座長・山崎賢人の“成長”を見よ!2年半ぶり再演「里見八犬伝」公開稽古&コメント
2017.04.14 17:05
views
14日、千葉県館山市の南総文化ホールにて山崎賢人(※「崎」は正式には「たつさき」)主演舞台『里見八犬伝』の稽古がメディアに公開された。
2年4ヶ月ぶり再演「前回とは違う」
知勇に優れ、「仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌」8つの玉に導かれた8人の勇猛果敢な犬士(剣士)たちが出会い、立ちはだかる怨霊集団に果敢に挑み、戦いの末に悪を打ち滅ぼしていくという、滝沢馬琴原作の壮大な歴史ドラマを、時代物の舞台作品に定評のある鈴木哲也氏が既存の物語設定をもとに書き下ろし。2014年版で迫真の演技を披露した山崎が、再び主演の犬塚信乃に挑む。2年4ヶ月ぶりの再演にあたり山崎は「前回とは違う信乃を演じたい」と話し「今回改めて台本を読んでみて、前回理解しきれていなかっところもやっと理解できて、もっとこうしたいと思えるようになってきました。より信乃という役を掘り下げていけた気がしているのでそこを観て欲しいです」とアピール。迫力たっぷりの殺陣が見どころだが、「前回とはかなり変わった」といい「前回も今回も経験豊富な先輩方がたくさんいらっしゃるので支えられながら、でも自分自身はしっかりと信乃を演じることで、みんなを引っ張っていきたいです」と座長としての意気込みを述べた。
演出の深作健太氏も「初演は賢人君の若さと初めてのエネルギーが何か作品の力を引っ張っていったと思います。でもそこから2年半経って、賢人君も大きく成長し変化したので、より成熟した信乃の魅力が引き出されています」と手応えを語っている。
山崎演じる犬塚信乃のほか、物語の中心となる“八犬士”には、青木玄徳【犬山道節】、玉城裕規【犬川荘助】、和田雅成【犬田小文吾】、西銘駿【犬江新兵衛】、松島庄汰【犬坂毛野】、荒井敦史【犬飼現八】、丸山敦史【犬村大角】。ほか青野楓【浜路】、栗山航【左母二郎】、松田賢二【ゝ大法師】が出演、八犬士の最大の敵である【玉梓】と物語の鍵を握る【伏姫】の2役は比嘉愛未が演じる。
原作「南総里見八犬伝」の故郷である館山で15日に開幕し、4月18日~24日に文京シビックホールで東京公演を開催。その後、大阪・高松・高知・長崎・福岡・金沢・広島・愛知・青森・仙台で上演される。(modelpress編集部)
山崎賢人コメント
― いよいよ明日から初日ですが、まずは意気込みをお願いします。山崎:二年半ぶりの『里見八犬伝』です。前回からのキャストと今回は新しいキャストもいて、だからこそ新しい化学反応が起こっていて、どんどん良い方向に向かっています。『里見八犬伝』ゆかりの地であるこの館山で、前回の2014年は大千秋楽を迎えることが出来て、そして今回は初日をこの館山で始められることには意味があると思います。全力でお客様に届けたいです。
― 前回と今回で変わったところや、今回新たに挑戦するところは?
山崎:前回とは違う信乃を演じたいと思っています。言葉で表すのは難しいので、お客様にはぜひ劇場へ観に来て頂いて新しい信乃を感じて欲しいです。今回改めて台本を読んでみて、前回理解しきれていなかっところもやっと理解できて、もっとこうしたいと思えるようになってきました。より信乃という役を掘り下げていけた気がしているのでそこを観て欲しいです。
― 前回は殺陣のシーンが大変話題になりましたが、今回の殺陣はいかがでしょうか?
山崎:諸鍛冶さんのつけてくれる殺陣は、その時その時の感情が素直に出やすい立ち回りなので、感情を乗せやすかったです。最初のシーンでは、信乃は基本的には人を斬りたくないので素手で戦ったりしていますが、仕方なく刀を抜いて戦う姿も殺陣の振付けで表現されています。特に今回すごく好きなシーンは、荘助と浜路が死んだ後の信乃の怒りの立ち回りで、前回とはかなり変わったのでぜひ観て頂きたいです。そして今回は舞台美術の移動も激しくて、セットが動きながらそこからキャストが出て来たりするのでインパクトがあって、見どころの一つです。
― 前回は初舞台・初座長・初時代劇、今回も2年半振りに座長としてメンバーを引っ張るというお気持ちは?
山崎:前回も今回も経験豊富な先輩方がたくさんいらっしゃるので支えられながら、でも自分自身はしっかりと信乃を演じることで、みんなを引っ張っていきたいです。今回は、前回からの素敵なキャストの方々に加えて、新たに素敵なキャストの方々も揃ったので、すごく楽しいです。
― 最後に舞台をご覧になるお客様にむけて一言
山崎:舞台里見八犬伝、全力でみなさまに伝えられるように頑張りますので、ぜひ楽しみにしていてください。よろしくお願いします。
演出・深作健太コメント
― いよいよ明日から初日ですが、意気込みをお願い致します。深作:2年半ぶりの再演ということで、何よりも成長した山崎賢人くんと一緒にやれるのが嬉しいです。そして、新しい八犬士も素敵な面々が集まり、日々稽古場でもいろんな新しいことが生まれてきたので、2017年度版としてブラッシュアップした作品に仕上がったと思います。僕としては、決定版のつもりで演出しましたので、お客様に「里見八犬伝」の魅力が熱く伝わればいいなと思っています。
― 前回上演の2014年と変わった点は?
深作:2014年度は、まず賢人君が初座長・初舞台・初時代劇ということで、初日が開くまでわからなかったんです。でも幕が開くと、全然違う信乃がいて、びっくりしました。初演は賢人君の若さと初めてのエネルギーが何か作品の力を引っ張っていったと思います。でもそこから2年半経って、賢人君も大きく成長し変化したので、より成熟した信乃の魅力が引き出されています。また作品自体も座長の魅力に引っ張られて、みんなが仲を深める作業をしている感じがしています。だから、アクションももちろん、言葉の一つ一つ、人間ドラマの一つ一つを深めた作品になっていっています。
― アクションシーンが増えましたね。
深作:今回、殺陣がうまい役者さんがそろいましたし、賢人君も本当に殺陣が上達したので、アクション監督の諸鍛冶さんも手をゆるめずどんどんアクションが難しくなっていっています(笑)
― ラストの立ち回りのシーンについて
深作:今まで、ばらばらだった八犬士が力をあわせて玉梓のお城に乗り込んでいく、そういう意味では八人八様のアクション、八人八様のドラマが殺陣の中に盛り込まれていす。そしてまたそれぞれの物語に終結が付いていくシーンであるので、「里見八犬伝」最大の見せ場ですし、30分の大立ち回りはなかなか珍しいとも思います。何よりも俳優さんから伝わる熱気を劇場で、ぜひ生でお客様に体験してほしいです。
【Not Sponsored 記事】