藤原竜也、鈴木京香(画像提供:テレビ朝日)

藤原竜也「本心を言えば非常に面倒くさい役」鈴木京香ら豪華俳優陣でドラマ化

2017.01.27 05:00

日本を代表するミステリー作家の森村誠一氏が1976年に発表し、翌年には岡田茉莉子・松田優作の主演で映画化した不朽の名作『人間の証明』をドラマ化することが決定。鈴木京香藤原竜也を主演に迎え、2017年春にテレビ朝日系で放送する。

  

不朽の名作『人間の証明』とは

松本清張の『砂の器』(1961年)と双璧をなす「昭和を代表する名作ミステリー」として名高い原作。殺人犯を追う刑事を描く「本格捜査ドラマ」であるとともに、激動の戦後を必死に生き抜いた「ひとりの女性の数奇な一代記」であり、家族の絆と崩壊を描く「ホームドラマ」であり、そして「国境を越えた親子愛の物語」であるともいえる。

これまで、設定等を変えドラマ化が幾度も重ねられてきたが、今回は原作に忠実に「終戦直後から1970年代の昭和」を背景として、普遍的な訴求力に富むストーリーを映像化。母親に捨てられた過去を持ち「母性」に対する不信を抱く棟居刑事を藤原が、家庭や地位、名声を守るために「母性」を捨てた美容家の八杉恭子を鈴木が演じる。

藤原竜也&鈴木京香の共演者は?

2人の共演は、大河ドラマ『新選組!』(2004年)以来13年ぶり。藤原は「台本を読んでいるときから、京香さんが演じる八杉恭子に会えるんだと、ずっとうれしかった」と言い、鈴木も「この13年で藤原君のどういうところが変わったのか、お相撲のがっぷり四つのように、しっかり向き合ってお芝居したい」と久々の共演に意欲を見せた。

また、棟居と行動を共にするベテラン刑事に緒形直人、昔の恭子を知る老女役に草笛光子、捜査の全権を握る捜査一課キャップ役に宅麻伸など、重厚な作品にふさわしい実力派の役者が集結。不朽の名作に新たな息吹を吹き込む。

藤原竜也コメント

大変失礼な話ですが、僕は『人間の証明』の映画を観たことがなかったんです。その話を監督にしたら、「俺はこの先、一切観ずにこの作品を撮る。だから藤原も観るんじゃない」と言われました(笑)。

ただ、観ていなくても西條八十の詩や松田優作さんの強烈なイメージは残っていますし、この作品が世間に与えた衝撃も良くわかっている。役にしても、本心を言えば非常に面倒くさい役です(笑)。これまで、たくさんの才能ある方たちがやられているわけですから、比較されることもあると思います。ただ今回は、役者を何年やっていても巡り合えないだろうと感じたほど、本当に欠点のない台本でしたので、それに忠実に、そして監督と共演者の皆さんと力を合わせていけば、また違った『人間の証明』という作品ができるんじゃないかなと思っています。

京香さんとまた共演できることは非常に光栄です。今回の八杉恭子という役は難しい役だと思うんですけど、その京香さんを追いつめ、すべてを暴いていく刑事の役を、緒形さんたち男連中とやっていく撮影は楽しいですし、最後までしっかりした芝居をしていけたらと思っています。

僕には、母性のことはよくわからない。女性が抱えている思いは、僕らの想像を超えてより強いものだと思いますから。ただ、僕の台詞で「ジョニーの気持ちが僕にはよくわかる」というセリフがあるんです。ですので、棟居の中で母親が幼いころに僕と父親を置いて去って行った、ずっとそれを抱えながら生きてきた孤独というものは理解して演じていかなければと思っています。
今、またこの作品が映像化されるにあたって思うことは、過去の優れた戯曲を演じるときに感じることと同じで、時代とか社会情勢というのは、先に進むんじゃなくて結局同じ場所を回っているということ。この作品にもきっと改めてハマってしまう時代があって、それが今なんじゃないかと思います。

作品のみどころは、今からじっくり撮影していきますので、完成してから改めて宣伝させてください(笑)。よろしくお願いします。

鈴木京香コメント

私が小学生の時に『人間の証明』の映画が大ヒットしました。映画では岡田茉莉子さんのお母さんぶりが強烈で、印象に残っています。今回はその役をやらせてもらうということでとても感慨深いですし、すごく楽しみにしております。

藤原さんとの共演は大河ドラマの『新選組!』以来。久しぶりの共演で私の方が藤原さんから、「全然ちゃんとやっていない」と万が一でも思われないよう、とっても身が引き締まるような思いです(笑)。

八杉恭子はものすごく興味深いキャラクターで、悪役ではあるんですが、女性としてどうしてもシンパシーを感じてしまう。きっと女優だったら誰もがやりたい役だと思います。そのありがたさとともに、「あの役を私が!」という不思議な高揚感で今は撮影に臨んでいます。

母親役は何度もやらせていただいていますが、今回は人に言えない過去を持つ女性ですから、普通の意識だけではいけないなという思いがあります。貧しかった戦後という時代のことも良く考えてやらなければならない。とにかく生きるんだという思い、成功しなければという気持ちが、驚くくらい強い人だと思いますので、母性だけでなく人間としての欲、生きる欲が強い人だということを第一に演じていこうと思います。

今回のドラマ化の背景には、今の時代がまた、弱い者が弱いまま這い上がれないような、厳しい世の中になってきていることがあるのかなと感じます。視聴者の皆さんには、この作品をどうみてもらいたいという思いよりもまずは、『人間の証明』という小説があって、大ヒットした映画があって、ドラマとしてもたくさんリメイクされている作品があるということを、今回の作品を通して知っていただけたらいいなと思います。

ドラマ『人間の証明』あらすじ

昭和49年、東京。ホテルの最上階に向かうエレベーターの中で、一人のみすぼらしい身なりの黒人青年が息絶える。胸には深々と突き刺さるナイフ。頬には一筋の涙が伝っていた。現場に駆け付けた麹町東署の棟居弘一良(藤原竜也)は、本庁捜査一課の横渡伸介(緒形直人)とともに捜査を開始。青年が向かおうとしていた最上階で聞き込みを始める。

その日、最上階では高名な美容家の八杉恭子(鈴木京香)による盛大なレセプションパーティーが開かれていた。大勢のマスコミや招待客がひしめき、大物議員の夫(中原丈雄)と一人息子(堀井新太)とともにスポットライトを浴びる恭子は、理想の妻、理想の母として日本中の憧れを集めていた。

殺された青年の名前はパスポートからジョニー・ヘイワードと判明する。しかし、恭子のパーティー客に該当する人物はいなかった。その後の捜査で、ジョニーはニューヨークのスラム街育ちであること、片言ながら日本語が話せたこと、そして死の間際「ストウハ」という謎の言葉を残していたことが分かるが…。

(modelpress編集部)
【Not Sponsored 記事】

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