木村佳乃&伊藤英明が初の夫婦役に挑む(画像提供:関西テレビ)

ヤバイ妻”木村佳乃「かわいいシャイボーイ」伊藤英明と描く夫婦像とは

2016.03.19 06:00

4月19日からスタートする新フジテレビ・関西テレビ系連続ドラマ「僕のヤバイ妻」(毎週火曜よる10時~/※初回のみ2時間SP)にて主演を務める伊藤英明と、ヒロイン役の木村佳乃が、先日取材に応じた。夫への壮絶な復讐を描いた男と女の極上心理サスペンスである同作。気心しれた2人がドラマの役どころはもちろん、それぞれのパーソナルな想いを明かした。

  

「僕のヤバイ妻」とは

伊藤が演じる主人公・望月幸平は、裕福な令嬢との恋愛結婚、広告代理店を脱サラしカフェの経営と、一見順風満帆な人生を送っているように見えるだが、裏では本音を隠した妻の気遣いと束縛に息苦しさを感じ、不倫相手と妻殺害を企てていた。しかしある日、妻を殺害しようと決心した幸平が家に帰ると、妻は何者かに誘拐されていた。犯人からメッセージが届き、莫大な身代金の要求をされる幸平だが、いつしかこの誘拐事件に巻き込まれ追い詰められてしまう。徐々に浮かび上がってきたのは、幸平の全く知らない妻の恐るべき素顔だった。

脚本の面白さで決断「これは本心」

― オファー、台本を読んでの感想は?

伊藤:結構、ほかの連ドラに比べたら急な話で。脚本の前だからどうかなと思ったんです。自分事ですが子育てが忙しくて、どうしようかなと思ったんですけど、脚本を読んだら非常に面白かったんです。今までも宣伝のために本が面白いと言っていたけど、これは本心で思ったんです。役どころは、一言で言うとダメな夫。単純に、妻の遺産が転がり込んで、その遺産目当てに不倫相手と殺害を企てて。自分の目的のためには、相手がどんな状況に陥っても構わない。でも4話まで読むと、僕(幸平)よりヤバイ人物がいっぱい出てくるんですが、一番キーポイントは、佳乃さん演じる真理亜です。幸平は怖い妻に翻弄される役どころ。怖いというか、僕(幸平)がまぬけなんですね。当て書きのとこもあるのかな(笑)

木村:伊藤さんと全く同じで、大河にも出演させて頂いており、子どもの世話もあるし、キャパシティオーバーでご迷惑にもなるのでは?と思ったのですが、脚本が本当に面白かったのと、相手役が伊藤さんと聞いてこれは是非やらせて頂きたいと思いました。出会って20年位経ちますかね!?

伊藤:約17、8年くらい

木村:本当に親しくして頂いていて、色々な形で組ませていただきましたが、ぜんぜん違う関係なので、面白いお芝居が伊藤さんとできるんじゃないかと、楽しみです。内容は奇抜です。私の役は特に奇抜なことをするのですが、現実とはかなりかけ離れているので、怖いところもあるけれど、非日常を楽しんでストレス解消をして頂ければと思います。

伊藤英明(画像提供:関西テレビ)

“ヤバイ妻”の想い…

― 普通の感覚だと真理亜は理解しにくそうですが?

木村:真理亜の気持ちはとてもシンプル、夫が本当に好きだったと思うんです。ただ幸平の気持ちが他の人向いていると気が付いたときどうなるのか?普通なら、裏切られると気持ちが離れたり、悔しいと思って復讐したりしますよね。でも真理亜は単なる復讐心で動くんではないんです。ただ、なんで幸平の気持ちが自分から離れたかの原因がわかっていないところは痛い。隙がなくて、相手の気持ちも読まなかったんですね。

伊藤:押しつけだもんね、全部。食べるものから、着るもの、タイミングまで全部。一見そういうのも楽なのかなと思うけど。

木村:息苦しいよ。

伊藤:息苦しいし、男としての、夫としての機能を果たせないから、疲れちゃう。

木村:真理亜にも非があるんです、でも、まったく気づいていなくて、幸平が変わってしまったと思いこんでいる。

伊藤:純粋なんだよね。

木村:そう、純粋。ある意味で。

伊藤:でも役を通すと、コイツ本当にオレのことが好きなのかな、どうなのかなっていうのはある。

木村:そう、愛情なのか?欲なのか?想いが屈折しちゃって。

伊藤:ただ今回はキャスト全員が、それぞれの欲を全面的に出していて、なんとか自分のものにしようとしている。それに失敗して制裁を加えされられるところが見ていてストレス解消になるのかも。だからちょっとしたコメディ要素も実は入ってくるんじゃないかと思っています。

木村佳乃(画像提供:関西テレビ)

伊藤英明は「すごいかわいいシャイボーイ」

― 夫婦役は初めて、気心しれた2人でどう演じるか?

