり組んでともえ投げにするのか…、いろんなことを考えています」と明かした。(modelpress編集部)
「(自宅アパートが)雰囲気のあるロケ地で、方向性が見えた気がしましたね。このマンションの外観を見て、今西という役の人となりが何となく自分の中で整った感じがしました。というのも、実際に僕が育った市営住宅にとてもよく似ていて、共感する部分が蘇ってきました。そんな空気感を知れて、自分の中のイメージと合致する部分が多くなりました」
― 今回の役作りについて
「『砂の器』(映画)は、幼少期に見た記憶があって、それを改めて見ました。丹波哲郎さん(今西役)がお元気で、加藤剛さん(和賀役)も美しかったですよね。島田陽子さん(和賀の愛人役)、緒形拳さん(三木役)など、お世話になった方がいっぱい出演されています。その時代から時間が流れている中、清張先生が描きたかった“偏見”と“差別”は、現代では“人間の内にあるモノ”として変わってきたのかなと思いつつも、まだまだ非常に大きいと感じています。清張先生の描きたかった“人間のゆがみ”みたいなものは、ほとんど変わっていないのだなと思いました。それを今回は、僕と中島健人とで描いていけたら良いなと思いますね」
― 中島さんとの共演について
「健人からは、役が決まった時にとても興奮して電話がかかってきて、僕としても今回組めて、ましてや清張先生の作品でできるというのは大変喜ばしいことでもあります。彼は今24歳で、彼のキャリアの中でも大きな作品のひとつになると思いますので、そのサポートも含めて組めたら良いなと思います。また、彼の出方によっては変えようかなと思っていますが(笑)、組んだときに彼がどんな技を仕掛けてくるのかによって、こっちは肩すかしにするのか…、しっかり組んでともえ投げにするのか…、いろんなことを考えています。向こうはすごい勢いで来るでしょうから、それをがっつり受け止められれば良いなと思います」
― 中島さんへアドバイスなどは?
「とても頭の良い子なので、僕が何かを言って…ということではないと思います。今回は、殺人を犯している彼と、内に闇を抱えている刑事ですから、そういう意味では表裏一体というような感じが作品からは香ってきます。“彼が僕であって、僕が彼であって”という気持ちでやっていこうかな、と。共演する部分は3シーンくらいなのですが、お互いにそれぞれ思いを巡らせていきますから、そういう意味では恋愛に似ているのかもしれません」
― さまざまな役者が本作を演じる中、出演依頼がきた時は?
「清張先生の作品は何本か出演させていただいています。そんな中でも、『砂の器』は名作中の名作ですし、丹波哲郎さん(映画での今西役)とは、役のアプローチ、表現方法は変わってくると思いますが、清張先生の描いてきた“人間の内面”をえぐるような作品ですので、皆さんの期待に応えられるようにしていきたいなと思います」
そんな中、駅の裏手の人目につかない場所で中年男性の遺体が発見される。渋谷西署に捜査本部が設置され今西刑事(東山紀之)も加わることに。遺体は顔と手の平を潰され、身元不明のままだった。
現場付近に、血のついた白いシャツを着た青年の目撃証言を得ることができたが、犯人なのか、ただの仮装した若者なのか?さらに、殺害現場へと続くひとけのない道でふたりの男の目撃情報が。ひとりは被害者と推定され、もうひとりの若い青年が有力な容疑者とみられたが暗かったため顔をはっきりと認識することができなかった。しかし目撃者によると、被害者の男性が東北訛(なま)りであったこと、さらに会話の中で「カメダは相変わらずだ」という言葉を発したことが明らかになる。
今西は、若手刑事・吉村とバディを組み現場付近の聞き込みへと向かうが、カメダの手がかりが得られず捜査は難航する。
そんな中、世間の注目を浴び始めている天才作曲家・和賀英良(中島健人)が帰国後初となるコンサートを発表、そこで完全新作の協奏曲「宿命」を披露するという。インタビューに応じるも、過去やプライベートについては一切語らず、ベールに包まれた和賀…。そんな彼は、昨夜の犯行を思い返していた。ハロウィーンの渋谷で起こした事件の犯人は和賀だったのだ。計画は完璧だ、そう自分に言い聞かせる和賀は、婚約者の佐知子と、その父で現役の大臣である田所と楽しい時を過ごしていた。実は、事件当夜、和賀は現場付近に住む恋人、梨絵子のマンションを訪れかくまってもらっていたのだった―。
