藤原紀香、結婚後初民放ドラマ主演 鈴木伸之と“17歳差の恋愛”<眠れぬ真珠>
2017.11.15 05:00
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人気作家・石田衣良氏が描く大人の恋愛小説「眠れぬ真珠」を原作に、読売テレビ・日本テレビ系にて木曜ドラマF クリスマス・スペシャル「眠れぬ真珠~まだ恋してもいいですか?~」が12月21日、28日の2週連続で放送することが決定。主演を女優の藤原紀香が務め、劇団EXILEの鈴木伸之と初共演することがわかった。
同作は、更年期障害に悩む45歳の独身女性と17歳年下の恋愛模様に、狂気じみたストーカーが迫るというサスペンス要素を盛り込んだ極上のラブミステリー。木曜ドラマFでは毎回“F”から始まるキーワードで作品のイメージを表現しているが、今回のキーワードは「FINAL LOVE」。同枠で2週連続の作品を放送するのは初の試みとなる。
鈴木が演じるのは海辺の町のカフェに務めるウェイターの徳永素樹役。ドキュメンタリーの映像作家だった素樹は商業映画での自己表現に行き詰まり、海辺の町に逃げてくる。素樹はカフェの常連の咲世子に興味を持ち、咲世子を題材にしたドキュメンタリーを撮る中で、咲世子に強く惹かれていく。
藤原は鈴木の印象について「初めて共演させていただくのですが、ドラマなどで拝見していてとても素晴らしい若手俳優さんだなと思います。優しく可愛らしげな印象もある中で、さりげない色気を感じさせてくれる鈴木さんは素樹役にぴったりだなと思います」とコメント。また鈴木も「すごくお綺麗な方ですし、女性として華があり、ずっとご活躍されている方なので、その方と一緒にお芝居させて頂けるのが本当に有難い」とし、「粗相のないように、一生懸命一緒にいい作品を作っていけたらいいなと思います」と意気込んだ。
脚本家はラブストーリーもサスペンスも得意とする川崎いづみ氏が担当。監督は国本雅広氏が務める。クランクインは11月18日を予定し、ロケは郊外の海辺の町で行われる。
今作には2つのタイプの濡れ場があり、不倫の三宅とは欲望おもくまま、純愛の素樹とは美しく、咲世子と男性たちの関係が描かれる。藤原は結婚後初めて濡れ場に挑むことに。数々の恋愛ドラマに出演した藤原と、注目の若手俳優の鈴木がどんな化学反応を起こし、年の差が離れた男女の純愛ストーリーを紡ぐのかに注目が集まる。(modelpress編集部)
本格的なラブストーリー、そしてワクワクする素敵な脚本でした。45歳の咲世子は同年代で等身大であること、そして、年下の男性が思い焦がれるような魅力ある女性を演じられるのはとても楽しみです。ひたむきに咲世子という役に向かい合い、演じきりたいと思います。
― 今作は石田衣良さん原作の大人のラブサスペンスですが、台本を読んでみて、いかがでしたか?
年の差恋愛のトキメキや切なさがとても丁寧であり、大胆、且つ しなやかであるとても面白い作品だと感じました。
― この作品では17歳離れた男女の恋愛が描かれています。年齢が離れた恋愛についてはどのようなイメージを持っていますか?
40代で多くの方が経験すると言われている更年期障害に苦しむ咲世子ですが、17歳下の素樹と出会い、次第に惹かれていく気持ちに共感できる女性は多いのではないでしょうか。自身としては、恋することに対しては歳上も歳下も関係ないという考えを持っていますが、その恋心とは裏腹に、将来のことや世間的な事などのいろんな側面の問題を考えると、恋する気持ちにブレーキをかけてしまう憂いや、それでも 彼の健気さや真っ直ぐさに惹かれていってしまうことはとても共感できます。
― 劇団EXILEに所属する共演者の鈴木伸之さんにはどのような印象をお持ちですか?
