こじまつりがただの“小嶋陽菜の卒業コンサート”じゃなかった3つの理由
2017.02.23 03:29
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AKB48小嶋陽菜の卒業コンサート「こじまつり~小嶋陽菜感謝祭~」が22日、東京・国立競技場第一体育館で開催。小嶋が感謝を込め、AKB48でやりたいことをやりつくしたまさに“伝説”のイベントとなった。しかし単に“小嶋陽菜の卒業コンサート”ではなかったようにも思えた。その理由とは。
ファンのために
卒業コンサートは、当然のことながら卒業メンバーのために行うセレモニーだが、今回は卒業する小嶋自らのセンスやプロデュース力を活かし、会場のセットや出演メンバー、衣装、曲目の選定を寝る間も惜しんで準備に励み、ファンに感謝を伝える“感謝祭”という形で行った。小嶋はグループに11年在籍し、これまで数々のコンサートや公演を行ってきたということもあり、“何をするとファンが喜ぶのか”、“誰が何を歌うとファンにささるのか”、全て知り尽くしている。その上で練られたセットリストは決して自己満足ではなく、古くから応援するファンを思い、十分に満足させられるように作られたものだった。
小嶋が同イベントに込めた思いはしっかりと伝わり、ファンに終始暇を与えることがないサプライズ連続のステージを繰り広げ続けた。
次世代のために
この日は、前田敦子、大島優子、篠田麻里子、板野友美、高橋みなみといった、かつてAKB48の象徴として活躍したメンバーが登場。さらに、浦野一美、川崎希、大江朝美ら小嶋の同期である1期生のメンバーも参加した。現メンバーでこれらのメンツを“意味を持って”揃えることができるのは限られている状態。そのメンバーと初期から在籍する小嶋が過去の歌を改めて歌う光景はまさに“伝説的”で、ファンの胸を熱くさせることでもあった。
しかし、同コンサートではかつてのメンバーがパフォーマンスし続けるわけではなく、若手のメンバーにもきちんと機会を与え、小嶋は次世代にも目を向けてほしいというメッセージも込めていた。
後輩に自分の背中を
小嶋はこの日、アンコール含む32曲中なんと30曲に出演。若手メンバーに混ざって一緒に踊って歌い、現メンバーが注目を浴びるきっかけを作った。小嶋が参加しなかった2曲については向井地美音(AKB48)、樋渡結依(同)、小栗有以(同)、山本彩加(NMB48)、中井りか(NGT48)といった今後のAKBグループを担うことが期待されるメンバーを集めてパフォーマンスの場を設け、次世代へ引き継ぐ役割をしっかりと果たした。一見自由気ままでゆるい性格の小嶋だが、アイドルでありながらファッション雑誌の表紙を飾るなど“ファッションリーダー”として憧れを抱く後輩も多い。また、自己プロデュース力においても今回のイベント運営や企画力、本気度を通して、小嶋はしっかりと後輩に背中を見せた。
4.19にいよいよ卒業へ
コンサートの最後のスピーチで「私はいつでも卒業できると思っていたのに、いざとなるとなかなか出来なくて『どうして私は卒業しないんだろう』ってずっと思っていました。その理由が今分かりました。私はAKB48が大好きだからです」と話した小嶋。自立しても十分活躍できるメンバーでありながらも、11年グループに在籍した理由、「大好き」という言葉は決して上辺ではなく、グループのことを陰ながらも思っていたからこそだ。
小嶋は誕生日の4月19日に、秋葉原のAKB48劇場で卒業する。AKB48で活躍してきた小嶋が一人きりで歩き出すスタートを、これからも応援していきたい。(modelpress編集部)
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