人生初の金髪で難役に挑む川島海荷(画像提供:所属事務所)

川島海荷、人生初の金髪で「覚悟を決めて」新たな挑戦

2016.04.26 11:03

7月23日に行われる東京・中野サンプラザでの公演を機に、ガールズユニット・9nineからの脱退して、女優業への専念することを発表した川島海荷が、フジテレビ系連続ドラマ『朝が来る』(毎週土曜23時40分~/6月4日スタート)に、人生初の金髪で出演することが26日に明らかになった。初めての金髪に川島は「今まで美容院に3時間もいたことがなく未知の世界を経験しました。金髪になってみて鏡に映る自分を見ると、まだ信じられません」と驚きをあらわにした。

  
人生初の金髪で難役に挑む川島海荷(画像提供:所属事務所)
川島海荷(画像提供:東海テレビ)

初の金髪は「開放感があります」

決意の変貌は、生活にも影響を与えているようで「今までの自分とは違う開放感があります」と吐露。「2016年は、自分の中で分岐点になると思っていたので、その中でもこの『朝が来る』は、自分でも新たな挑戦ができる作品になると思っていて、覚悟を決めて自分の役と向き合って頑張っていきたいです」と意気込みをあらわにした。

川島海荷が“難役”に挑む

田中直樹(画像提供:東海テレビ)
石田えり(画像提供:東海テレビ)
同作は、直木賞作家・辻村深月の感動長編が原作。夫の不妊症、特別養子縁組など、現代の日本で一般的になりつつありながらタブー視されがちな問題を描く。

川島とともに、田中 直樹、佐津川愛美、滝沢沙織、小野塚勇人、黒川智花、石田えりの出演を発表。16年ぶりに連ドラ主演を務める安田成美の脇を固める。

主人公は、夫・栗原清和(田中直樹)と長男・朝斗とともに穏やかながら満ち足りた日々を送る佐都子(安田成美)。朝斗は実子ではなく養子だがそんなことは関係なく、「このまま幸せな日々が続いていく」と佐都子は考えていた。しかし、「私が産んだ子供を返してください」との電話が佐都子を過去に引き戻していく。その電話の主で、息子の母親を名乗る片倉ひかりを川島が演じる。

川島海荷が思う「大人になる瞬間」とは

出演にあたって、「『朝が来る』の原作では、自分の生活にはない、全く違う世界だと思うような出来事が起こっていました。でも、もしかしたら身近にあるのではないかと思える出来事や、共感できる部分もありました」と語った川島は、「この作品には2人のお母さん、栗原左都子と片倉ひかりが出てくるのですが、その2人の姿や生き方に感銘を受け、つくづく母は強いなと思いました」とコメント。

友人との会話を踏まえて、大人になる瞬間は“母親になったとき”だと打ち明け、「母親になるということは、守るものがあったり、自分を律してなにかを優先させることや、自分が大人でなければいけない環境があったりする、そういうことかなと思います」と告白した。

初共演・安田成美には「物怖じせずに思いっきり…」

また、初めて安田と共演するにあたり「とても嬉しいです」と語る一方で、「緊張もしています」と吐露。「安田さんと対峙するシーンはこの物語の重要なシーンのひとつなので…。物怖じせずに思いっきりそこに立ち向かっていきたいと思います」と力強い決意を明かした。(modelpress編集部)

安田成美コメント

久しぶりの主演ということで責任は感じていますが、楽しみたいと思っています。『朝が来る』の原作はとても好きで、夫婦の関係や子供への親への思い、生き方などの価値観を問われる作品だと思いました。好きな作品のドラマ化に参加できることはとても嬉しいです。

母親になることは、“揺るがない大きな愛を学ぶこと”だと感じています。佐都子には、夫や子供、ママ友ともすべて正面から向き合って試行錯誤しているところにとても共感を持てますね。血のつながっていない子供を愛し、信じて育てる強さも難しいですが、演じて経験してみたいです。そして、自分も人も信頼するという強さを伝えたいと思います。

常識や世間体ではなく、自分は何を一番大切に生きていきたいかということを改めて考えさせられる作品になると思っています。自分だったらどうするかなぁ…と思いめぐらせながら楽しんで観て頂けたらと思います。

川島海荷コメント

『朝が来る』の原作では、自分の生活にはない、全く違う世界だと思うような出来事が起こっていました。でも、もしかしたら身近にあるのではないかと思える出来事や、共感できる部分もありました。この作品には2人のお母さん、栗原左都子と片倉ひかりが出てくるのですが、その2人の姿や生き方に感銘を受け、つくづく母は強いなと思いました。

私は母親ではありませんが、母親になることは、“不意”なことも多いのではないかと感じています。友人と結婚や子供の話をしたことがあり、その流れで「大人になる瞬間っていつなんだろうね?」という話になりました。そこでの結論は、“母親になったとき”でした。母親になるということは、守るものがあったり、自分を律してなにかを優先させることや、自分が大人でなければいけない環境があったりする、そういうことかなと思います。ちなみに私は、大学を卒業したとき本当に大人になるんだ、と思いました。そして9nineを脱退することを発表して、今後は女優一本でお仕事をもっと頑張りたいと思う気持ちがあるので、大人として、もっとしっかりしなくては…と思っています。