初めて共演させていただくのですが、ドラマなどで拝見していてとても素晴らしい若手俳優さんだなと思います。優しく可愛らしげな印象もある中で、さりげない色気を感じさせてくれる鈴木さんは素樹役にぴったりだなと思います。映像作家である素樹に撮影されるシーンなど、2人のやりとりが多いので楽しみにしています。
― 放送を楽しみにしている視聴者にメッセージをお願いします。
2週に続くクリスマス・スペシャルドラマということで、この寒い冬にふさわしいラブストーリーを皆さんに楽しんでいただきたいと思います。こんな恋をしてみたい、こんな恋のカタチもあるんだな、なんてドキドキしてもらえるよう、監督はじめ素敵なキャスト陣、才能豊かなスタッフの皆さんと、この作品に想いを込め、大切に創っていきたいと思います。
原作を読んだことがなかったので、どんな作品なのかと楽しみでしたし、本を読ませて頂き、歳の離れた恋愛を描くという事で、今までそういった経験がないので心配もありますが、本が素晴らしいので、もう既にいい作品になるのではないかという予感がしています。年齢を問わず世の中の女性の背中を押せるような作品になればいいなと思ってます。
― 今作は石田衣良さん原作の大人のラブサスペンスですが、台本を読んでみて、いかがでしたか?
歳が離れていることによって生まれる障害なども丁寧に描かれているので、そういう所はさすが石田先生だなと改めて思いました。また1夜を見たら必ず2夜が見たくなりますし、2夜ではそれが見事に完結されているので、年末のスペシャルドラマとして楽しんで頂ける作品だと思います。
― この作品では17歳離れた男女の恋愛が描かれています。年齢が離れた恋愛についてはどのようなイメージを持っていますか?
今の世の中では、40代と20代の恋愛というのもよくある話なのかなと思います。ただ、個人的には今の自分では全く想像がつかないので、このドラマに参加して、色々勉強になったり、気付かされる事が多いような気がします。
― 共演者の藤原紀香さんにはどのようなイメージをお持ちですか?
すごくお綺麗な方ですし、女性として華があり、ずっとご活躍されている方なので、その方と一緒にお芝居させて頂けるのが本当に有難い事なので、粗相のないように、一生懸命一緒にいい作品を作っていけたらいいなと思います。
― 放送を楽しみにしている視聴者にメッセージをお願いします。
本当に台本・脚本が面白く、この役を演じたいと思いました。この作品を通じて沢山の方に僕の事を知って頂けたらと思いますし、多くの方にこの作品を見て頂けるように、一生懸命頑張りますので、是非年越し前にこのドラマをご家族、ご友人、カップル、ご夫婦…色々な方と見ていただけたらと思っております。楽しみにしていて下さい。
そして徳永素樹役を考えた時、今最も魅力的な若手俳優の1人で、セクシーさと男らしさを併せ持つ鈴木伸之さんを一番にイメージしました。本当に理想のキャスティングが実現でき、感謝、感謝です!2人の化学反応が、今から楽しみで仕方ありません。クリスマスの季節にお届けする、「上質な大人のラブストーリー」にご期待下さい。
自宅のアトリエで銅版画を制作している、内田咲世子(45)。1枚の版画が刷り上がる。その版画の出来に、ふっと、安堵と満足の入り交じったため息をつく。「ギャラリーマチエ」には、咲世子の作品が飾られている。その前で、咲世子とオーナーの町枝(55)と画商の三宅卓治(48)が話している。別件があると出ていく三宅は、去り際に咲世子に「1時間後」と軽く耳打ちする。三宅の別宅で、三宅に抱かれている咲世子。三宅は妻帯者であり、2人の関係はもう3年以上に渡る。自分も三宅を利用し、三宅も自分を利用している。それが2人の関係だった。
