石原さとみ「震えた」念願の野島伸司作品…“高嶺の花”を演じる難しさ「私、普通の人間なんです」＜高嶺の花＞

石原さとみ×峯田和伸が“超・格差恋愛”

同作は、「高嶺の花」と「無力に花を見上げるだけの地上の凡夫」であるはずの男女が、ひょんなことから出会い、「運命の恋」に落ちていくさまを描く純愛エンターテインメント。

脚本は、『高校教師』『101回目のプロポーズ』などの野島伸司氏。石原は華道の一大流派「月島流」本家の長女で抜群のルックスと圧倒的な才能から「高嶺の花」と思われているが、婚約者に二股の末捨てられ、男性不信に陥っている主人公・月島もも（29）役、峯田は地味な家業を細々と営みながら、母子家庭の実母の病を十年来介護し続けてきた、優しく穏やかだが特に取り柄もない男・風間直人（39）を演じる。

石原さとみ「震えた」念願の野島伸司作品

念願の野島作品出演となった石原は、「8年前にお会いしてからずっとご一緒したかったので、30歳を超えてこうやって形になって、台本が届いたときは震えました」と心境を語り、「刺さるような、考えさせられるような、答えが出ないような野島さん節がたくさんある。これは面白いなと思いながら、やっぱり深読みしないと体現できないなと思ったので、読みながらプレッシャーと怖さを感じてワクワクしました」と気合いも十分。

また、峯田は今回のオファーに「最初に本を読んで、とんでもないものが来たなと思った」といい、「今やらなきゃいけないのはこれだ！いう野島さんの覚悟が伝わってきた。先の台本を読んでないのでどうなるか分からないですけど、ものすごくやりがいがあるなと感じました」と意気込んだ。

「私、普通の人間なんです」…“高嶺の花”を演じる難しさ

石原が今回演じるのは、一見誰もが羨む“高嶺の花”。役柄について「私、普通の人間なんです」と前置きした上で、「アーティストさんとか、芸術家とか、先天的な天才とか、努力じゃ成し遂げられないものを持っている人を演じるってすごく難しいなと。シンデレラストーリーみたいに、努力で輝くとかなら理解できるんですけど、持ってるところから始まるってすごく難しい。どうしようと思ってます」と明かす場面も。

それは、おそらくこれまで努力を重ねてきたからこその言葉。しかし、周囲から見れば「私が華道の練習に没頭しているとき、周りから『ももが見えてきたよ』って言われてすごく嬉しかったです」と現場に立っている石原さはすでに“もも”のようで、「どれだけ集中できるかだなと思う」と何かを掴みかけている様子だった。（modelpress編集部）