滝川クリステル、ハーフの境遇へ本音 アンジェラ・アキと半生を語る
2014.03.24 05:00
フリーアナウンサーの滝川クリステル(36)と、アーティストのアンジェラ・アキ(36)が、ともに半生を振り返る。
「ミュージック・ポートレイト」
毎回ふたりの著名人が“人生の10曲”を持ち寄り、語り合う番組「ミュージック・ポートレイト」(NHK Eテレ 毎週木曜よる11時~)。これまで澤穂希×加藤ミリヤ、コシノヒロコ×杏など、数々の著名人が互いの人生について、深く語り合ってきた。そして4月3日より同番組のSeason4がスタート。最初のゲストとして招かれた滝川とアンジェラが、激動の半生を語り尽くす。共に1977年生まれの同い年であり、その青春時代はハーフであることのコンプレックスに悩んだという二人。父親がフランス人の滝川、そして母親がアメリカ人のアンジェラ。自身がどちらであるのか、それぞれアイデンティティに苦悩し、周りからもなかなか認められなかった境遇を、本音を交えて語り合う。
アンジェラは、「ハーフは日本では売れない」と言われ、苦しかった時期を滝川に救われたという。「テレビを点けると、クリステルがニュースキャスターとして出ていて、活躍する姿そのものに背中を押してもらえました。日本中のハーフを勇気づけていたと思います」とその想いを吐露。一方の滝川も、英語やフランス語の勉強を通じ、そしてキャスターとして歩む中で、自身のアイデンティティの確立を目指した。
人生を支えてくれた10曲とは
それぞれの人生の歩みにあわせ、その年齢で聞いてきた音楽を披露し番組は進行する。滝川が24歳の時、「ニュースJAPAN」(フジテレビ系)のキャスターに抜擢される。「青春をニュースに捧げた」と語る一方で、「なんであの子が?」という厳しい目もあったという。「当時はとにかく必死でした」と、その時代の自分を支えてくれた楽曲を教える。さらに、記憶に新しい昨秋の東京五輪招致でのフランス語のスピーチ。プレッシャーに押しつぶされそうな中で、ひたすら聴き続けて勇気をもらった楽曲があるという。それを聞いたアンジェラは「あの“おもてなし”にBGMがあったんだ」と驚きつつも、「戦いに行くには合わないね」と笑い混じり。滝川も「合わないでしょ。でもそのギャップが私にはたまらなくて」と、選曲理由を明かす。18歳の頃よりグラミー賞を取りたいと願い続けたアンジェラは、新たなステージに向かって今秋、ミュージカルを勉強するため渡米する。そんな彼女も、幼少はハーフの顔立ちから、周りの心無い言葉に悩み、また中々売れなかった新人時代、見事成功をおさめた武道館ライブ、そして結婚と出産。波乱に満ちた歩みの中で、自身に寄り添ってくれた音楽を紹介する。
滝川の選曲を見たアンジェラは、「オシャレを見せつけられました」とコメント。「私はアメリカ、彼女はフランスだからそういう部分の違いもあったと思います」と振り返った。滝川も「お互いハーフだから、余計多岐にわたりましたね」と愉快そうに話した。
収録を振り返って…
番組の収録は4時間にも及び、かねてより友人だった二人の仲は、より深まった様子。収録を振り返った滝川は、「友達でもこんなに深く掘り下げて話さないので、今回の対談は貴重な時間でした。収録を思い返すと、結構自分でもびっくりするような事を自然と言っていますね」と語る。アンジェラも、「彼女の女性としての品格を、改めて感じることが出来、いい影響を受けました。クリステルのような似た境遇の方と対談して、ビックリするぐらい触発された部分もありました」と感慨深げに話した。なお、「ミュージック・ポートレイト Season4“滝川クリステル×アンジェラ・アキ”」は、NHK Eテレにて4月3日、10日の2週に分けて放送される。(モデルプレス)
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