伊藤健太郎、舞台初主演で「春のめざめ」再演 ヒロインに岡本夏美<コメント到着>
2018.12.18 06:00
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俳優の伊藤健太郎が「春のめざめ」(2019年4月13~29日/KAAT神奈川芸術劇場ほか)で、舞台初主演を務めることがわかった。
初演の主人公は志尊淳
同作は若者の性を扱った、ドイツの作家・フランク・ヴェデキント氏の戯曲。ロックミュージカル作品としてブロードウェイで高い評価を得た同作を、2017年5月から6月にかけ、KAAT神奈川芸術劇場ほか、京都、北九州、兵庫で芸術監督白井晃氏演出によりストレートプレイとして上演した。主人公・メルヒオールに志尊淳、ヴェントラに大野いと、モーリッツに栗原類を迎えた初演は、彼ら若手俳優たちの熱演が、アクリルボードに囲まれた舞台での、白井氏による斬新な演出とともに、高い評価を得た。
伊藤健太郎、舞台初主演を発表
そして初演から2年、映像作品でも活躍する若手俳優の伊藤が主人公・メルヒオールを務める。ヒロイン・ヴェントラ役には、初演を観劇して絶対勝ち取りたかったという岡本夏美がオーディションにより選出、初演での好演で高い評価を得た栗原が、絶望を抱えて暴走する若者・モーリッツを再び演じる。Dragon Ash・降谷建志らが集結
白井氏が、芸術監督に正式就任した2016年4月以後、近現代戯曲を現代視点で蘇らせるシリーズとして、「ペール・ギュント」「夢の劇―ドリーム・プレイ―」「マハゴニー市の興亡」「春のめざめ」を上演。このシリーズの作品を、観客の要望に応える形で再演するのは 同劇場としては初となる。音楽は、Dragon Ashの降谷建志が書き下ろし、ダンサーの平原慎太郎氏は思春期にある若者たちの性衝動や煩悶を振付によって表現。演出・白井氏を筆頭とするクリエイティブスタッフは踏襲しつつ、加わった新キャストとともに、平成最後を飾る新たな「春のめざめ」を構築する。
伊藤健太郎「ゾクゾクしました」
伊藤は「白井さんとは今回初めてご一緒させて頂くのですが、役者の先輩方から白井作品に参加したいという話をたくさん耳にしてきたので、ご一緒させて頂けてとても光栄です」と心境を吐露。「先日、白井さん演出の舞台『バリーターク』を観劇させていただいて、白井さんの創り上げた世界にグッと引き込まれてゾクゾクしました。今回は再演なので前回とは違った新しい『春のめざめ』を、白井さん、そして他のキャストの皆さんと創り上げたいと思います!ぜひ楽しみに待っていただけると嬉しいです!」とアピールした。
岡本夏美、喜び語る
岡本は、「ヴェントラ役に決まったときは素直に嬉しかったです。今回、私は初めて白井さんと一対一でお話しして、台本の一部分を演じるというオーディション形式のところからスタートさせて頂きました。作品に対する思いを溢れさせて挑んだので、白井さんに少しでも思いが届いたという事が光栄でした。それからは、ヴェントラとして早くお芝居がしたくて堪らない日々です。これから稽古本番と続きますが、全身全霊この作品に寄り添って体当たりしていきたいと思います」と明かした。栗原類「キャストが1人でも変われば、それは新作」
初演からの続投となる栗原は、「再演ではありますが、スタッフ、キャストが1人でも変われば、それは新作だと僕は感じています。このカンパニーで、この戯曲を作り上げる作業をとても楽しみにしています。初演を観た皆さまも、ぜひまた違った『春のめざめ』を体感しに来てください。お待ちしております」と話した。白井晃氏「若い俳優のみなさんと創作していけたら」
そして、白井氏はキャストについて「若い俳優と向き合うことは、自分自身の演劇への姿勢を問われることでもあります。凛とした居住まいの中に信念を感じさせる伊藤健太郎さんと、優しさの中に芯の強さが溢れ出る岡本夏美さんの2人がメルヒオールとヴェントラを演じることで、初演時モーリッツ役で好演した栗原類君との間に、どのような関係が生まれるか楽しみにしています。再演とはいえ、改めて新作を作る思いで、若い俳優のみなさんと創作していけたらと思っています」と意気込みを語った。(modelpress編集部)白井晃(演出)コメント
