「花燃ゆ」井上真央、「これが最後でもいいと思えた」 作品に捧げた1年の成長と次への課題【モデルプレス】

「花燃ゆ」井上真央、「これが最後でもいいと思えた」 作品に捧げた1年の成長と次への課題

2015.11.08 05:00

女優の井上真央が主演を務める大河ドラマ「花燃ゆ」(NHK総合/毎週日曜よる8:00~8:45)がいよいよ佳境を迎える。先月14日に迎えたクランクアップから約1週間が経った10月中旬、女性記者を集めたプレスミーティングが開催された。井上は、「燃え尽きております」と笑顔で切り出し、これまでの撮影と作品への思い、さらに今後の女優業への思いまで赤裸々に打ち明けた。

  
「花燃ゆ」井上真央、「これが最後でもいいと思えた」 作品に捧げた1年の成長と次への課題【モデルプレス】
井上真央
大河ドラマ第54作目の「花燃ゆ」は、幕末の長州藩士で思想家の吉田松陰の妹・文(のちの美和)(井上)が、困難を乗り越えながらまっすぐに生き抜く姿を描いたオリジナル作品。明治維新で大きな役割を果たした長州藩を舞台に、松陰の知られざる家族たちの物語、そして松陰が講義する松下村塾のもとに集まった弟子たちの活躍と彼らを支えた美和の姿を描く。

撮影は昨年8月にクランクイン。約1年2ヶ月にわたり美和の人生を全うした井上は、「悔いなくやりきりました。一言のセリフも最後までやりきった。力を抜くことなくみんなで高め合いながらゴールすることができました」と清々しい表情。「これだけ成長させてもらった作品はないだろうなというくらい、いろんな経験が出来たし、すごく強くなれた気がします」と丁寧に言葉を紡ぎながら回顧し、作品への思いを「これが最後になってもいいと思えた」とまで語る。

それでも、「いざ終わってみると、感謝の気持ちがすごく大きくて、スタッフさんや、共演した皆さん、この作品に携わった全ての方に『花燃ゆ』を誇りに思ってもらいたい。そのためには、ここで得たものを次に活かしてゆく仕事をしなければいけないという気持ちです」と女優として次のステップに上るための決意ものぞかせた。

「夢にまでセリフが出てくるくらい」

井上真央
「きっと歴代の大河主演を務めた方々もそうだったんじゃないかなと思うのですが、お芝居のことやひとつの作品を作る上での人間関係の築き方など、いろんな価値観を感じました」という撮影では、「『この役はこのセリフは言わない』とか『これだけは言わせて欲しい』など自分の意見も取り入れて頂けました」とひとつひとつのセリフに強いこだわりを持って臨んだ。

8日放送の第45回「二人の夜」では、せい(三田佳子)のもとで糸挽きを習いながら、そこで働く女達が勉強する手伝いをする美和が、のちに近代農業の父と呼ばれる船津伝次平(石原良純)に出会う。人々の暮らしを向上させるため、新しい農業法を見つけようと努力を続ける船津の姿勢に、美和も楫取(大沢たかお)も大きな刺激を受ける。その頃、東京から楫取の次男・久米次郎(市川理矩)が父に会いにやってくる。久米次郎は、母の寿(優香)を思うあまり、美和に反発。美和は家を飛び出していった久米次郎を探しに行く道中で、悪天候で帰れなくなってしまい、やむを得ず、楫取と旅館に泊まることになる。

井上真央
井上にとって、美和、楫取(大沢)、妻の寿(優香)との関係性を描くシーンは「本当に難しかった」そうで、「ものすごく悩んで、考えて、夢にまでセリフが出てくるくらいでした(笑)。撮影後もこれでよかったかなって、皆さんからの反応にドキドキしています」と語っている。

最終回では、美和と楫取が鹿鳴館で優美なドレスでダンスする姿も描かれる。「ドン底まで味わった2人が幸せになる瞬間。いろんなことが蘇って泣きそうになりました。役の感情なのか自分の感情なのかわからない不思議な感じでした。美和も幸せになっていいんだ、幸せになるのが今の私の使命なんだという気持ちになりました」と自身と重ねあわせていた。

華やかで幸せな鹿鳴館の舞台まで、美和と楫取がどのような道を歩み、心を通わせていくのか今後の展開に注目だ。(modelpress編集部)
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