<三浦春馬×HYUKOH(ヒョゴ)対談>役者・三浦春馬の緻密な役作り “芝居の正解”を探る発声法とは
2018.10.04 20:09
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俳優の三浦春馬(28)がParaviオリジナルドラマ『tourist ツーリスト』の放送を記念し、主題歌を担当する韓国4ピースバンド・HYUKOH(ヒョゴ)と対談を行った。<中編>
HYUKOHからの質問「幸せな演技をする時は、本当に幸せになりますか?」
インタビュアーとなり、韓国のみならず世界に活躍の場を広げるHYUKOHのルーツや音楽性を深く掘り下げた三浦。対談の後半ではHYUKOHが“役者・三浦春馬”に対する質問を投げかける。イム・ヒョンジェからは「幸せな演技をする時は、本当に幸せになりますか?」との質問。これに三浦は「疑似体験ではあるけれど、やはり心が温かくなったり、カットがかかってもニヤニヤしてしまう、顔が綻んでしまうことが多々ありますね。でも例えばそれが30分後、1時間後とかになると、現実の自分と比べてしまって、“全然自分はこんなに幸せじゃないかも”って沈むことはあるけど…」と繊細な心の揺れを明かす。
続けてオ・ヒョクは「お芝居をするにあたって、作られたキャラクターを演じないといけないと思いますが、どれくらいそのキャラクターになり切る必要がありますか」と問いかけた。三浦は「若かりし頃はそんなに思いつめなかったけど、(今は)自分が担当するキャラクターの心情に近い感情を探してあげたり、そのキャラクターの私生活を想像しながら日々を生きてみることとかは、プロ俳優としてとても興味があります」といわゆる“憑依(没入)”型の役作りについて解説。
常にベストを尽くすために、新しい可能性を模索し続けること
一方で「(芝居の上で)ウソはつきたくないんだけど、やっぱり人間だから、その日の体調や心理状態に影響されることはあると思う」とし、「ここの芝居、正解出せなさそうだなって自分の中で思った時は、例えばお腹に空気を入れて(声を)発する時のトーンの高さ、もしくは深みみたいなところを使い分けると、役作りのヒントになったりすると最近はすごく感じていて」と独自の発声法も、重要なスキルのひとつに。「それを使うことの高揚感みたいなものはあって、とても面白いと思っています」と話した。これを聞き、ヒョクは「僕は自分が作った曲を歌うので(三浦のように)ずっとではなく、“(歌っている)その瞬間に集中する”っていうのが違うところではないかと思います。共感できたのは、春馬さんが『ウソの演技はしたくない』というところ。僕たちもウソのライブはしたくないと思います。観客の皆さんにどれだけ最善を尽くし、ベストの姿を見せられるのか。そのためにスキルを学ぶ、研究するというところは共通していると思います」とコメント。
ヒョンジェも「音楽と演技、いずれも何かの可能性を探すことだと思います。春馬さんがキャラクターを演じるために普段は出さない声のトーンを探すことも、可能性を模索するということじゃないですか。慣れているものが必ずしもいい結果につながるとは思わないので、そうやって新たな可能性に挑戦し続けること。正直、それは誰かに教えてもらうことではないと思います。自ら気づいて、その瞬間を表現することが共通していると思います」と共感を寄せた。
対談を終えて、ヒョクは「最初は軽いインタビューかなと思いましたが、思ったよりも深い話になったのでとても楽しかったです。俳優という職業に関して気になる部分もたくさんあったので、そのお話ができてよかったし、話している中で僕たちとの接点も見つけられたのでよかったです」と濃厚な時間を振り返った。
次回配信の<後編>は番外編として、三浦が韓国滞在を満喫するオフショットと独占コメントを紹介する。
三浦春馬が3人の女性を魅了『tourist ツーリスト』
Paraviでは未公開シーン含むフルバージョンと、天久真目線のオリジナルバージョン、「三浦春馬×HYUKOHスペシャル対談」を配信中。(modelpress編集部)
HYUKOH(ヒョゴ)プロフィール
2014年秋デビューの4ピースバンド。オ・ヒョク(Vo/G)、イム・ヒョンジェ(G)、イム・ドンゴン(B)、イ・インウ(Dr)の1993年生まれの同級生で結成し、洗練されたサウンドとブルージーな歌声、個性的なファッションスタイルがたちまち話題に。2017年4月にリリースした1stフルアルバム「23」が国内でヒットを記録、同年に約30公演にもおよぶワールドツアーを行い、今年10月にはジャパンツアー「24 Tour JAPAN ~HOW TO FIND TRUE LOVE AND HAPPINESS~」も控えている。ドラマ『tourist ツーリスト』には「Comes And Goes」「LOVE YA!」などの楽曲を提供。
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