知英(ジヨン)からスタート 「女優物語写真集」シリーズ化へ/「知英物語 ~生まれたての私~」(講談社、11月13日発売)【モデルプレス】

知英(ジヨン)からスタート 「女優物語写真集」シリーズ化へ

2014.11.13 07:00

元KARA・知英(ジヨン)のファースト写真集『知英物語 ~生まれたての私~』(11月13日発売)を皮切りに、講談社が「女優物語写真集」をシリーズ化する。

  
知英(ジヨン)からスタート 「女優物語写真集」シリーズ化へ/「知英物語 ~生まれたての私~」(講談社、11月13日発売)【モデルプレス】
知英/ファースト写真集『知英物語 ~生まれたての私~』より/画像提供:講談社
「物語写真集」はドラマや映画で活躍をみせている女優が主人公となり、恋模様を中心にしたひとつの物語を構成。舞台となるロケ地にもこだわり、リアルな感情が伝わるように演出。一枚一枚の写真を通して、一人の人間のショートストーリーを展開する。

第一弾は知英(ジヨン)

顔を汚しながらも山々を駆け巡る少年のような知英/画像提供:講談社
スリットドレスでSEXYな知英/画像提供:講談社
第一弾の「物語写真集」のヒロインはアイドルを卒業し、女優としての活躍が注目されている知英(ジヨン)。ミュンヘン(ドイツ)とザルツブルク(オーストリア)を舞台に、少年のような少女から、大人の女性へと成長する姿を描きながら、小さい頃に描いていた、「お姫様になりたかった……」という“夢”を写真集を通して表現した。

真っ黒なパンツスーツでカッコよさ全開の知英/画像提供:講談社
ベッドの上で無邪気にはしゃぐ知英/画像提供:講談社
第二弾も人気女優が予定されている。(modelpress編集部)

情報提供:講談社


写真集『知英物語 ~生まれたての私~』~Jiyoung Story~

【前編:チロル・出会い編】

むかし、昔…と言っても、今からそんなに遠くないころ、チロルの山奥に、ひとりの少女が暮らしておりました。その名は、知英(ジヨン)。毎日元気いっぱい、泥んこになるまで山々を駆け巡り、森のウサギや湖のカモたちが一番の友達。やんちゃな男の子のように自由に森で遊ぶ姿は、まるで自分が少女であることを知らない野生の小鹿のよう。それもそのはず、知英には一緒に暮らす親も兄弟もなく、一人ぼっちなのでした。

山深い湖のほとりの小さな小さな小屋に、たった一人で暮らす知英。自分が女の子であることを教える母もなく、まるで森の動物のように、自由気ままな暮らしです。注意する人もいないので、小屋ではいつも、いたずらし放題! もともと一人なのですから、一人遊びも大の得意。そんな暮らしを、知英は気にいっていたのです。

森での知英の一番の友達は、湖の3匹の可愛い子ガモたち。陽射しにキラキラ輝く湖水を眺めていれば、スーッと泳いできて、知英の周りを楽しそうに泳ぎまわります。小屋の近くに住んでいるリスだって友達です。ウサギも、知英に撫でてもらいに小屋を訪れます。

小さな友人たちと、雄大な山の自然に囲まれて、時はゆっくりと優しく流れていきます。それでもある冷たい風の吹く夜には、自由な山での暮らしを愛していながらも、一人ぼっちの部屋がしんしんと泣いているようで、一粒、ポロリと涙をこぼす夜もあったのですが、それは知英だけの秘密なのでした。

そんなある日、親切な村のお爺さんが訪ねてきました。両親を知っていたお爺さんは、何も知らずに成長していく知英を、たいそう不憫に思っていたのです。いつまでも子供でいられるわけではない…そう心配したお爺さんは、知英に一枚のワンピースをくれました。「お前は女の子なんだよ。これを着て、街へ行ってみなさい。それがどんなことだか、きっとわかるから」 女の子? 男の子とどう違うんだろう?

よくわからないながらも、好奇心いっぱいの知英は早速服を着て、ふもとの街に降りたちました。そこには、見たこともないほど人がたくさん! 賑やかな通りや市場、お店もあって、知らない世界にドキドキワクワクします。

私は何も知らなかったんだ。もっともっと、いろんなことが知りたい! 夢ふくらむ知英は、ふもとの街よりも、さらにもっと大きな街もあることを聞きました。ここよりも大きな街ってどんなだろう? どんな人がいるんだろう? 世界はどのくらい広いの? 知りたくていてもたってもいられません。知英はお爺さんの持っていた小さなバイクで、もっともっと大きな街を目指すことにしました。

きっと、素敵なことが待っているにちがいない。胸を高鳴らせながら、話に聞いた、大都会・ミュンヘンの街を目指します。いったい、何を知ることになるんだろう? 希望ではちきれんばかりになりながら、冒険へと旅立っていったのです。

ミュンヘンには、一人の若い王子がおりました。お国のために花嫁を迎えなければならないのですが、気に入る娘がどこにもおりません。どうして皆、同じような服を着て小声で話し、ちょっぴり静かに微笑むだけなんだろう? あんなの、死んでるみたいじゃないか……王子は、早くに亡くした母に思いをはせます。王子の母は身分は高くないけれど、笑うと大輪の花が咲いたような、生き生きと明るい人でした。僕は、上品だけど生気のない、退屈な人となんか結婚したくない。人生を共に切り開き、共に生きていけるような、そんな僕だけの娘が、どこかにいるに違いない―そんな思いを胸に、お見合いばかりのミュンヘンを後にして、小さな旅へと出たのでした。

