山田孝之、会社設立&取締役就任 今後の俳優業に言及も<一問一答>
2017.09.05 11:34
俳優の山田孝之が5日、ライブコマースを取り扱う新会社「ミーアンドスターズ株式会社」を設立したことを発表し、取締役CIO(Chief Innovation Officer)に就任したことが分かった。同日、都内で新会社の代表取締役社長兼CEOに就任した佐藤俊介氏と会見を行い、本職である俳優業の今後についてモデルプレスの質問に応じた。また、会見内での一問一答も明記する。
山田孝之、俳優は?
山田は“今後の俳優業”について「一番知りたい話…。経営者としてということでは全くないです。もちろん俳優として生きているので」と言及。しかし「…(山田は)俳優ですよね?一応」と逆に確認があった。
俳優のほかこれまで執筆、歌手活動、作品のプロデュース業など活動は多岐に渡っており「いろいろやりすぎちゃって。面白いと思うことがいっぱいあっていろんなお声がけをしていただくので、どんどんやってたら本当に時間がなくなってきちゃってる。バランスは取ろうと思う」と話しつつ「来年もドラマとお芝居は3つ確定してるので、俳優だと思います!」と改めて宣言した。
山田孝之が新会社設立
山田は新会社で、コンテンツをライブ動画で販売するECプラットフォーム(サービス名:me&stars)を運営。現在ITサービスを提供している企業と共に設立した。ライブコマースは、すでに中国で高い人気を誇るもので、動画のライブ配信と買い物が連動しており、出演者と消費者がコミュニケーションをとりながら買い物を楽しめる点が特徴。日本でも2017年から参入する企業が増加しており、新たな商法として注目を集めている。
サービスの開始は今冬を予定。多彩なスターやインフルエンサーとのタイアップを行い、物だけでなく“プレミアムな体験”をオークション形式などで販売する。
設立の背景に「昨今YouTuberなど新たなインフルエンサービジネスの背景や、中国でのライブコマースの台頭などを踏まえて新サービスを展開するため」としている。
山田は「私自身、俳優を通じたビジネス経験しかありませんが、イノベーション担当として自分にできることを全力で取り組ませていただきます」と意気込んでいる。
山田孝之がいきなり会社設立で疑問だらけ…一問一答
ー立ち上げの経緯は?山田:小寺達也氏(同社の取締役に就任)から面白い話があるから聞いてと言われ、これはこうしたほうがいいと自分なりの意見を言って、そのタイミングでじゃあ一度佐藤さんとも話しをしてみようということで、3人で話を詰めていく中で、最近よく仕事をしている(構成作家の)竹村武司氏(同)を誘った方がよりおもしろいことができるのではないかと思って誘いました。それでこの4人で会社を作ることになりました。
(※山田が参加してから3ヶ月でスピード立ち上げ)
ーサービスの魅力は?
山田:まずこちらからスターに声をかけて一緒に何ができるかと0ベースで一緒にできることの楽しさを味わってもらえることはスターも楽しめる。スターのファンもスターと体験という部分で一緒に何かを作ることをおもしろがってくれるのでは。
僕がここにいる意味は芸能界にずっといるので、僕のつながりで声をかけさせてもらったり、それぞれスターにどういう方に何があってるのかというのは僕の視点になりますが言わせてもらうこともできるし、こういうことは嫌がる喜ぶというのもマネージャー的視点でも役に立てると思う。
ーいきなり東証一部上場のグループ会社の取締役だが?
山田:全くわからない(笑)就職をしたことがないので僕は。学もないし、勉強も幼少期から放棄している。ただ、自分なりにポジティブに考えているのは何も詰め込んでないので頭にまだ相当余裕がある。これからいろいろ学んでいけたら。
俳優ですが、俳優である前に一人の人間なので、やりたいと思ったことはやればいいと思っています。
ーなぜ動画コンテンツ事業?