今回の役で髪を金髪にしますが、髪を染めたことがないのでまったく初めての経験です。逆にそんな役でもないと染めないだろうと思っていたので、「いきなり金髪だ!」みたいな感じでドキドキしています。ただ、“海外の子供”みたいになってしまうのではないかと、少しだけ心配です(笑)。金髪にすることによって、見た目から役作りさせて頂けるのは役に入り込みやすいのでありがたいです。2016年は、自分の中で分岐点になると思っていたので、その中でもこの『朝が来る』は、自分でも新たな挑戦ができる作品になると思っていて、覚悟を決めて自分の役と向き合って頑張っていきたいです。

安田成美さんとは初めて共演させて頂くのでとても嬉しいですし、緊張もしています。安田さんと対峙するシーンはこの物語の重要なシーンのひとつなので…。物怖じせずに思いっきりそこに立ち向かっていきたいと思います。この物語に登場する人物を通して、色々な人生の困難を乗り越えていく姿や、辛い現実に一生懸命立ち向かっている人間の姿を見て欲しいと思います。

田中直樹コメント

『朝が来る』の台本を読み、どんどん展開が変わって行く楽しさなど、あっという間に読み終えてしまうほど作品の力に引き込まれてしまいました。以前僕は辻村さんの別の作品のドラマに出演した経験もあり、そのときにご挨拶もしたのですが、やっぱり辻村さんの作品はすごいです。作品の力という意味でも素敵なドラマになるのではないかと感じています。

僕は育ての父親の栗原清和という役を演じさせて頂くのですが、子供を授かれない理由の一端が自分にあって、なかなか子供ができなかった結果養子をもらい、そのあたりの負い目や、迎えた子供に対しての気持ちの整理をしていけるのか、いけないのか、僕自身も今後清和がどうなっていくんやろ?という関心はあります。清和もそうだと思いますが、子供ができると自分優先だったことが当然のように子供優先に変わるんです。それは血のつながった子供であろうが、養子として来てくれた子供であろうが変わらないと思います。僕は父親になったことで自分の人生が大きく変わりましたし、当たり前ですけれども手がかかりますし、自分のことは二の次です。やっぱりそういうものではないでしょうか、父親とは。

夫婦役を演じる安田成美さんとは初共演なのでとても緊張しています。また、川島海荷さんとは、バラエティーではご一緒したことはありますが、そのときの海荷ちゃんはほわんとしてかわいらしくて、どこかおっとりしたイメージでした。ただ、今回はなかなか大変な役どころだとは思いますし、また違ったイメージの海荷ちゃんと相対することになると思うので、どんな感じになるんだろう?緊張しますね。

自分自身も清和を演じていくにつれて、どういう気持ちになっていくのか、どういう風に自分の役が変わってくるのか楽しみです。とにかくとてもおもしろい話で、話に力がある作品です。一度見ていただけたら、絶対に次も見たくなるようなドラマだと思いますので、まずは第1話を見ていただきたいです。育ての親と生みの親、大きく物語の柱が分かれる話なので、視聴者の皆さんはどちらに気持ちを寄せて見られるのかなとか、そういうことも気になります。僕自身は、清和として奥さんをしっかり支えていきたいと思います。

石田えりコメント

『朝が来る』の原作は、登場人物の一人一人が立っていて個性があり、最後はぐっと心が掴まれる思いで物語に引き込まれていきました。この深い内容をどう全8話のドラマにまとめるのか興味がありましたが、一話完結の興味の持たせ方や、内容の盛り込み方がとてもドラマチックで、こういう風に作るのかと楽しく読ませていただきました。

私が演じる浅見洋子が関わる“養子縁組仲介団体”という職業は、小説を読むまでは情報としては知っていましたが、具体的にはよくわかりませんでした。そこでそういった仕事をされている方のことを調べてみると、命に関わるお仕事ですから、生半可な気持ちで勤まる仕事ではない、と思いました。彼女がこの仕事を始めようと思った動機や、核心の気持ちをしっかりと掴んで演じていけたらいいなと思います。この物語は産みの母親、育ての母親という2人の母親が登場しますが、女性はどちらの立場にもなり得ると思います。私自身は55年間生きていろいろな経験をした結果、子供がいない生活をしています。幼少期に養護施設のような所に3年ほどいたのですが、そこにいた赤ちゃんが本当にかわいくてその部屋によく遊びに行っていたのを覚えていますね。

安田成美さんと共演するのは何かご縁があってのことだと思うので、いいドラマができるように協力しながらやっていきたいと思います。川島海荷さんは、あどけない雰囲気を持ったかわいらしい感じで、でも、どこか芯があるような印象を受けました。そして、清和役に田中直樹さんがキャスティングされたと聞いたときは、本当に原作のイメージにぴったりで、“あ、おもしろい”と思いました。自然な感じで安田さんと夫婦役ができそうだなと思います。

養子縁組仲介団体を立ち上げた浅見の立場として言えば、この時代、女性はいろんな選択肢があり、家庭を持つのか、仕事をしていくのか、子供を持つか持たないかなど、本当にいろいろですよね。ただいずれにせよ自分で決めたことには自信を持ち、負けないでたくましく生きて欲しいと思います。浅見洋子を演じることで、今回はこういう演技がしたい、できればいいなと思う課題が自分にあります。役を通して自分の中に眠っている性格が浮いてくるんですね。そういう気持ちが演技の上での挑戦となり逃げずに丁寧に向き合っていくと、最終的には開放感に向かう瞬間があると言いますか、少しすっきりした気持ちになるんです。ぜひ、最後は開放して終わりたいですね。
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