空腹を感じ、いきつけのカフェにいく咲世子。注文を待つ間、締め切りが迫った仕事の為に、クロッキー帳を広げてモチーフを描く咲世子。すると、注文の品が運ばれてくる。皿を持つその手を見て、ドキリとする咲世子。――新入りのウェイタ―・徳永素樹(28)が立っていた。素樹の顔を見て、もう一度その手を見る咲世子。やせているが、力強い手―。その手に、強烈に惹かれる咲世子。が、不意に汗が噴き出して、クロッキー帳を濡らす。更年期の症状。ホット・フラッシュ。大量の汗と地面が揺れるような感覚で、崩れるように意識を失う咲世子…。
カフェで汗にまみれて、ハッと起きる咲世子。ベンチの席に寝かされていた、咲世子。心配そうな顔で覗き込む素樹。更年期障害の症状で倒れたことに、恥ずかしさを覚える咲世子。そんな咲世子に、美しい手を差し出す素樹。その手に、再びドキリとする咲世子。吸い込まれるように、その素樹の手をつかもうとするが…。咲世子の手は、枯れた枝のように、惨めなほどにしおれている。素樹が咲世子の手を掴んで抱き起こす。再び、胸の高鳴りを感じる、咲世子。「あの版画を描いたのは、もしかして、あなたですか?」と、店に飾られている1枚の版画を指す素樹。「そうよ」と言う咲世子に、「僕はずっと、あの版画に魅せられていました」と、素樹。まっすぐな言葉に、動揺する咲世子。そして更に、素樹は意外な言葉を言う。自分はかつて、映像を作る仕事をしていた。「あなたが版画を制作する過程を、撮らせてくれませんか?」と。
数日後、「ギャラリーマチエ」に訪れた咲世子に、「まったく咲世ちゃんは、つくづく真珠の女だね。誰をも引きつけるダイアモンドの女にはなれない。控えめで上品に輝く真珠の美しさに惚れた男は、真珠の輝きから逃れられない」と町枝。――素樹は、自分の持つ輝きに気付いてくれたのか?町枝の言葉に押されるように、カフェに行こうとする咲世子。すると、カウンターの中から笑顔を向ける素樹。それを見た、咲世子は思わずドキリとする。けれど、素樹の前には、輝くほどの美しさを持った女、女優の椎名ノア(24)がいた。その若く健康的な美しさは、まさにダイアモンド。咲世子は、途端に惨めになる。そんな咲世子をよそに、咲世子に話しかけてくるノア。ノアは素樹の幼なじみで、元恋人。素樹は昔、ノアを主役にしたドキュメンタリーを撮っていたこと。その作品がきっかけで、ノアは女優の道を進むようになったこと。そして素樹は、商業映画を作ることに挫折し、この街に来たという。素樹はいずれ映画界に戻らなければならない。素樹の才能買っている人が、素樹の帰りを待っているのだという。そして、素樹と自分が17歳差だということを知る咲世子。その事実に、咲世子は愕然とする……。しかし、「素樹のリハビリに付き合おう」と、ドキュメンタリー撮影の依頼を引き受ける咲世子。
ある日、素樹との撮影後、家に帰ってくる咲世子。すると、戸口に差出人不明の手紙が…「うす汚いメス犬。ババアのくせに若い男を連れて、女優気取りで撮影させていたな。あんたのしわだらけの顔なんて誰も見たくないんだよ」謎の手紙に、呆然となる咲世子。
数日後、海岸では撮影が続いている。版画家としての苦悩、逡巡などを語る、咲世子。ふいに、咲世子と素樹の視線が絡み合う。けれど、その時。脅迫文の言葉が押し寄せ、素樹から視線を反らす咲世子。さらに、足下に転がっていた石に、足を取られる咲世子。とっさに、咲世子の身体を支える素樹。咲世子の肩を、素樹の美しい手が抱いている。「ありがとう」と、素樹から離れる咲世子。けれど、はっきり自覚する。自分は、この17才年下の男に、恋愛感情を持っているのだと。そんな2人の姿に、カメラを構えている女の影が…。
