キンコン西野「はれのひ」被害者のための成人式開催 自腹出費は?ホリエモンがお年玉提供
2018.02.04 18:47
お笑いコンビ・キングコングの西野亮廣が4日、神奈川県内で「あらためて新成人を祝う会」を開催。着物販売・レンタル業社「はれのひ」が営業を停止したトラブルにより、晴れ着を着て成人式に出席することができなかった新成人に成人式をプレゼントした。
振り袖レンタル・クルージングディナーも無料提供
西野は、振り袖レンタルから着付け・ヘアメイク、プロのカメラマンによる写真撮影も無料で提供し、さらにクルージングディナーもプレゼントする同会を開催。イベント中に報道陣の囲み取材に応じ、この日を迎えた感想を聞かれた西野は「僕は何もしていなくて、スタッフさんが夜通しずっと準備して下さったんですけど、すごく喜んで頂けたみたいでよかったです」とコメント。たくさんの笑顔が見られたそうで「嬉しかったですね。新成人の方もそうですけど、親御さんとか、おばあちゃんとか、中には泣いていらっしゃる方もいて、それが嬉し涙だったのでよかったですね」と声を弾ませた。
また、西野がアドバイスした点やこだわりはあったのか尋ねられると「楽しく終わろうと。いいニュースじゃなかったので、悲しむのは1回やめて、いつまでも誰かを叩いてウジウジ言うのも1回やめて、楽しく終わろうと」と回答。同イベントをやろうと思った理由を「『はれのひ』のことがあって、新成人の方が可愛そうとか、社長がなんだかんだブーブー言う割には、誰も行動を起こさないなと思って、そっちに対して“オイ!”っていうのが僕もスタッフもあったので、やっちゃおうかということですね」と明かした。
さらに、「はれのひ」社長の会見は、断片的に記事を見た程度だそうで「でも、これ以上あの方を叩いても何か出てくるわけでもないし、問題が解決するわけでもないので、もう終わりにして、とっとと処理してもらって、もう1回頑張ってもらおうって感じですね」とさっぱり。
やると決めてから実現するまでのスピード感を絶賛されると「あのニュースがあった夜にはやることが決まって、『やるぞ』って言ったら友だちが『僕も僕も…』って言ってくれたので早かったですね」といい、「キッカケを僕が出しただけで、みんな何とかしようって思っていたんでしょうね」と笑顔を見せた。
ホリエモンが参加者全員分お年玉提供
実際に囲み取材後に行われるクルージングには、タレントの武井壮や吉本の後輩芸人が盛り上げにくるほか、ホリエモンこと堀江貴文氏が参加者全員分のお年玉を提供してくれたそうで「ああ見えていい男なんですよ!」といい、ポチ袋の中身については「仮想通貨のNEMです(笑)。100円分ずつくらいみんなに配るんですけど、1つだけ5万円の当たりが入っています」と告白。「ホリエモンは優しくて、5万円分のNEMを入れた理由というのは、もしかしたら自分のやつが5万円かもしれないから、みんな開くじゃないですか。そういうことで1回、仮想通貨に触れて、何がよくて何がダメなのかを勉強してもらおうということでやっているんです。根は優しいんです!」と絶賛した。
イベント費全額負担…出費は?
また、イベント費を全額負担すると言っていた西野は、数千万の出費を覚悟していたそうで「頑張れば取り返せるなと思って『やる』って言ったんですけど、そのあとに企業さんが協賛で入ってくださったり、全国の方がお花を贈ってくださったりして、全額負担するって言いましたけど、負担額はだいぶ下がりました」と感謝。それでも赤字だそうだが「取り返せる、こんなものは!」と胸を張った。今後の自身の活動については「こういったことだとか、被災地支援とか、ボランティアで善意に任せてなんとかやってきて、それもいいんですけど、永続的に支援していこうと思ったら、金銭的な限界がくるから、支援をちゃんと仕事にしないといけないなと思っています」と胸の内を明かし、「自分が立ち上げたサービスの広告費を使ってこういうことをやって、それで生活できるスタッフさんがいて、そのご家族さんも守らなきゃいけないということで、支援をお仕事にしたほうが、最終的に助かる人が増えるのではないかと思って、今回のようなことは定期的にやっていきます」と熱い思いを語った。
「はれのひ」被害額は1億円超え
横浜市に本部を構える着物の販売・レンタル業社「はれのひ」が成人式が行われる8日に突如営業を停止。これに伴い、予約をしていた新成人が晴れ着を着ることができず式典に参加できず。被害額は1億円を超えているとも報じられた。(modelpress編集部)
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