F1、グリッドガールの廃止を発表 レースクイーンに影響も?疑問の声続出
2018.02.01 15:48
フォーミュラ1(F1)は31日、レース前の配置をドライバーに案内するために名前が入った看板を掲げる女性係員「グリッドガール」の廃止を公式サイトで発表した。3月にオーストラリア・メルボルンで開幕する大会から適用される。
グリッドガール廃止
F1公式サイトでは「グリッドガールは何十年も不可欠の存在であったが、現代社会と合わない」と理由を説明。「F1、レースクイーン廃止」という報道が多数されてはいるが、厳密にいえばグリッドガールと日本のレースクイーンは異なるもの。グリッドガールはレース主催者に採用され、サーキットで各開催国の民族衣装などを身にまとい、レーサーナンバーを掲出する仕事。国の文化を象徴しながらレースに華を添えてきた存在となっている。日本におけるレースクイーンはチームやスポンサーが採用し、レーサーの日よけ・雨天の雨よけ、スポンサーの広告活動を仕事としている。
ただ、F1側が懸念している「女性差別、女性蔑視」という視点では、グリッドガールと日本のレースクイーン、果てはチアリーダー、ラウンドガール、コンパニオンなども同じだと主張する意見もある。
廃止に疑問の声
“女性蔑視ではないか”という声から廃止の動きが強まったとされているが、ネット上では「グリッドガールは必要」「各国の民族衣裳を身に着けて華を添えているんだから全く軽視とは思わない」「誇りをもってやっていると思う」などと疑問の声も多くあがっている。実際にF1でグリッドガールを務めたとする佐崎愛里はTwitterで「F1のグリッドガールを昨年やらせて頂いたけど、"その国代表としての誇りを持って歩きなさい"と礼儀や振る舞いを大事にした素敵なお仕事だったよ」と実体験のコメントをし、「女性蔑視と過剰に反応する方が男女を差別した目で見てるんじゃないかと思ってしまう」と廃止を疑問視している。
レースクイーン、チアリーダー、コンパニオンへも影響?
また、グリッドガールが女性蔑視されている事態を受け、国内ではレースクイーンやチアリーダー、ラウンドガール、イベントコンパニオンなど女性が自ら望んで活動していることに対し、同じような批判を受けるのではないか?ネット上ではこれを危惧する声と共に、職業差別なのではないかとの声も。現役レースクイーンの陽菜みなみは「グリッドガール、レースクイーンみんなやりたくて 選ばれてやってます。みんな、レースクイーンという職業に誇りを持って頑張ってます。F1のグリッドガールはその国の文化を表現するのに必要不可欠な存在やと思う。差別と言われること自体が差別的やと感じるな…」と意見を述べている。(modelpress編集部)
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