1週間後のクリスマスの朝。窓の外を見ると、近所の人がなぜか咲世子の家の前で立ち止まっている。不思議に思い、外に出て行った咲世子は家を見てハッとなる。【しわくしゃのメス犬】【誰にでも尻を振る女】【セックス好きの色情魔】赤いマジックで書かれたそのビラが無数に貼られている。呆然としていると、目眩がして、その場に崩れ落ちる咲世子。久しぶりの、ホット・フラッシュ。朦朧としている意識の中で、素樹の幻覚が現れる。「ババア。俺を見る目はずっと発情していたぞ。恥ずかしくないのか」と、咲世子に迫る素樹。汗びっしょりで脅えていると、咲世子の携帯に一本の電話が。素樹の幻覚は消える。電話の相手は、三宅だった。
「咲世子にも被害が…」と、ため息をつく三宅。三宅はもう一人の愛人、福崎亜由美(28)のことを語り始める。仕事熱心で若く美しい亜由美に惹かれたが、亜由美は執着が強すぎる女だった。距離を置くと、亜由美はストーカーになり三宅の妻を攻撃し始めた。妻は家を出ていったという。「あの女は、何をしでかすか分からないぞ」という三宅を置いて去る咲世子。
カフェを訪れる咲世子。すると、出会い頭に若い女にぶつかる。亜由美である。亜由美は咲世子を見ると、ニヤリと不穏な笑みを浮かべて去って行く。咲世子を出迎える素樹。今の女が、咲世子を誹謗中傷することを自分に言ったという。自分の不倫が、素樹に知られてしまった…。「私のこと、軽蔑した?」と、咲世子。すると、そこへ三宅が現れる。嫉妬にかられた三宅は、咲世子のベッドでの様子を詳細に素樹に聞かせる。たまらず、三宅を外に連れ出し、話をする咲世子。そして咲世子は、三宅に別れを切り出す。すると、三宅は言う。「更年期の女が、17才下の男に惚れるとはな。あとで後悔するぞ」三宅を置いて、咲世子は帰って行く。
1人、家に帰ってくる咲世子。すると、ドアの横に人の気配が…亜由美かと思い、ビクッとする咲世子。が、そこにいたのは素樹だった。驚いて、素樹を見つめる咲世子。「メリークリスマス」と、静かに呟く、素樹。「……」咲世子の目に、不意に涙が滲む。そんな咲世子を、強く抱きしめる素樹。咲世子の寝室で、抱き合う咲世子と素樹。穏やかで優しく、咲世子を抱く素樹。素樹の身体に包まれた咲世子は、貝の中に眠る真珠のような幸福感に包まれ――。翌朝、「ギャラリーマチエ」には赤い文字のビラが貼られている。「色ボケババア!内田咲世子。淫乱版画家を追放せよ!」
素樹と会うことをやめ、距離を置き始める咲世子。素樹と楽しく過ごしていた間は、症状が出なくなっていた更年期障害に再び苦しめられていく。そんな咲世子を救ったのは、やはり素樹であった。ようやく素樹に自らの更年期障害のことを打ち明ける咲世子。そして、咲世子は「私は、あなたにふさわしくない」と素樹に告げる。しかし、素樹は「自分は真剣に、咲世子さんに恋をしている。この思いは、もう止めることが出来ない」と訴えかける。さらには、ノアからも「リハビリが終わったら、素樹を返して欲しい…恋人としても、映像作家としても」とお願いされる咲世子。「この恋に未来はない。撮影が終わったら、この恋を終わりにしよう」と咲世子は心に決める。
残り少ない撮影の中で、素樹から過去の話を聞く咲世子。「あなたは撮影しているときが一番いい顔しているわ」と咲世子は素樹に映画界へ戻るよう背中を押す。そんな中、突然自宅に亜由美がやってきた。そこで、明かされる亜由美の壮絶な過去…さらに、亜由美の身に起こる衝撃の展開とは―!?
そして、ラストシーンの撮影を終え、ついに咲世子は素樹に別れを切り出した。自分から本気の恋を断ち切った咲世子、その決断を受け入れた素樹。17歳離れた2人の恋の行方…ときめきとせつなさが入り混じる驚きのラストとは―!?