この作品が新しいキャストを迎え再演できることを嬉しく思っています。約130年前に書かれた作品が、今なお社会の軋歴の中で苦悩する若者たちの姿と重なることを感じ、改めてヴェデキントの視線の深さに驚かされました。若い俳優と向き合うことは、自分自身の演劇への姿勢を問われることでもあります。凛とした居住まいの中に信念を感じさせる伊藤健太郎さんと、優しさの中に芯の強さが溢れ出る岡本夏美さんの二人がメルヒオールとヴェントラを演じることで、初演時モーリッツ役で好演した栗原類君との間にどのような関係が生まれるか楽しみにしています。再演とはいえ、改めて新作を作る思いで若い俳優のみなさんと創作していけたらと思っています。
伊藤健太郎コメント
今回、『春のめざめ』に参加させていただきます伊藤健太郎です。白井さんとは今回初めてご一緒させて頂くのですが、役者の先輩方から白井作品に参加したいという話をたくさん耳にしてきたので、ご一緒させて頂けてとても光栄です。先日、白井さん演出の舞台『バリーターク』を観劇させていただいて、白井さんの創り上げた世界にグッと引き込まれてゾクゾクしました。今回は再演なので前回とは違った新しい『春のめざめ』を、白井さん、そして他のキャストの皆さんと創り上げたいと思います!ぜひ楽しみに待っていただけると嬉しいです!
岡本夏美コメント
昨年『春のめざめ』を観劇した際、作品のメッセージとエネルギーに圧倒され、客席で体が痺れた感覚を今でも覚えています。「この作品に携わりたかった」それがこの作品を観終わったときの想いでした。ヴェントラ役に決まったときは素直に嬉しかったです。今回、私は初めて白井さんと一対一でお話しして、台本の一部分を演じるというオーディション形式のところからスタートさせて頂きました。作品に対する思いを溢れさせて挑んだので、白井さんに少しでも思いが届いたという事が光栄でした。
それからは、ヴェントラとして早くお芝居が したくて堪らない日々です。これから稽古本番と続きますが、全身全霊この作品に寄り添って体当たりしていきたいと思います。
栗原類コメント
このたび再び『春のめざめ』が上演される事になりました。この作品を再び皆さまに見ていただけるチャンスが来たことを嬉しく思います。再演ではありますが、スタッフ、キャストが1人でも変われば、それは新作だと僕は感じています。このカンパニーで、この戯曲を作り上げる作業をとても楽しみにしています。初演を観た皆さまも、ぜひまた違った『春のめざめ』を体感しに来てください。お待ちしております。
舞台「春のめざめ」公演概要
タイトル:KAAT神奈川芸術劇場プロデュース『春のめざめ』原作:フランク・ヴェデキント
翻訳:酒寄進一
構成・演出:白井晃
音楽:降谷建志
振付:平原慎太郎
出演:伊藤健太郎、岡本夏美、栗原類、小川ゲン、中別府葵、古木将也、長友郁真、竹内寿、有川拓也、川添野愛、三田みらの、あめくみちこ、河内大和、那須佐代子、大鷹明良
公演日程:2019年4月13日(土)~4月29日(月・祝)
会場:KAAT神奈川芸術劇場 大スタジオ(神奈川県横浜市中区山下町281)
・地方公演
【東広島公演】
公演日程:2019年5月6日(月)13:00
会場:東広島芸術文化ホールくらら 大ホール(広島県東広島市西条栄町7番19号)
【兵庫公演】
公演日程:2019年5月11日(土)18:00、12日(日)13:00
会場:兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール(兵庫県西宮市高松町2-22)
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