乃木坂46「星の王女さま」見どころ・苦労・稽古エピソード…「本番何が起こるかわからない」<囲み取材まとめ>
2018.04.06 19:16
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乃木坂46の3期生メンバーらが出演する舞台「星の王女さま」が6日、東京・天王洲銀河劇場で開幕。キャストたちは本番前、ゲネプロを行い、報道陣の取材に応じた。ここでは、囲み取材の模様をまとめる。
舞台「星の王女さま」とは
今作には、大園桃子、与田祐希、山下美月、久保史緒里をのぞく乃木坂46 3期生の伊藤理々杏、岩本蓮加、梅澤美波、阪口珠美、佐藤楓、中村麗乃、向井葉月、吉田綾乃クリスティー8人らが出演。200カ国以上の国で翻訳され約1億5千冊を超える発行部数を誇る“アントンワーヌ・ド・サン=テグジュペリ”の代表作“星の王子様”がモチーフになっている。ミュージカル「監獄学園」などで高い評価を得る新進気鋭の畑雅文氏が脚本・演出を担当。多くの歌や可愛いダンスで綴るシニカルSFファンタジー作品となっている。
以下、囲み取材の模様。
舞台「星の王女さま」への想い
― みなさんの役どころと見どころをお願いします。向井:私はどれみという役でオタクの役です。見どころは、自分がオタクをイメージした時に、家に引きこもっていて、外に出るのが苦手で、外に出ると挙動不審になっちゃうような子を想像して演じました。みんなと違って、ちょっとおどおどしたような感じに注目して欲しいです。
梅澤:私は宇宙飛行士のリンドバーグ役を務めさせて頂いています。リンドバーグは惑星を渡っていろんなキャラクターに振り回されたり、王女さまに振り回されたりする役どころです。見どころは、ツッコミ的なポジションなので、ズバッとツッコんだり…。周りの役が濃い分、私の役はフラットに観てもらえると思いますので、そこに注目して頂ければ嬉しいです。
伊藤:今回は王女さまをやらせて頂いています。王女さまは、自由奔放で明るくて周りをかき回してくような、自由な感じで、私がなりたいような像なので、今回演じることが出来て嬉しいです。
中村:ナオミ役を演じています。この役はカッコいい女性で仕事のできるキャリアウーマンです。この8人の中で唯一強めなキャラクターなので、この物語のなにか刺激になれればなと思います。
佐藤:私は紀伊国坂役を務めさせて頂いています。紀伊国坂は、この中でも暗めな役で、感情を表に出さないですけど、後半にキッカケがあってガラッと変わるので、そこが見どころです。
岩本:私は植物のバラ役です。(伊藤)理々杏演じる王女さまが育ててくれたんですけど、私のせいで離れ離れになってしまって、そこからの展開が面白いので注目して欲しいです。
吉田:マヤを演じさせて頂いています。私の役は潔癖症な女の子の役で、外気に触れるのも嫌で、除菌スプレーを持ち歩いているんですけど、王女と出会って克服していく役どころです。自分にも刺激があったので、観ていただいた方にもなにかのキッカケになればと思います。
阪口:さなえ役を演じさせていただいます。さなえは偽造キラキラ女子の役で、見どころは今までにやったことがないくらいぶりぶりで、これからも恥ずかしくて出来ないぐらいのぶりっ子を演じさせて頂きますので、そこに注目してもらえたら嬉しいです。
向井葉月はどうやって殻を破った?
― 今回の舞台で苦労したことは?梅澤:みんな壁にぶつかったと思いますけど、周りが濃すぎてどうしたらいいか迷走してしまって、前回(舞台「見殺し姫」)とは違ってギリギリまで掴めなくて苦労しました。でも、その分色々考えました。周りが濃い分私の役はお客さんと近い目線でいられる思うので、お客さんがついツッコミたくなるような言葉を代わりに言うみたいな役どころなので苦戦しました。
向井:どれみちゃんはオタクの役なんですけど、演じるために自分の殻を破らないといけない部分がありました。自分のイメージにたどり着くまで時間がかかって、本番の1週間ぐらいまで前までかかりました。今は殻をやぶって、普段の自分にはないところだから、この舞台中に新しい自分に入れたと思います。
吉田:潔癖症な役ですが、私自身があんまり潔癖症じゃないのもあって、なかなか気持ちが分からなかったので苦労しました。でも、1番は後半にどれみちゃん(向井)との場面が多くて、(向井が)挙動不審すぎて笑いを堪えるのが…(笑)。本番何が起こるかわからないので、気をつけたいと思います。
― 「殻を破れた」キッカケは?
向井:通しの稽古が始まらないとその役に入れなかったんです、突然言われてもまだ殻が破れていなかったので。でも、自分の世界に入る…どれみに入って、私の目の前にいる人を全員見えなくしました…誰も見えなければ怖くないので。
― すごくギャップがありましたよね。
向井:本当ですか!?
吉田:合っている。
梅澤:普段からおかしいところがあるから、それが新しい一面として伝わったんじゃないかな?
向井:自分の変な動き、たまにおかしくなる時の動きもいれました。
― たまにおかしくなる?
向井:走り方?