藤原紀香&鈴木伸之が初共演
藤原が演じるのは、海辺の家にアトリエを構える銅版画を専門とする女性画家の内田咲世子。光を外側に放つダイヤモンドの女とは対照的な光を内側に引き込むタイプの真珠の女、咲世子は、芯が強く芸術に対して真っ直ぐ。年上の画商と不倫関係を続けていたが、17歳年下の素樹と出会い、年下への想いに葛藤しながら、一途な恋に落ちていく。鈴木が演じるのは海辺の町のカフェに務めるウェイターの徳永素樹役。ドキュメンタリーの映像作家だった素樹は商業映画での自己表現に行き詰まり、海辺の町に逃げてくる。素樹はカフェの常連の咲世子に興味を持ち、咲世子を題材にしたドキュメンタリーを撮る中で、咲世子に強く惹かれていく。
藤原は鈴木の印象について「初めて共演させていただくのですが、ドラマなどで拝見していてとても素晴らしい若手俳優さんだなと思います。優しく可愛らしげな印象もある中で、さりげない色気を感じさせてくれる鈴木さんは素樹役にぴったりだなと思います」とコメント。また鈴木も「すごくお綺麗な方ですし、女性として華があり、ずっとご活躍されている方なので、その方と一緒にお芝居させて頂けるのが本当に有難い」とし、「粗相のないように、一生懸命一緒にいい作品を作っていけたらいいなと思います」と意気込んだ。
出演キャスト発表
藤原、鈴木のほか、キュレーター・福崎亜由美役に水沢エレナ、若手新進女優で素樹の幼なじみ&元恋人・椎名ノア役に佐野ひなこ、「ギャラリーマチエ」のオーナー・中原町枝役に朝加真由美、画商で咲世子、亜由美と不倫関係にある三宅卓治役に升毅がそれぞれ出演。脚本家はラブストーリーもサスペンスも得意とする川崎いづみ氏が担当。監督は国本雅広氏が務める。クランクインは11月18日を予定し、ロケは郊外の海辺の町で行われる。
「眠れぬ真珠」見どころは?“濡れ場”も
前編では、咲世子が素樹と出会い、純粋な少女に戻って恋に落ちていく姿を描き、亜由美が徐々にストーカー化していくサスペンス要素も見どころ。後編では、亜由美のストーカー化が本格化し、咲世子に執拗な嫌がらせをしていく。そして、咲世子は「素樹を返してほしい」とノアから迫られ、咲世子と素樹の恋の行方がどうなっていくかが最大の見せ場になっている。今作には2つのタイプの濡れ場があり、不倫の三宅とは欲望おもくまま、純愛の素樹とは美しく、咲世子と男性たちの関係が描かれる。藤原は結婚後初めて濡れ場に挑むことに。数々の恋愛ドラマに出演した藤原と、注目の若手俳優の鈴木がどんな化学反応を起こし、年の差が離れた男女の純愛ストーリーを紡ぐのかに注目が集まる。(modelpress編集部)
藤原紀香コメント
― このドラマのオファーを受けた時の率直な感想をお聞かせ下さい。本格的なラブストーリー、そしてワクワクする素敵な脚本でした。45歳の咲世子は同年代で等身大であること、そして、年下の男性が思い焦がれるような魅力ある女性を演じられるのはとても楽しみです。ひたむきに咲世子という役に向かい合い、演じきりたいと思います。
― 今作は石田衣良さん原作の大人のラブサスペンスですが、台本を読んでみて、いかがでしたか?
年の差恋愛のトキメキや切なさがとても丁寧であり、大胆、且つ しなやかであるとても面白い作品だと感じました。
― この作品では17歳離れた男女の恋愛が描かれています。年齢が離れた恋愛についてはどのようなイメージを持っていますか?
40代で多くの方が経験すると言われている更年期障害に苦しむ咲世子ですが、17歳下の素樹と出会い、次第に惹かれていく気持ちに共感できる女性は多いのではないでしょうか。自身としては、恋することに対しては歳上も歳下も関係ないという考えを持っていますが、その恋心とは裏腹に、将来のことや世間的な事などのいろんな側面の問題を考えると、恋する気持ちにブレーキをかけてしまう憂いや、それでも 彼の健気さや真っ直ぐさに惹かれていってしまうことはとても共感できます。
― 劇団EXILEに所属する共演者の鈴木伸之さんにはどのような印象をお持ちですか?
