遠藤憲一&菅田将暉W主演「民王」が復活(C)テレビ朝日

菅田将暉「大きな転機になった作品」が復活 “かわいい”遠藤憲一との再演は「とても嬉しいこと」

2016.03.09 12:59

俳優の遠藤憲一菅田将暉がW主演をつとめた2015年7月クールに金曜ナイトドラマ枠で放送された「民王」(テレビ朝日系)がスペシャルドラマとスピンオフでカムバックする。同作は人気作家・池井戸潤氏の同名小説をドラマ化。内閣総理大臣とその息子が入れ替わってしまうというストーリーで、遠藤、菅田の“入れ替わり演技”が話題を呼んだ。

  
今回は連続ドラマの“その後”を描いた「スペシャル」と、連続ドラマの“その前”を描いた「スピンオフ」を4月15日、22日の2週にわたって放送。遠藤演じる内閣総理大臣・武藤泰山、菅田演じる息子の武藤翔をはじめとしたメインキャストたちはそのままに、新たな登場人物として大倉孝二、門脇麦、相武紗季らが登場する。

「民王スペシャル」では再び起きた父と息子の入れ替わりを、「民王スピンオフ」では、高橋一生演じる秘書・貝原茂平の知られざる過去を描く。今回のスペシャルとスピンオフは、完全オリジナル脚本だが、原案の池井戸氏は「ホントにやるの?」と驚きを隠せない様子だった。

遠藤憲一も続編制作に驚き

遠藤も続編決定を「正直驚きました」と明かしながらも「たくさんの方々が待っていてくださったというのを耳にして、いちかばちか参加させてもらいました!」と気合十分で臨んだよう。「民王」への出演を経て「演技面などに多少の変化があったような気がします」と感じているようで「この顔だから“強さ”や“ナンセンスさ”はよく求められたけど、“ナイーブさ”っていうのは新鮮な面かもしれない(笑)『遠藤憲一には、こういう一面もあるんだな』という発見になったのかな。そういう部分でも意味深い作品でした」と語った。

今回のスペシャル、スピンオフ制作に際して「懐かしい共演者、スタッフのみんなと、前作を超えるような面白いものを作らないと、という気持ちで切磋琢磨しています」と現場の様子を明かし「今回のスペシャル、スピンオフでもみなさんに楽しんでもらえたら、これほど嬉しいことはないです!」と胸を膨らませている。

菅田将暉、民王は「大きな転機になった作品」

菅田も「連ドラを撮っているときから、『いつでも続きをやりたい!』という気持ちでいました」と明かし、「ありがたいことにたくさんのみなさまに『民王』を愛していただいて、こうして続編を作ることができました。僕自身も『民王』ファンとして、かわいい遠藤さんとまたご一緒できるのは、とても嬉しいことです(笑)」と歓喜。

「民王」は「自分の中でも大きな転機になった作品」だといい、「個人的に、デビュー作品である『仮面ライダーW』(2009年)以来、6年ぶりに主演としてテレビ朝日さんに戻ってこられたというのも思い入れは強かったですし、それと同じような“バディ物”ということですごく縁も感じました。役者をやっている中での目標として『パイオニアになる』というのがあるのですが、『民王』という作品は間違いなく、ある種のパイオニアになれたような気がしています」と思いを語った。

久しぶりに武藤翔を演じるにあたり「気持ちの面ではスッと入ることができたんですが、身体のほうが…(笑)」と苦戦している模様。その理由を「翔、というか厳密に言うと泰山のほうなんですけど、びっくりするくらい表情筋を使うんです!(笑)」と説明し、「連ドラのとき、こんなにも筋肉を使って毎日演じていたんだなぁと改めて思い出しました」と懐かしんだ。

「民王スペシャル~新たなる陰謀~」ストーリー

2週連続の1週目となる4月15日に放送されるのは「民王スペシャル~新たなる陰謀~」。連続ドラマの最終回で国民からの信任を得て発足した第二次武藤内閣は、人気・期待度ともに上々。その中、支持を決定的なものにするため泰山はボンジョビウム外交のためにウズラスキスタン国へと飛ぶ。社会人になった翔も農場での新人研修に勤しみ、新たな人生を踏み出していた。そんな二人を、再び“脳波ジャック”が襲う。

