EXILE NAOTO・松岡茉優ら「主役が本人役」独自路線貫くテレ東深夜ドラマ、想像膨らむ“曖昧な境界線”で注目集める
2016.05.20 07:30
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現在、テレビ東京で放送中の連続ドラマ「ナイトヒーロー NAOTO」(毎週金曜深夜0時12分~)、『その「おこだわり」、私にもくれよ!!』(毎週金曜深夜0時52分~)。主演は「ナイトヒーロー NAOTO」がEXILE兼三代目J Soul Brothers from EXILE TRIBEのNAOTO、『その「おこだわり』、私にもくれよ!!」が女優の松岡茉優で、それぞれ演じるのは本人役。フィクションとノンフィクションの狭間で、ドキュメンタリー風の物語を展開する。ゲストや脇を固めるキャスト陣ではなく、主演が“自分”を演じる。金曜日の深夜、2つのドラマが届ける独特な空気感は、ネットを中心に注目を集めている。
ファン歓喜!NAOTOの日常をリアルに描く
「ナイトヒーロー NAOTO」は、NAOTOに世の中に知られていないもう一つの顔があったら…。それが覆面ヒーローとしてのアンダーグラウンドの活動だったら…?正義のためとはいえ、グループに迷惑はかけられない。パフォーマーと覆面ヒーローの間で揺れ動くNAOTOの姿を描く、深夜枠ならではの面白さが詰まった新感覚ストーリー。ドラマには、パフォーマーとしてのNAOTOの日常をリアルに描くため、EXILE TRIBEメンバーも実名で登場。華やかに活躍する表舞台の姿はもちろん、トレーニングの様子やライブの裏側、メンバー同士のプライベートなやりとりなど、普段あまり表には出ることのない部分にもカメラが潜入。
NAOTOによるアドリブも盛り込まれ、本人の要素も満載。ときには、同じ“ナオト”であるアーティストのナオト・インティライミと間違えられるシーンや、三代目JSBファンの女子高生が「やっぱり登坂(広臣)くんが好き」と話している場面を盗み聞きし落ち込む姿が描かれるなど、本人役ならでは小ネタに「絶対今のは、素のリアクションだ!」「NAOTOでも同じこそ言いそうって台詞が面白い~」とファンも喜んでいる。
松岡茉優のフェイクドキュメンタリードラマ
「ナイトヒーロー NAOTO」では、本物のドキュメンタリー映像を交えながらも、アクションシーンなどフィクション感の際立つ場面が多数登場。これに対し、フェイクドキュメンタリードラマと銘打つ「その『おこだわり』、私にもくれよ!!」は、その境目がないに等しい。同局ではタイプの似た作品として、山田孝之のドキュメンタリー「山田孝之の東京都北区赤羽」(2015年)が挙げられるが、今回手掛けるのはそれと同じく松江哲明監督だ。漫画家・清野とおる氏が描くコミック『その「おこだわり」、俺にもくれよ!!』(講談社/モーニング連載)を題材にした同作は、他人にはなかなか理解できないけれど、本人は幸せになれるこだわりをもった人=「おこだわり人(びと)」に、松岡演じる「松岡茉優」が、親友「伊藤沙莉」(伊藤沙莉)とともに突撃していく姿を描く。
「台本を無視していい」という監督の指示により、出演者のリアルな感情や素の反応をそのまま使用。ゲスト出演者も本人役が多いため、「このドキュメンタリーは、フィクションである。」というキャッチフレーズがなければ、すべてがノンフィクションにも思えてくる。視聴者も「さっきのアドリブ?台詞?とか考えてるとハマってしまうスルメ系ドラマ」「演技がリアル過ぎて実は全部ドキュメンタリーなんじゃないかと疑ってる」と、曖昧な境界線を楽しんでいるようだ。
独特の空気感漂う新感覚ドラマ
先日続編の制作が発表されたドラマシリーズ「勇者ヨシヒコ」シリーズをはじめ、若杉公徳氏のコミックを実写化した「みんな!エスパーだよ!」など、独特の空気感が人気のテレビ東京深夜枠。路線はそのままに“主役が本人役”という要素をプラスした新感覚ドラマは、タイプが違えども2番組連続で放送されることで今、改めて存在感を放っている。「NAOTOってまさか本当に…」「松岡茉優と伊藤沙莉って普段もあんな会話してるのかな?」と、想像を膨らませながら鑑賞するのも楽しみの方の1つかもしれない。(modelpress編集部)
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