初めて共演させていただくのですが、ドラマなどで拝見していてとても素晴らしい若手俳優さんだなと思います。優しく可愛らしげな印象もある中で、さりげない色気を感じさせてくれる鈴木さんは素樹役にぴったりだなと思います。映像作家である素樹に撮影されるシーンなど、2人のやりとりが多いので楽しみにしています。
― 放送を楽しみにしている視聴者にメッセージをお願いします。
2週に続くクリスマス・スペシャルドラマということで、この寒い冬にふさわしいラブストーリーを皆さんに楽しんでいただきたいと思います。こんな恋をしてみたい、こんな恋のカタチもあるんだな、なんてドキドキしてもらえるよう、監督はじめ素敵なキャスト陣、才能豊かなスタッフの皆さんと、この作品に想いを込め、大切に創っていきたいと思います。
鈴木伸之コメント
― このドラマのオファーを受けた時の率直な感想をお聞かせ下さい。原作を読んだことがなかったので、どんな作品なのかと楽しみでしたし、本を読ませて頂き、歳の離れた恋愛を描くという事で、今までそういった経験がないので心配もありますが、本が素晴らしいので、もう既にいい作品になるのではないかという予感がしています。年齢を問わず世の中の女性の背中を押せるような作品になればいいなと思ってます。
― 今作は石田衣良さん原作の大人のラブサスペンスですが、台本を読んでみて、いかがでしたか?
歳が離れていることによって生まれる障害なども丁寧に描かれているので、そういう所はさすが石田先生だなと改めて思いました。また1夜を見たら必ず2夜が見たくなりますし、2夜ではそれが見事に完結されているので、年末のスペシャルドラマとして楽しんで頂ける作品だと思います。
― この作品では17歳離れた男女の恋愛が描かれています。年齢が離れた恋愛についてはどのようなイメージを持っていますか?
今の世の中では、40代と20代の恋愛というのもよくある話なのかなと思います。ただ、個人的には今の自分では全く想像がつかないので、このドラマに参加して、色々勉強になったり、気付かされる事が多いような気がします。
― 共演者の藤原紀香さんにはどのようなイメージをお持ちですか?
すごくお綺麗な方ですし、女性として華があり、ずっとご活躍されている方なので、その方と一緒にお芝居させて頂けるのが本当に有難い事なので、粗相のないように、一生懸命一緒にいい作品を作っていけたらいいなと思います。
― 放送を楽しみにしている視聴者にメッセージをお願いします。
本当に台本・脚本が面白く、この役を演じたいと思いました。この作品を通じて沢山の方に僕の事を知って頂けたらと思いますし、多くの方にこの作品を見て頂けるように、一生懸命頑張りますので、是非年越し前にこのドラマをご家族、ご友人、カップル、ご夫婦…色々な方と見ていただけたらと思っております。楽しみにしていて下さい。
中間利彦プロデューサーコメント
石田衣良さんの原作を読んだ時、切なくて悲しくて嬉しくて…様々な感情を揺さぶられ、「絶対にテレビドラマ化したい」と思いました。主人公の内田咲世子役には、幅広い世代の女性が憧れる藤原紀香さんしか考えられませんでした。繊細さと強さを持ち、17歳年下の男性が想い焦がれる魅力的な女性の役に、藤原紀香さん以上に相応しい人はいないと思います。そして徳永素樹役を考えた時、今最も魅力的な若手俳優の1人で、セクシーさと男らしさを併せ持つ鈴木伸之さんを一番にイメージしました。本当に理想のキャスティングが実現でき、感謝、感謝です!2人の化学反応が、今から楽しみで仕方ありません。クリスマスの季節にお届けする、「上質な大人のラブストーリー」にご期待下さい。
第1夜あらすじ
自宅のアトリエで銅版画を制作している、内田咲世子(45)。1枚の版画が刷り上がる。その版画の出来に、ふっと、安堵と満足の入り交じったため息をつく。「ギャラリーマチエ」には、咲世子の作品が飾られている。その前で、咲世子とオーナーの町枝(55)と画商の三宅卓治(48)が話している。別件があると出ていく三宅は、去り際に咲世子に「1時間後」と軽く耳打ちする。三宅の別宅で、三宅に抱かれている咲世子。三宅は妻帯者であり、2人の関係はもう3年以上に渡る。自分も三宅を利用し、三宅も自分を利用している。それが2人の関係だった。