まさかの状況で、まさかの入れ替わり…。しかも今回は泰山と翔だけでなく、武藤内閣の閣僚たちまでもが巻き添えに。大臣たちは複数の幼稚園児と入れ替わってしまった。ウズラスキスタン国への道中、研修中の翔と入れ替わってしまった泰山と、幼児化してしまった閣僚たち。この陰謀の主を探るべく、泰山は公安の刑事たちと奮闘する。

今回、泰山(見た目は翔)と行動をともにする公安刑事として新たに同作に参入するのが、大倉と門脇。大倉は、泰山に振り回される実直な豪徳寺義経を、門脇はロボットのように無感情な中田薫をそれぞれ演じる。

「民王スピンオフ~恋する総裁選~」ストーリー

2週目となる4月22日には、初めてのスピンオフ作品「民王スピンオフ~恋する総裁選~」を放送。武藤泰山の公設第一秘書・貝原茂平を主人公に、連続ドラマの“その前”の物語を描く。

物語は貝原が泰山の元にやってくる5年前の政界が舞台。当時貝原が仕えていた国会議員・郷田剛(升毅)の民政党総裁選出馬を巡って、さまざまな思惑がうごめき、貝原はその渦に巻き込まれていく。そしてそこに、貝原の間に秘められた過去がある美しく聡明な女性・雪野詩音(相武紗季)が現れる。(modelpress編集部)

「民王スピンオフ~恋する総裁選~」で主演をつとめる高橋一生(C)テレビ朝日

遠藤憲一 コメント

連ドラのときに全力投球で「民王」という作品に挑み、ある種“やりきった感”のようなものがあったので、今回の続編の話を聞いた時は正直驚きました。でも、たくさんの方々が待っていてくださったというのを耳にして、いちかばちか参加させてもらいました!

本当に色々な方から「『民王』面白かった」という感想もいただきましたし、終わった直後はどの現場に行っても「民王」の話をしてくれて…嬉しかったですね。僕自身も「民王」の前と後で、演技面などに多少の変化があったような気がします。翔という人物を演じたからか、“ナイーブさ”みたいなものを要求されることが増えたような…。この顔だから“強さ”や“ナンセンスさ”はよく求められたけど、“ナイーブさ”っていうのは新鮮な面かもしれない(笑)「遠藤憲一には、こういう一面もあるんだな」という発見になったのかな。そういう部分でも意味深い作品でした。

連ドラで大きな反響をいただけたのは励みにもなりましたし、喜びにもなりました。懐かしい共演者、スタッフのみんなと、前作を超えるような面白いものを作らないと、という気持ちで切磋琢磨しています。今回のスペシャル、スピンオフでもみなさんに楽しんでもらえたら、これほど嬉しいことはないです!

菅田将暉 コメント

連ドラを撮っているときから、「いつでも続きをやりたい!」という気持ちでいました。ありがたいことにたくさんのみなさまに「民王」を愛していただいて、こうして続編を作ることができました。僕自身も「民王」ファンとして、かわいい遠藤さんとまたご一緒できるのは、とても嬉しいことです(笑)

街でも、これまで声をかけてもらったことのないような層の方から「『民王』見てるよ」なんて声をかけていただきましたし、作品のテイスト的にも今までに僕がやってきていなかったようなものだったので、やはり自分の中でも大きな転機になった作品でしたね。個人的に、デビュー作品である「仮面ライダーW」(2009年)以来、6年ぶりに主演としてテレビ朝日さんに戻ってこられたというのも思い入れは強かったですし、それと同じような“バディ物”ということですごく縁も感じました。役者をやっている中での目標として「パイオニアになる」というのがあるのですが、「民王」という作品は間違いなく、ある種のパイオニアになれたような気がしています。

今回、久しぶりに“武藤翔”という人物になるにあたり、気持ちの面ではスッと入ることができたんですが、身体のほうが…(笑) 翔、というか厳密に言うと泰山のほうなんですけど、びっくりするくらい表情筋を使うんです!(笑) 連ドラのとき、こんなにも筋肉を使って毎日演じていたんだなぁと改めて思い出しました。

今回は大倉孝二さん、門脇麦さんという新しいキャストのおふたりが参加してくださいました。大倉さんは言わずもがな、素晴らしい俳優さんで、今回の脚本は大倉さん頼みみたいなところもありますし…。門脇さんは「このドラマにはツッコミ役がいないんですね(笑)」とおっしゃっていました。おふたりともいろんなムチャぶりにもしっかり応えてくださっていて、どんなドラマのゲストよりも酷だったと思います(笑) でもその分、みなさんには存分に楽しんでいただけると思います!
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