捜査が行き詰まりを見せた頃、今西はふと、「東北」にこだわることへの違和感を抱く。そして、言語学者のもとを訪れ、方言について尋ねる。すると、出雲地方の一部にも東北と同じ訛り方をする地域があることを知る。しかもその区域には、「亀嵩(かめだけ)」という地名があった―。島根県警に問い合わせた結果、被害者が行方不明の男性・三木謙一であることが判明。今西ら捜査員たちはその進展に興奮する。現地で三木という人物について聞いて回る今西と吉村。三木は児童養護施設に勤務し、各種ボランティアにいそしんでおり、三木を知る人物は皆「彼は仏のような人、恨む人間など一人もいない」と口をそろえた。そこまでの善人が、なぜ殺されなければならなかったのか?今西らの捜査は再び暗礁に乗り上げることに―。
しかし、新聞に書かれた「列車の窓から紙吹雪をまく女」のコラムを見つけ、それが直感的に犯人のシャツである可能性を感じた今西は、その紙吹雪がまかれた場所を捜索、そこでその一片を見つけ、ついに血痕のついた布であることを確認する。その血液は、被害者のものと同一であることが断定される。その女こそ、銀座のバーテンダーで、和賀の恋人、梨絵子だったのだ。警察の手が迫っていることを知った和賀は焦る一方、新曲「宿命」の完成に向け鬼気迫る勢いで曲作りに励んでいた。今西は三木の足どりを追い続け、和賀と三木のある“接点”を見つけることに。そして、和賀の父である本浦千代吉(柄本明)の存在にたどり着く――。
そんな今西は、DV・ギャンブル狂いの父とアルコール中毒の母を持ち、不遇な環境で育った。自分は温かい家族を作ろうと思い描き、結婚もしたが、多忙であることから妻に不倫され、その後自殺によって妻を失い、現在はさみしく一人暮らしをしている。中島演じる、和賀英良とは、捜査を通じて対峙。和賀の境遇に思いを馳せ、時に自分の過去を重ね、感情移入していく。
東山紀之、主演ドラマがクランクイン
クランクインの現場は、今西が一人暮らしをするさびれたアパート。スーツ姿で、真っ暗な家に帰宅し、ほとんど空っぽの冷蔵庫を開け、ひとり缶ビールを飲みため息をつくという、今西の人となりをうかがえるシーンからスタートした。部屋の中は、着古したワイシャツが壁に掛けられ、テーブルには無造作におかれたつまみの箱や新聞など、色気のない、むしろさみしささえ感じさせる空間だ。演技の合間、監督からカットがかかっても表情ひとつ変えず、役に集中し続ける東山。普段からクールなイメージの東山だが、この作品に対する熱い意気込みを熱く語った。
また、後輩の中島について東山は「健人からは、役が決まった時にとても興奮して電話がかかってきて、僕としても今回組めて、ましてや清張先生の作品でできるというのは大変喜ばしいことでもあります」と初共演を喜び、「彼は今24歳で、彼のキャリアの中でも大きな作品のひとつになると思いますので、そのサポートも含めて組めたら良いなと思います。また、彼の出方によっては変えようかなと思っていますが(笑)、組んだときに彼がどんな技を仕掛けてくるのかによって、こっちは肩すかしにするのか…、しっかり組んでともえ投げにするのか…、いろんなことを考えています」と明かした。(modelpress編集部)
東山紀之コメント全文
― クランクインの感想「(自宅アパートが)雰囲気のあるロケ地で、方向性が見えた気がしましたね。このマンションの外観を見て、今西という役の人となりが何となく自分の中で整った感じがしました。というのも、実際に僕が育った市営住宅にとてもよく似ていて、共感する部分が蘇ってきました。そんな空気感を知れて、自分の中のイメージと合致する部分が多くなりました」
― 今回の役作りについて
「『砂の器』(映画)は、幼少期に見た記憶があって、それを改めて見ました。丹波哲郎さん(今西役)がお元気で、加藤剛さん(和賀役)も美しかったですよね。島田陽子さん(和賀の愛人役)、緒形拳さん(三木役)など、お世話になった方がいっぱい出演されています。その時代から時間が流れている中、清張先生が描きたかった“偏見”と“差別”は、現代では“人間の内にあるモノ”として変わってきたのかなと思いつつも、まだまだ非常に大きいと感じています。清張先生の描きたかった“人間のゆがみ”みたいなものは、ほとんど変わっていないのだなと思いました。それを今回は、僕と中島健人とで描いていけたら良いなと思いますね」
― 中島さんとの共演について
「健人からは、役が決まった時にとても興奮して電話がかかってきて、僕としても今回組めて、ましてや清張先生の作品でできるというのは大変喜ばしいことでもあります。彼は今24歳で、彼のキャリアの中でも大きな作品のひとつになると思いますので、そのサポートも含めて組めたら良いなと思います。また、彼の出方によっては変えようかなと思っていますが(笑)、組んだときに彼がどんな技を仕掛けてくるのかによって、こっちは肩すかしにするのか…、しっかり組んでともえ投げにするのか…、いろんなことを考えています。向こうはすごい勢いで来るでしょうから、それをがっつり受け止められれば良いなと思います」
― 中島さんへアドバイスなどは?