空腹を感じ、いきつけのカフェにいく咲世子。注文を待つ間、締め切りが迫った仕事の為に、クロッキー帳を広げてモチーフを描く咲世子。すると、注文の品が運ばれてくる。皿を持つその手を見て、ドキリとする咲世子。――新入りのウェイタ―・徳永素樹(28)が立っていた。素樹の顔を見て、もう一度その手を見る咲世子。やせているが、力強い手―。その手に、強烈に惹かれる咲世子。が、不意に汗が噴き出して、クロッキー帳を濡らす。更年期の症状。ホット・フラッシュ。大量の汗と地面が揺れるような感覚で、崩れるように意識を失う咲世子…。
カフェで汗にまみれて、ハッと起きる咲世子。ベンチの席に寝かされていた、咲世子。心配そうな顔で覗き込む素樹。更年期障害の症状で倒れたことに、恥ずかしさを覚える咲世子。そんな咲世子に、美しい手を差し出す素樹。その手に、再びドキリとする咲世子。吸い込まれるように、その素樹の手をつかもうとするが…。咲世子の手は、枯れた枝のように、惨めなほどにしおれている。素樹が咲世子の手を掴んで抱き起こす。再び、胸の高鳴りを感じる、咲世子。「あの版画を描いたのは、もしかして、あなたですか?」と、店に飾られている1枚の版画を指す素樹。「そうよ」と言う咲世子に、「僕はずっと、あの版画に魅せられていました」と、素樹。まっすぐな言葉に、動揺する咲世子。そして更に、素樹は意外な言葉を言う。自分はかつて、映像を作る仕事をしていた。「あなたが版画を制作する過程を、撮らせてくれませんか?」と。
数日後、「ギャラリーマチエ」に訪れた咲世子に、「まったく咲世ちゃんは、つくづく真珠の女だね。誰をも引きつけるダイアモンドの女にはなれない。控えめで上品に輝く真珠の美しさに惚れた男は、真珠の輝きから逃れられない」と町枝。――素樹は、自分の持つ輝きに気付いてくれたのか?町枝の言葉に押されるように、カフェに行こうとする咲世子。すると、カウンターの中から笑顔を向ける素樹。それを見た、咲世子は思わずドキリとする。けれど、素樹の前には、輝くほどの美しさを持った女、女優の椎名ノア(24)がいた。その若く健康的な美しさは、まさにダイアモンド。咲世子は、途端に惨めになる。そんな咲世子をよそに、咲世子に話しかけてくるノア。ノアは素樹の幼なじみで、元恋人。素樹は昔、ノアを主役にしたドキュメンタリーを撮っていたこと。その作品がきっかけで、ノアは女優の道を進むようになったこと。そして素樹は、商業映画を作ることに挫折し、この街に来たという。素樹はいずれ映画界に戻らなければならない。素樹の才能買っている人が、素樹の帰りを待っているのだという。そして、素樹と自分が17歳差だということを知る咲世子。その事実に、咲世子は愕然とする……。しかし、「素樹のリハビリに付き合おう」と、ドキュメンタリー撮影の依頼を引き受ける咲世子。
ある日、素樹との撮影後、家に帰ってくる咲世子。すると、戸口に差出人不明の手紙が…「うす汚いメス犬。ババアのくせに若い男を連れて、女優気取りで撮影させていたな。あんたのしわだらけの顔なんて誰も見たくないんだよ」謎の手紙に、呆然となる咲世子。
数日後、海岸では撮影が続いている。版画家としての苦悩、逡巡などを語る、咲世子。ふいに、咲世子と素樹の視線が絡み合う。けれど、その時。脅迫文の言葉が押し寄せ、素樹から視線を反らす咲世子。さらに、足下に転がっていた石に、足を取られる咲世子。とっさに、咲世子の身体を支える素樹。咲世子の肩を、素樹の美しい手が抱いている。「ありがとう」と、素樹から離れる咲世子。けれど、はっきり自覚する。自分は、この17才年下の男に、恋愛感情を持っているのだと。そんな2人の姿に、カメラを構えている女の影が…。
