勝地涼、佐野史郎 (C)フジテレビ

「世にも奇妙な物語」秋の特別編放送決定<主演コメント到着>

2018.10.11 06:00

ストーリーテラー・タモリと豪華キャストが“奇妙な世界”へといざなう人気シリーズ『世にも奇妙な物語』が11月10日、土曜プレミアム『世にも奇妙な物語 ’18秋の特別編』(午後9時~11時10分)として放送されることが決定。友情ドラマ「幽霊社員」に佐野史郎勝地涼がW主演することが発表された。

  

佐野史郎&勝地涼がW主演で初共演

佐野史郎 (C)フジテレビ
「幽霊社員」は、存在感ゼロの“幽霊社員”と過労死した“本物の幽霊”との友情を描いた、クスッと笑えて心温まる人間ドラマ。存在感ナシ、定時になるとすう~っと帰ってしまういわゆる“幽霊社員”の工藤良治を演じるのは佐野。『世にも奇妙な物語』には“特別な思い入れがある”という佐野は、1990年放送の「超・能・力!」で『世にも奇妙な物語』初出演。その後、2008年放送の「推理タクシー」まで実に計9本に出演し、今作がちょうど10年ぶり10本目の出演となる。

勝地涼 (C)フジテレビ
そして、佐野とW主演を務める勝地が演じるのは、過労の末若くして死んでしまった里山秀平。やり残した仕事に未練があり、成仏するため工藤に助けを求めにやってくる“本物の幽霊”。『世にも奇妙な物語』にはこれまで、2000年公開の映画「世にも奇妙な物語 映画の特別編」の「携帯忠臣蔵」、2010年放送の「ニュースおじさん、ふたたび」に出演してきた。今作が3本目の出演となり、主演を務めるのは初めて。

生きているのに死んでいるような工藤と、死んでいるのに生きているような里山。そんな対照的な二人を演じる佐野と勝地は今回が初共演となる。

“奇妙レジェンドコンビ”復活

勝地涼、佐野史郎 (C)フジテレビ
「幽霊社員」を演出するのはドラマ『僕の生きる道』(2006年)や映画「笑の大学」(2004年)などを手がけてきた星護監督。1990年の第1回放送から携わる『世にも奇妙な物語』創始者の一人で、今作が31本目、11年ぶり。

佐野とは『世にも奇妙な物語』の「恐竜はどこへ行ったのか?」(1994年)などでタッグを組んでおり、星護×佐野という“奇妙レジェンドコンビ”に、勝地という若い才能が加わった今作は、「これぞ奇妙! …かつ斬新!」という作品になっている。(modelpress編集部)

佐野史郎コメント

Q.台本を読んだ感想

ハートウォーミングな、救いのある、でも容赦ない、大好きな作品です。監督の星さんとは1995年放送の『世にも奇妙な物語』の短編『地獄のタクシー』以来でしたが、昔と変わらず映像のイメージがはっきりなさっていて。イメージをすり合わせたり、折り合いつけたりするのに悩むこともありましたけれど、葛藤が多ければ多い分、成立した時の喜びは大きいですよね。その熱が各シーン、各カットに表現されていると思います。

Q.勝地さんについて

勝地さんとは今回初対面でしたが、非常に真面目な方ですよね。正直で、自分の気持ちを大切になさっていて。嘘のないよう、現場で常に葛藤しながらだったかも知れませんけれど、温度もその分高くて。僕とは対照的だったかもしれないけれど、コンビっていうのはお笑い芸人のボケとツッコミじゃないですけれど、そういう組み合わせのほうがいいと思いますよね。

Q.『世にも奇妙な物語』について

『世にも奇妙な物語』には特別な思い入れがあります。今回これでちょうど10本目の出演作。90年代、共同テレビの強烈な演出陣との作業が本当に楽しかったので、その熱を久々に思い出させていただきました。もともと幻想怪奇の世界は好きでしたし、そういうものがドラマでシリーズ化できないかなって思っていたときに『世にも奇妙な物語』のような作品が出始めて。当時はバブル経済が崩壊しかけていた時で、世の中が落ち着かない、何を信じたらいいのかわからないような状況で。そういう時代だからこそ、返ってファンタジーやホラー作品を、生身で生きてる人たちが求め始めたんでしょうね。幻想怪奇の世界は、幽玄で捉えどころのない面もあるけれど、ままならない市井の人たちに安らぎを与えてくれるような、そして演じている僕らも救われるようなメッセージが込められていると思いますし、見ている人と作り手の魂の合流ができればいいなと思って演じています。自分にとっても10本目の記念すべき作品ですので、他の作品との組み合わせも楽しみにしています。

勝地涼コメント

Q.台本を読んだ感想

面白い台本だなと思いました。幽霊の話だけど、ほっこりする話で。生きているのに死んでいるような人と、死んでいるのに生きてるような人が交わる不思議な話ですが、“死んだからといってそれで終わりじゃないんだ”という、生きている人に勇気を与えるテーマ性に共感しました。主人公の工藤も、幽霊と出会ったことがきっかけで新しい第二の人生が始まるわけですし。上司に裏切られたり、手柄を横取りされたりする内に心を閉ざしてしまった工藤。その心を開くのが幽霊だった。いい作品ですよね。

Q.佐野さんについて

佐野史郎さんとは今回初めて共演させていただくのですが、佐野さんのこだわりをもった役作りを間近で見ることができて楽しいです。クスッと笑えるシーンもあるのですがコメディー要素を出しすぎないような微妙な線引きを、佐野さんがリアリティを持って演じてくださっています。僕は幽霊を演じるのは初めてで、どれくらいの“死んでいる感”と快活さを表現すべきか難しかったですが、現場で探りつつ、監督の意見とすり合わせながら演じさせていただきました。

Q.もし幽霊になってしまったら?

僕自身、もし今死んでしまったらやり残したことだらけになってしまいます。その気持ちは里山と一緒ですが、里山のように幽霊になって何かをするというより、生きている人が死んだ人のことを思って頑張る、というほうが僕は好きなんです。いつ死んでも、“あの人はこうしていたもんね”って言われるような人生にしたいと思います。友達にも、結婚した相手にも、仕事関係者たちにも…。しょうがないことですけれど、昔テレビで見ていた俳優の先輩方も、亡くなっていってしまうんですよね。最近特に考えるのですが、僕自身、(次の世代に)与えていく人になっていければと思っています。それに、年の離れた友情って僕はすごく好きなんです。『幽霊社員』は脚本から面白いので、ぜひ楽しんで見ていただけたらうれしいです。

編成企画:渡辺恒也(フジテレビ編成部)

定年間近の窓際幽霊社員と過労死した若手エリート社員の幽霊という、生死も世代も対照的な二人の奇妙な交流を通して“仕事をすることとは”“人生をどう過ごしていくのか”というテーマを描いていきます。会社組織に所属する人々ならではの喜怒哀楽が描かれ、クスリと笑えながらも最後はちょっとホロッとさせられる、そんなお話です。佐野史郎さんも勝地涼さんも絶妙な演技をして下さり、また“ミスター奇妙”とも言える星護監督のキレのある演出がさえ渡る見所満載の一遍です。見終わった後、何かが心に残るエピソードになっていると思いますので、是非リアルタイムでご覧ください!
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