大河主演・柴咲コウの起用理由とは？“おんな城主”役は「柴咲さんしかいない」

25日、同局にて制作発表会見が行われ、柴咲とチーフ・プロデューサーの岡本幸江氏が登場した。

戦国時代に男の名で家督を継いだ、遠江（静岡県西部）井伊家の当主「井伊直虎」の生涯を描いた同作。戦が続き、井伊家の当主は絶えてしまい、一人娘の次郎法師が、直虎の名をもって城主となる。周囲の大国から領地を狙われるも、直虎は家の存続をかけて激動の乱世を戦い抜いた。彼女の志は、のちの徳川家康の重臣となる井伊直政へと繋がっていく。

柴咲コウの起用理由とは？

岡本氏は、柴咲の起用の理由として「直虎は波瀾万丈に満ちた珍しい人生。この役は柴咲さんしかいらっしゃらないと思いました。虎のような美しさとしなやかさを併せ持つ、稀有な俳優さん。NHKの大河ドラマを舞台にイキイキと大暴れしてもらいたい」とコメント。さらに「ドラマ『ガリレオ』や、映画『メゾン・ド・ヒミコ』などを拝見し、一色のわかりやすさではない女優さんだと感じます」と柴咲を評価した。

主演抜擢の心境

一方の柴咲も「直虎と似ていたいという願望があります。自分と生き方が似ている部分もありますし、真似したい部分もあるので光栄です。これからもっと、彼女の魅力を模索して掴んでく次第です」と意気込み、「へこたれない彼女の不屈の精神をどうやって表現して行ったら良いか、これから頑張って作り上げていきたいです」と語気を強めた。

「ロマンスの部分では、女性も共感できる一途さが彼女にはあるのではないかと思います」と語った柴咲。今作では“直虎と4人の男”というキーワードも存在し、幼いころのいいなずけ、城主となった際の最大の右腕、境遇の全く違う放浪者、養母として育て上げる井伊直弼、この4人の男が登場し、さまざまな形で愛が描かれていく。

彼らのキャスティングについて岡本氏は「まだこれからです」と話した。

今作の制作意義

岡本氏は、同局の歴史番組「ヒストリア」をきっかけに井伊直虎を知り、ドラマで描きたいとの思いに至ったという。「天下人のように何かを成し遂げた人というわけではなく、直虎は志を次の世代に繋いでいった人物。本当の強さや守るべきものなど、そういった点を描くことで、今を生きる日本のヒントになれれば」と今作の制作意義を語った。

女性が男の名で当主となることから、衣装などにも注目が集まるが、岡本氏は「人生のステージごとに装いは変わっていきます。まだアイデア出しの段階ですが、彼女の美しさが花開くようにしたい。男装についてはまだわかりません」と語った。

なお、大河ドラマ「おんな城主 直虎」は、2016年8月にクランクイン予定で、2017年1月より放送がスタートする。（modelpress編集部）