1週間後のクリスマスの朝。窓の外を見ると、近所の人がなぜか咲世子の家の前で立ち止まっている。不思議に思い、外に出て行った咲世子は家を見てハッとなる。【しわくしゃのメス犬】【誰にでも尻を振る女】【セックス好きの色情魔】赤いマジックで書かれたそのビラが無数に貼られている。呆然としていると、目眩がして、その場に崩れ落ちる咲世子。久しぶりの、ホット・フラッシュ。朦朧としている意識の中で、素樹の幻覚が現れる。「ババア。俺を見る目はずっと発情していたぞ。恥ずかしくないのか」と、咲世子に迫る素樹。汗びっしょりで脅えていると、咲世子の携帯に一本の電話が。素樹の幻覚は消える。電話の相手は、三宅だった。
「咲世子にも被害が…」と、ため息をつく三宅。三宅はもう一人の愛人、福崎亜由美(28)のことを語り始める。仕事熱心で若く美しい亜由美に惹かれたが、亜由美は執着が強すぎる女だった。距離を置くと、亜由美はストーカーになり三宅の妻を攻撃し始めた。妻は家を出ていったという。「あの女は、何をしでかすか分からないぞ」という三宅を置いて去る咲世子。
カフェを訪れる咲世子。すると、出会い頭に若い女にぶつかる。亜由美である。亜由美は咲世子を見ると、ニヤリと不穏な笑みを浮かべて去って行く。咲世子を出迎える素樹。今の女が、咲世子を誹謗中傷することを自分に言ったという。自分の不倫が、素樹に知られてしまった…。「私のこと、軽蔑した?」と、咲世子。すると、そこへ三宅が現れる。嫉妬にかられた三宅は、咲世子のベッドでの様子を詳細に素樹に聞かせる。たまらず、三宅を外に連れ出し、話をする咲世子。そして咲世子は、三宅に別れを切り出す。すると、三宅は言う。「更年期の女が、17才下の男に惚れるとはな。あとで後悔するぞ」三宅を置いて、咲世子は帰って行く。
1人、家に帰ってくる咲世子。すると、ドアの横に人の気配が…亜由美かと思い、ビクッとする咲世子。が、そこにいたのは素樹だった。驚いて、素樹を見つめる咲世子。「メリークリスマス」と、静かに呟く、素樹。「……」咲世子の目に、不意に涙が滲む。そんな咲世子を、強く抱きしめる素樹。咲世子の寝室で、抱き合う咲世子と素樹。穏やかで優しく、咲世子を抱く素樹。素樹の身体に包まれた咲世子は、貝の中に眠る真珠のような幸福感に包まれ――。翌朝、「ギャラリーマチエ」には赤い文字のビラが貼られている。「色ボケババア!内田咲世子。淫乱版画家を追放せよ!」
第2夜の展開
初めて結ばれ、一緒に朝を迎える、咲世子と素樹。ベッドの中で見つめ合い、幸せなひとときを味わうが――。不意に、町枝から電話がかかってくる。「ギャラリーマチエ」に駆けつける、咲世子。そこには、亜由美からの中傷のビラが貼られている。自分の仕事場まで汚されたことにショックを受ける咲世子。亜由美のストーカー行為はどんどんエスカレートしていくことに…素樹と会うことをやめ、距離を置き始める咲世子。素樹と楽しく過ごしていた間は、症状が出なくなっていた更年期障害に再び苦しめられていく。そんな咲世子を救ったのは、やはり素樹であった。ようやく素樹に自らの更年期障害のことを打ち明ける咲世子。そして、咲世子は「私は、あなたにふさわしくない」と素樹に告げる。しかし、素樹は「自分は真剣に、咲世子さんに恋をしている。この思いは、もう止めることが出来ない」と訴えかける。さらには、ノアからも「リハビリが終わったら、素樹を返して欲しい…恋人としても、映像作家としても」とお願いされる咲世子。「この恋に未来はない。撮影が終わったら、この恋を終わりにしよう」と咲世子は心に決める。
残り少ない撮影の中で、素樹から過去の話を聞く咲世子。「あなたは撮影しているときが一番いい顔しているわ」と咲世子は素樹に映画界へ戻るよう背中を押す。そんな中、突然自宅に亜由美がやってきた。そこで、明かされる亜由美の壮絶な過去…さらに、亜由美の身に起こる衝撃の展開とは―!?
そして、ラストシーンの撮影を終え、ついに咲世子は素樹に別れを切り出した。自分から本気の恋を断ち切った咲世子、その決断を受け入れた素樹。17歳離れた2人の恋の行方…ときめきとせつなさが入り混じる驚きのラストとは―!?
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