山田:動画コンテンツ事業とかビジネスに興味があったというのは全くなくて、最初のプロットが面白そうだったのと、佐藤さんと仕事してみたかった。新しいことや面白いことができるのではないかと思ったので参加を決めました。
ー既存のメディアとの差別化は?
佐藤社長:トップオブトップのスターの方を集めて体験を提供することが今までにないこと。
山田:差別化ばかり考えると本質がずれるので、僕らが面白いとおもったことを真剣に取り組みたい。
ー物を売るだけではなくプレミアムな体験ということだが具体的には?
佐藤社長:イメージでは例えば、有名なサッカーの選手とPK戦ができるとか、すごい場所を貸し切ってその人たちといられるとか。ファンとの交流の中で今までにないこと。握手だけではなく食事ができるなど。
山田:具体的に言うと先にやられて元も子もないので…。
ー第一弾のプレミアム体験は山田孝之が?
山田:まずは僕がそこに立って見せていかないと怖い部分もあると思うので。人にいろいろ言われるかもしれないが経営側だと思うので仕方ない。
ー山田孝之の給与は?
山田:どういう形なんですか?!
佐藤社長:一般的な役員報酬として支払われます。
山田:そのことすら世間知らずな芸能人なので…。数字とか文字は苦手なのでアイディアを出していきたい。わからないことや疑問はどんどん質問して勉強していきたいと思う。
ーサービスはどのような形で提供?
佐藤社長:基本的にはアプリ。iOSからスタートし、徐々にアンドロイドも対応。
ースターのアサインのレベルは?
佐藤社長:テレビに出ている人だけではなく、デザイナーなど世の中に影響力がある人。インスタやデジタル系のインフルエンサーは徐々に視野に入れていきたい。
山田:決定していないので名前は出せないが、数名お声がけした人はおもしろそうと言ってくれています。
ー今までの芸能人が提供してきたファン向けのイベントとの差は?
佐藤氏:デジタルを通じてファンの人に新しいものを提供するプラットホームというのがいろんな事務所の方と話しているとニーズがある。所属事務所の方と一体になって新しい価値をファンの方に提供していく。
山田:基本的に一対一という強さ。アイドルやミュージシャンのファンクラブイベントは大勢の方を呼んでやっているが、基本的に一対一で話すことはできない。それが差になるのではと思う。
ー最近はクラウドファンディングサービスを利用するなどビジネスに積極的ですが?
山田:ビジネスに興味を持ったわけではなく、たまたま知り合った方とお話している中で意気投合。
(クラウドファンディングは)何か物作りをしたかった。
ーイノベーションオフィサーというのは具体的には何を?ふわっとしていると思う。
山田:ふわっとしてるから僕にあってると思う(笑)何かしらおもしろいアイディアを出したりすることだと思います。
ー(会社名やサービス名が)ミーアンドスターズということで、基本的には(山田所属の芸能事務所の)スターダストの俳優さん?
山田:違います(笑)だいぶ狭くなっちゃう(笑)タレントさんとかミュージシャン、それ以外のいろんな分野で活躍している方に声をかけようと思っている。主観的だが僕らなりにスターだと思える人に声をかけたい。
第一は僕らが自信を持ってやっていることなので、それに賛同くれる方たちや新しいことに挑戦したいという気持ちがある方に声をかけようと思う。
ー販売するコンテンツの価格帯は?
佐藤社長:レンジがあって、数千円から場合によっては数千万円を目指したい。過去にアップルとの社長・ティム・クックとのランチの権利には6000万くらいついていた。場合によってはそこに挑戦する案件も考えたい。
山田:ティムクックほどの人がいるのか…。
ー孫正義さんとか?
山田:時間が無さそう…(笑)
ー山田はこだわりが強いとのことだが?
佐藤氏:僕は例えばビジネスマンなので、ビジネス寄りのことを提案しようとすると、これはこうしたいと、はっきりいってくれる。すごくこだわりを持って自分の意見を出す。コンテンツに関する案についてこの人は違う、良いというのをはっきり分別つけてくれる。
(modelpress編集部)
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