旅の途中、知英は美しい湖で一休みすることにしました。美しい緑やキラキラ輝く湖水に心が躍り、いつのまにか踊ったり、スキップしたりし始めます。いつも一人だった知英は、人に見られたら恥ずかしいなんて、ちっとも考えないのです。自由な小鳥のように山や湖とたわむれていると、一人の背の高い青年が湖のほとりに現れました。知英が一人遊ぶ姿を、しばらく見つめていたようです。突然現れた人にちょっと驚いた知英ですが、じっと見つめるその人を見たとたん、目を離すことできなくなったのです。

どうしたんだろう。どうして、私の目は動かせないの? そうしてしばらく見つめ合った後、彼はそっと、彼女に向かって手を差し伸べました。その大きくてがっしりした、でもとても優しそうな手は、父のいない知英が初めて知るものです。そして、その人の瞳は、輝く湖水よりもキラキラ澄んで輝いています。

どうしたんだろう、どうしてこんなに胸が苦しいの? 「君は、どこから来たの?」 そして、その瞳が優しく自分を覗き込んでいるのを見たとき、知英は生まれて初めての感情を知ったのです。“恋”。その瞬間、さなぎの中の少女は、女へと、羽化を始めたのでした。

初めて知った恋を求め、大都会へ足を踏み入れていく知英。そこで、彼女の物語は、新たな扉を開けるのです―――。

【後編:ミュンヘン・成長編】

恋に落ちた知英は、青年とともにミュンヘンへとやってきました。新しい街、新しい暮らし、そして初めての恋人。何もかもが初めてで、元気な知英にも不安が募ります。「何も知らなくても大丈夫。ゆっくりと馴染んで、僕のこともゆっくりと知っていけばいい」―そう言って、彼は微笑みます。知英を驚かせたくない王子は、自分の身分は伝えないままだったのです。

一緒に食事に行くために、今まで見たこともないようなドレスをプレゼントされた知英は、初めてドレスというものを身に付けました。確かに、鏡に映った姿は、今までの自分と違います。そして、体つきも、彼と自分とは全く違うことに気が付いたのです。

腕も首も指でさえも、どれも彼よりとても小さくて細い……自分の姿をジッと見つめ、自分が「女」というものであることを、ハッキリと自覚した知英。そこには、山奥の無邪気な少女とは全く違う、新たな表情を浮かべた知英が立っていました。

王子から贈られるさまざまな都会の服を試してみながら、知英は一人、ミュンヘンの街を歩き続けます。みんな、チロルで見たこともないようなきらびやかな服を着ています。刺激的な都会の街を歩くのは楽しかったのですが、そのうち段々と気分が沈んでくるのでした。私は、こんな華やかな服を着たこともないし、ここを歩く洗練された女性たちみたいじゃない。どうしてあの人は、私を選んだのだろう?ただの気まぐれ? 明るくて元気いっぱいな知英が始めて知る、恋の不安の訪れでした。

そんなある日、王子はあるパーティに知英を連れていきます。王子の贈った優雅なロングドレスにも、知英の心は晴れません。心配した王子が尋ねます。「僕の大好きな生き生きした笑顔が消えてしまっているよ。どうしたの?」私は、きっとこんなドレス、似合っていないはず―知英は、自分の心を真っ直ぐに打ち明けます。王子は微笑んで、知英を見つめました。

「では、君の思うままに着たらいい。僕は、自由に踊っている君を見つけた。誰よりも生命力にあふれた君が窮屈なら、ドレスなんていらないよ」その言葉が、知英を再び自由にしました。踊り出すようにドレスも気にせず自由に動き出す知英。大広間の階段を小鳥が飛ぶように生き生きと歩く彼女に、王子は伝えるのでした。「僕の花嫁になり、城で共に生きてほしい」と――。

明日は、結婚式。愛する人と共に生きていくことに迷いはありません。でも、まさかあの人が王子様だったなんて。そして、ついこの間まで山を駆け巡る少年のようだったのに、明日には一人の女となることに、そして王子のものとなることに、少しだけ不安を感じるのでした。それもそのはず、知英はこの間まで恋という言葉さえしらない、少女だったのですから。

明日を前に一人で部屋では、いろいろなことを想像して、ベッドで寝返りを打つばかりで少しも眠れません。でも、モンモンと思い悩むなんて、知英らしくありません。そう思った知英は、湖の小屋にいたころを思い出して、自由な気持ちで一人遊びすることにしました。そう、一人ぼっちの時だって、いつだって私は楽しめたはず――チロルの小屋を思い出して遊ぶうち、自分らしい気持ちを取り戻していくのでした。

私は街に来てさまざまなことを知り、多くの人とも出会った。でも、チロルの湖の私と、魂は少しも変わってなどいない。そして、それを愛してくれる人と明日、結婚するのだ―。そう心につぶやくころ、静かに、夜は明けていきました。

そして、今日は初めての、そして一度きりの恋が叶う日です。純白の花嫁衣裳を着て、馬車でお城へと向かう知英。緑豊かな王子のお城は、思い描いていたより、ずっとずっと素晴らしいものでした。入口では、王子が優しく微笑んで手を差し伸べています。この手をとれば、私のすべてがあなたのもの。幸せだけど、ちょっとだけ待って欲しいような気もして――。

幸せいっぱいの知英のなかに、ちょっぴり不安な気持ちが忍び寄ったとき、突然世界が明るくなって――。

さて、何が起きたのでしょう?

物語の結末は、写真集でゆっくりお楽しみください。
【Not Sponsored 記事】

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