「とても頭の良い子なので、僕が何かを言って…ということではないと思います。今回は、殺人を犯している彼と、内に闇を抱えている刑事ですから、そういう意味では表裏一体というような感じが作品からは香ってきます。“彼が僕であって、僕が彼であって”という気持ちでやっていこうかな、と。共演する部分は3シーンくらいなのですが、お互いにそれぞれ思いを巡らせていきますから、そういう意味では恋愛に似ているのかもしれません」
― さまざまな役者が本作を演じる中、出演依頼がきた時は?
「清張先生の作品は何本か出演させていただいています。そんな中でも、『砂の器』は名作中の名作ですし、丹波哲郎さん(映画での今西役)とは、役のアプローチ、表現方法は変わってくると思いますが、清張先生の描いてきた“人間の内面”をえぐるような作品ですので、皆さんの期待に応えられるようにしていきたいなと思います」
あらすじ
2018年10月―。ハロウィーンの渋谷。街は仮装した若者たちであふれかえっている。そんな中、駅の裏手の人目につかない場所で中年男性の遺体が発見される。渋谷西署に捜査本部が設置され今西刑事(東山紀之)も加わることに。遺体は顔と手の平を潰され、身元不明のままだった。
現場付近に、血のついた白いシャツを着た青年の目撃証言を得ることができたが、犯人なのか、ただの仮装した若者なのか?さらに、殺害現場へと続くひとけのない道でふたりの男の目撃情報が。ひとりは被害者と推定され、もうひとりの若い青年が有力な容疑者とみられたが暗かったため顔をはっきりと認識することができなかった。しかし目撃者によると、被害者の男性が東北訛(なま)りであったこと、さらに会話の中で「カメダは相変わらずだ」という言葉を発したことが明らかになる。
今西は、若手刑事・吉村とバディを組み現場付近の聞き込みへと向かうが、カメダの手がかりが得られず捜査は難航する。
そんな中、世間の注目を浴び始めている天才作曲家・和賀英良(中島健人)が帰国後初となるコンサートを発表、そこで完全新作の協奏曲「宿命」を披露するという。インタビューに応じるも、過去やプライベートについては一切語らず、ベールに包まれた和賀…。そんな彼は、昨夜の犯行を思い返していた。ハロウィーンの渋谷で起こした事件の犯人は和賀だったのだ。計画は完璧だ、そう自分に言い聞かせる和賀は、婚約者の佐知子と、その父で現役の大臣である田所と楽しい時を過ごしていた。実は、事件当夜、和賀は現場付近に住む恋人、梨絵子のマンションを訪れかくまってもらっていたのだった―。
捜査が行き詰まりを見せた頃、今西はふと、「東北」にこだわることへの違和感を抱く。そして、言語学者のもとを訪れ、方言について尋ねる。すると、出雲地方の一部にも東北と同じ訛り方をする地域があることを知る。しかもその区域には、「亀嵩(かめだけ)」という地名があった―。島根県警に問い合わせた結果、被害者が行方不明の男性・三木謙一であることが判明。今西ら捜査員たちはその進展に興奮する。現地で三木という人物について聞いて回る今西と吉村。三木は児童養護施設に勤務し、各種ボランティアにいそしんでおり、三木を知る人物は皆「彼は仏のような人、恨む人間など一人もいない」と口をそろえた。そこまでの善人が、なぜ殺されなければならなかったのか?今西らの捜査は再び暗礁に乗り上げることに―。
しかし、新聞に書かれた「列車の窓から紙吹雪をまく女」のコラムを見つけ、それが直感的に犯人のシャツである可能性を感じた今西は、その紙吹雪がまかれた場所を捜索、そこでその一片を見つけ、ついに血痕のついた布であることを確認する。その血液は、被害者のものと同一であることが断定される。その女こそ、銀座のバーテンダーで、和賀の恋人、梨絵子だったのだ。警察の手が迫っていることを知った和賀は焦る一方、新曲「宿命」の完成に向け鬼気迫る勢いで曲作りに励んでいた。今西は三木の足どりを追い続け、和賀と三木のある“接点”を見つけることに。そして、和賀の父である本浦千代吉(柄本明)の存在にたどり着く――。
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