「星の王女さま」稽古エピソード
― 前回の3期生の舞台「見殺し姫」と比べて進歩したところは?伊藤:前回はきっちり学級委員みたいな役だったんですけど、180度変わって明るくて自由人な感じなので、全然違う役を演じることで成長したかなと思います。今回は出ている場面も多いので、一生懸命覚えてたり、この役はどんな風に考えてるんだろうとか、お家でも考えたので成長できたんじゃないのかなと思います。
阪口:「見殺し姫」は12人だったので、今回は8人になってそれ以上のパワーを出さなきゃって思います。みんなで頑張って、自分も苦手なことから逃げないように頑張りました。
― 今回は劇団の方もいて刺激になったのでは?
梅澤:今まで舞台で共演した方は年齢が離れていたんですが、今回は年下、同い年の方もいて、稽古からみんなで仲良くなってわちゃわちゃしてました。アドバイスもくださったり、距離が近く稽古からできていたので、みなさんのお陰でやりやすかったです。
― 稽古のときのエピソードは?
佐藤:稽古の仕方が今までの2回とはガラッと変わって、役を交換したり、早口でやったり、「田舎者」みたいに1人ずつ役とは異なるキャラを着けられたり…。
向井:私デブでした(笑)。
佐藤:セリフはそのままだったんですけど「田舎者」「アメリカ人」とか、キャラクターが変えてやりました。
伊藤:新鮮な感じで通すことで、毎回新鮮さを失わないようにしていました。
佐藤:叫んだりもしたので、そこで殻を破れたと思います。
勝つべき相手は花粉症?
― 今日はニューシングル『シンクロニシティ』(4月25日発売)のMVも公開されました。同期も何人か選抜入りしてますが、悔しいじゃないですけど改めて意気込みをお願いします。伊藤:「見殺し姫」は12人だったけど、今回は4人が選抜に入って8人なので、人数が少ないぶん不安、心配、寂しいこともあるけど、この8人でも来てくれた方々にたくさん良いものを届けて、感動してもらえる、心に届けられるような舞台に作りたいです。8人と劇団の方とスタッフのみなさん、全員で作っているので楽しんでいただけるとありがたいです。
― 伊藤さん先ほど(囲み取材中に)クシャミをされてましたが、みなさん花粉症ですか?
伊藤:結構花粉症のメンバーが多いです。(岩本)蓮加も…。
岩本:私、ヒドくて、演技中に鼻が詰まっていて「ま行」が全然言えないんです。歌ってるときも鼻声なので、言葉が伝わるかそれが1番心配です。「桃」って言うセリフも、もう…。
伊藤:花粉症に勝てるようにがんばります。
― 岩本さんは、バラ役なのに花粉症…?
メンバー:すご~い(笑)。
岩本:お花なのに自分が…。
吉田:(花粉が)自分から出てるんじゃない?
岩本:やめてよ…苦しんでるんだから(笑)。
「4人がいない8人って思われたくない」
― 役と共感するところは?中村:バラと王女さまのシーンの最後の方は、裏で観ていて「うゎ~」って感動するシーンです。
向井:潔癖症のマヤに、ナオミが「変わろうよ」って言うところがあるんですけど、普段(中村)麗乃はそうやってバッと言うタイプじゃないし、稽古中も役で悩んだと思うんですけど、そのシーンを観てうわ~って涙が出そうでした。
中村:ありがとう。
― 最後に意気込みをお願いします。
梅澤:3期生というくくりだと12人ですが、今回は8人。4人がいない8人って思われたくないし、私たち自身に与えられた試練だと思っています。それを乗り越えて、その先にそれぞれがどう方向性を見つけて、頑張ることが大事だと思いますし、苦戦しながら今日まで頑張ってきました。ぜひみなさんに思いを届けられたらと思います。楽しみに待って頂けたらな……伝わったかな…。まだチケットもあります。当日券もありますので…悔しいですけど私たちも色々なところで発信して、千秋楽の名古屋まで頑張れたらなと思います。
(modelpress編集部)
舞台「星の王女さま」概要
【開催日時】東京:2018年4月6日~4月15日/天王洲 銀河劇場
名古屋:2018年4月26日~4月28日/春日井市民会館
【脚本・演出】
畑雅文
【出演】
<乃木坂46>
王女さま:伊藤理々杏
バラ:岩本蓮加
リンドバーグ:梅澤美波
さなえ:阪口珠美
紀伊国坂:佐藤楓
ナオミ:中村麗乃
どれみ:向井葉月
マヤ:吉田綾乃クリスティー
<スウィングガール>
プッペ:甚古萌
管理人/コ毒/メグ:田代明(劇団4ドル50セント)
ヘビ/ユウ:本西彩希帆(劇団4ドル50セント)
ピッピ:清水彩
羊:内山愛
キ毒/ゴミカ:黒崎純
ゴミエ/ミ毒/アイ:月見心
ポッポ:森崎りな(YOANI1年C組)
【あらすじ】
愛で育てた“バラ”を残し数々の惑星を巡る“王女さま”と、飛行機の部品を探し歩く宇宙飛行士“リンドバーグ”。降り立つ惑星では個性豊かな住人と出会い、「生きることの意味」「愛するということ」を学んでいく。宇宙に一つしかない“かけがえのない何か”を見つけることが出来るのだろうか…?
【Not Sponsored 記事】