伊藤:やっぱ僕ら、現場で初めましてが多いもの。初めまして、でいきなり夫婦は難しいとは思うけど、(木村さんは)気心知れているから。僕、こう見えて、すごくシャイで。シャイっていうか恥ずかしがり屋で。

木村:シャイですよねー。すごいかわいい、シャイボーイ。

伊藤:一度気持ちを許すと、「もう来るなよ」っていうくらい行くような人間なんですが。(木村さんは)天真爛漫なキャラで、人を和ませて、優しいし、ストレスや大変なこともいろいろあるんだろうけど、ヤバいなって顔を見たことがない。いつも明るい素敵な女性だから安心しています。だから自分のやりたいことは自分勝手にやらせてもらおうと。

木村:この作品は私たち、ギクシャクして歯車狂っちゃってるところから始まるので、(伊藤さんは)俳優として、尊敬して信頼しているので心強いです。男女だけど俳優同士、そこに性別はないと思っているので、同じものを創っていくうえで、伊藤さんとの夫婦役は、きっと想像以上に良いものができると思います。

木村佳乃「伊藤さんしか思い浮かばない」

― 屈折した愛情、それでも夫を愛する、その気持ちをどう消化していくのか?

木村:(真理亜は)本当にシンプルな性格で、こういう風にしか愛せない、そう思い込んでいる。普通なら「完璧しすぎて苦しいんだな」とか「嫌なんだろうな」とやり方を変えるとか、やめるとか方法を考えるのに、それができない。自分は変えられない人だと思いこんでいるんだと思う。

― それぞれの役を伊藤さん、木村さんがやることについて?

木村:最初に台本をもらった時から相手は伊藤さんと聞いていたので、伊藤さんのことだけ考えて、伊藤さんが走ったり、伊藤さんが慌てていたり、ぜんぶ伊藤さんありきで想像して読みました。もう、私の中では(幸平は)伊藤さんしか思い浮かばない。

伊藤:これ、木村さんがいいなと思ったの。品の良さと、天真爛漫さは役にも通じる。自分は良かれと思ってやってるけど相手はどう思うかわからない。空気が読めないんじゃなくて天真爛漫さの部分、純粋さがぴったりだと思って。決まる前から木村さんかなと。

役柄と共通する部分は「あったらまずい」

― 幸平と伊藤さんの共通点を感じる部分は?

伊藤:あったらまずいよ(笑)でも自分で思ったのは、詰めが甘いところと、脇が甘いところ。あんまり考えない。ある意味、やっていることは、ひどいのかもしれないけれど、自分の思ったことには純粋に向き合っているのかな。自分のやりたい店のためにお金がほしいし、不倫相手といい感じだから妻を殺してしまえ…ともう小学校4年生レベルの子どもですね。

― 共演を重ねて、お互いの印象の変化はありましたか?

伊藤:昔からイメージぜんぜん変わらない。本当に明るくて、一緒にいて和む。以前のドラマでは内容もスケジュールも大変だったけど、木村さんがくると現場が明るくなって、大変さが吹き飛ぶ。

木村:長いので、もう同志みたいな感じ。だからこそのやりにくさもなく、やりやすさばかりです。

― 自分と役の共通点は?

木村:私はもともと役と自分の共通点を探さないんです。役は別で考える。結果「それが素だよね」と言われることもあるし、「ぜんぜん違うよね」と言われることもある。自分の考える自分と人から見る自分は、誤差がありますから、皆さまが見たいように、(「真田丸」の)松が素だと思ってもらってもいいし、真理亜が近いと言われてもいいし。それはご自由にと思っています。

― 役は引きずりますか?

伊藤:どうかな、疲れは引きずるけど。今回はシュールで非現実的だから楽しんで演じられると思うので、役は引きずられないかな。

木村:同感です。あと寝不足は引きずるかな(笑)私も今回の役を引きずったら家庭崩壊ですよ!ヤバイ。

伊藤:僕もだよ、家に持ち帰らないようにしよう。でも非現実的だからこそ、現場では思い切り楽しめると思います。

ドラマは「どんでん返しに次ぐどんでん返し」

― 楽しみなシーンはありますか?

木村:伊藤さんは馬に乗ったり、アクションがお上手なの。今回、ケンカして階段を落ちるとか、2人でちょっとしたアクションもあって。一緒にやるのが楽しみです。

伊藤:スタントマンさんがいるからオレは落ちないよ。

木村:でも面白そうだし、上手そうじゃない?

伊藤:長生きしたいから、しないしない(笑)

木村:あとは、どんでん返しに次ぐどんでん返しの連続なんですよ。先の話だけど、真理亜が計画した以上のこともどんどん起きるので、そこはまたお楽しみで。ホント、この先いったいどうなるの?と思って頂けると思います。

伊藤:欲にただ向かっていくドラマ。愛とお金は盲目なのです。

木村:確かに。本当にそう。(modelpress編集部)
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