本橋麻里選手 (C)モデルプレス

流行語大賞年間大賞は「そだねー」 カーリング本橋麻里選手、反響に「最初は戸惑っていた部分あった」

2018.12.03 18:28

今年流行した新語・流行語を決める「2018ユーキャン新語・流行語大賞」(『現代用語の基礎知識』選)が3日、都内で発表された。

  

2018年新語・流行語大賞は「そだねー」

今年の年間大賞は平昌冬季オリンピックで銅メダルを獲得したカーリング女子日本代表・ロコ・ソラーレ(LS北見)が試合中の会話で使っていた「そだねー」に決定。チームメンバーはアメリカに遠征中のため、現在一時休養中でロコ・ソラーレの代表理事兼チームキャプテンの本橋麻里選手のみが出席した。

盾を受け取り、「寒い北海道から暖かい東京に来れて嬉しい」とにっこりと微笑んだ本橋選手は「『たかがカーリングだよね』って言われることはあるかもしれないんですけど『されどカーリング』と思ってやっていきます」と意気込みを語った。

本橋麻里選手 (C)モデルプレス
さらに、大賞受賞となり、再び登壇した本橋選手は「私たちで良いのかなという気持ちと、ポジティブな言葉だけを発するというルールで活動してきたので、1つ通過点として『そだねー』を選んで頂いて嬉しく思います」と喜びを表現。

ノミネート時には、メンバーの間でも話題にのぼったそうで、「オリンピックが終わってから生活が180度変わった選手もいますし、2月から過ごしてきたんですけど、シーズンがまた始まってシーズンに集中していたところ、サプライズでまた頂いたという形になります」とコメント。

試合中に軽食をとる「もぐもぐタイム」も30語の内にノミネート。「そだねー」「もぐもぐタイム」と国民的な流行語となり、「最初は戸惑っていた部分はあった」とも明かし、「カーリングっていうワードがそれに付随して思い出してもらえるのはすごく嬉しいことなので、皆喜んでいます」と現在の心境を明かした。

本橋麻里選手 (C)モデルプレス
メンバーとは時差があるため、「起きたら読んでもらえるようにすぐメッセージを送ろうと思います」と話した本橋選手。最後にカメラにメンバーへ方言でのメッセージを求められると「考えるとあんまり出ないんですけど…」と前置きし、「北海道の皆さん、獲ったよー!そだねー!」「目覚めた皆、いつのまにか、大賞獲っちゃいました!シーズン一緒に頑張ろうねー」と元気いっぱいに呼びかけた。

<選考委員による解説>
オリンピックの競技観戦で、癒されるということがこれまであっただろうか。氷上のチェスといわれるカーリング。研ぎ澄まされた頭脳と技術で削り合う攻防戦のなか、選手の間でいったいどれほど緊迫した議論が交わされているのだろうと耳を傾けると、聞こえてくるのは「そだねー」の声。休憩時間にはピクニックともみまごう円になっておやつを食べる「もぐもぐタイム」。このことばが日本にあたたかな風を吹き込んた。不寛容な時代といわれSNSでの反応を過剰に気にして疲弊する昨今、オリンピック平昌大会で銅メダルを獲得したトップアスリートから発せられるのんびりとしたやりとりはほっとするひと時をもたらしてくれた。メンバーは1991年、1993年生まれと世に言う「ゆとり」の世代。マイペースで仲間を尊重し合いながらスペシャルな結果を出す、平成世代の実力を見せつけてくれた。

2018年新語・流行語大賞トップテンは?

2018年新語・流行語大賞受賞者 (C)モデルプレス
このほかトップテンには、サラリーマン同士の恋愛を描き大反響を得たドラマ「おっさんずラブ」、サッカー・ワールドカップ・ロシア大会でゴールを決めた大迫勇也選手を称えるセリフから波及した「(大迫)半端ないって」、NHK番組「チコちゃんに叱られる」より「ボーっと生きてんじゃねーよ!」、ほか「eスポーツ」「ご飯論法」「災害級の暑さ」「スーパーボランティア」「奈良判定」「#MeToo」が決定。

表彰式には「eスポーツ」で受賞した一般社団法人日本eスポーツ連合会長・岡村秀樹氏、第18回アジア競技大会デモンストレーション競技eスポーツ日本代表金メダリスト相原翼氏、「おっさんずラブ」で受賞したテレビ朝日「おっさんずラブ」チームより貴島彩理プロデューサー、「ご飯論法」で受賞した上西充子氏(法政大学キャリアデザイン学部教授)と紙屋高雪氏(ブロガー・マンガ評論家/紙屋研究所所長)、「災害級の暑さ」で受賞した榊原茂記氏(気象庁総務部総務課広報室長)、「ボーっと生きてんじゃねーよ!」で受賞したチコちゃんが出席した。

「(大迫)半端ないって」と「スーパーボランティア」は受賞者が辞退、「奈良判定」は受賞者なし、「#MeToo」は「私も#MeTooと声を上げた全ての人」が受賞となった。

「2018ユーキャン新語・流行語大賞」トップテン

※五十音順
・eスポーツ
・(大迫)半端ないって
・おっさんずラブ
・ご飯論法
・災害級の暑さ
・スーパーボランティア
・そだねー
・奈良判定
・ボーっと生きてんじゃねーよ!
・#MeToo

「新語・流行語大賞」

2018年新語・流行語大賞決定 トップテンを発表 (C)モデルプレス
「新語・流行語大賞」は、今年1年の間に発生した多種多様な「ことば」の中から、軽妙に世相を衝いた表現とニュアンスをもって、広く大衆の目・口・耳をにぎわせた新語・流行語を選ぶとともに、その「ことば」に深くかかわった人物・団体を毎年顕彰するもの。

1984年に創始され、毎年12月初めに発表。『現代用語の基礎知識』収録の用語をベースに、自由国民社および大賞事務局がノミネート語を選出。選考委員会によってトップテン、年間大賞語が選ばれる。選考委員会は、姜尚中(東京大学名誉教授)、金田一秀穂(杏林大学教授)、辛酸なめ子(漫画家・コラムニスト)、俵万智(歌人)、室井滋(女優・エッセイスト)、やくみつる(漫画家)、清水均(『現代用語の基礎知識』編集部長)で構成される。(modelpress編集部)


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