NHK東日本大震災復興支援ソング「花は咲く」でスケート演技を魅せた羽生結弦選手

羽生結弦選手、「僕のスケートが生まれた場所」魂の演技で復興を願う

2014.06.17 20:12

フィギュアスケートの羽生結弦選手が、故郷の復興を願い魂のスケート演技を魅せた。

  
羽生選手が東日本大震災復興支援ソング「花は咲く」に合わせスケート演技を披露した模様を、25日NHKBSプレミアムで放送する。宮城県出身の岩井俊二氏が作詞、菅野よう子氏が作曲を務め、東日本大震災の被災地に関わりの深い34組の著名人がリレーで歌う「花は咲く」。今回は、菅野氏が新たに曲をアレンジし、羽生と親交のあるシンガーソングライターの指田郁也が歌とピアノ演奏を担当する。

収録は、宮城県出身の羽生が小さいころから練習に励み、震災発生の瞬間もいたというアイスリンク仙台で行われた。羽生はアイスリンク仙台について、「スケートの故郷。自分の“ふるさと”であり、生まれ育ったまちということでもあるのですが、このリンクということだけで言えば、僕のスケートが生まれた場所。羽生結弦というスケーターが生まれた場所。そういう感覚です。新しい自分がこの場所で生まれて、この場所で育っていって、今はカナダにいてあまり滑る機会はないですけど、やっぱり僕にとってはここが帰ってくる場所、そういう感じです」と感慨深く振り返った。

出演オファーを受けた経緯

羽生は「花は咲く」の出演オファーについて、「オリンピックが終わった後の記者会見でも言いましたが、これまで自分は被災地に対して何ができたのだろうと、ずっと思っていました。こうやって少しでも被災地のためになる活動ができるのであればどんどんしていきたいと思っていたので、すごくいいきっかけになると思い引き受けました」と語る。またスケート人生の原点であるリンクに立ち、「滑っていて一番感じたのは、震災はあったんだということをしっかり実感してほしいということです」と胸の内を明かした。「これを見た方々が、少しでも震災があったこと、たくさんの犠牲があったことを思い出して、ここからまた何ができるのかを考えるきっかけにしてほしいです。過去と今と、最終的には未来、震災をからめてだけではなく、自分自身の人生観の中で考えるきっかけになってくれればいいなと思います。僕の中では、ずっと被災地について考えていくことが大きな使命だと思っています」と思いを伝えた。

「僕にとって一番心の近い方とコラボ」

収録を終えた羽生は、「この曲に一人のスケーター、アーティストとして参加させていただいて、指田郁也さんという、僕にとって一番心の近い方とコラボレーションさせていただいて、すごく嬉しかったです。この曲の歌詞は、とても深い意味を持っているので、その意味と自分の演技との調和も楽しんでもらいたいです」とアピールした。

SMAPなどさまざまなアーティストへの楽曲提供を行う菅野氏は、「羽生さん、指田さんのしなやかな表現を得て、心を寄せているよと伝えられる機会をいただきました。長い道のりのそばに音で寄り添えることを願っています」とコメント。NHKのBS時代劇「陽だまりの樹」の主題歌「花になれ」の作者である指田は、「音楽を届ける事ができる立場で、今回の復興支援に大きく携われる事を非常に嬉しく思っています。この歌を通した復興支援が、被災された多くの方の希望になるように、僕も精一杯歌わせて頂きます」と意気込みを語った。

制作統括のNHKプロデューサー有田康雄氏は、「プロスケーター・荒川静香さんに続き、2人目の金メダリストによる『花は咲く』が実現しました。ソチオリンピックで日本中に感動をくれた羽生選手が、ふるさと東北の復興に向けて、見る人に勇気を与えてくれるものと確信しています」と自信を覗かせた。(モデルプレス)

■NHK東日本大震災復興支援ソング「花は咲く」
6月25日 BSプレミアム(午後 2:55~ 3:00)
6月25日 総合テレビ(午後 4:50~ 4:55)
6月26日 総合テレビ(午前10:45~10:50)
6月26日 Eテレ(午後 0:50~ 0:55)
(以降、随時放送)

■被災地への羽生選手の思いや制作過程を紹介する番組も全国放送予定
7月12日 総合テレビ 午後4:30~4:53

【Not Sponsored 記事】

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