E-girls、悲願の紅白出場への道のりを振り返る

E-girls、メンバー脱退を経て悲願の紅白出場へ デビューからの道のりを振り返る

2013.12.30 13:56

31日に行われる「第64回NHK紅白歌合戦」(同日よる19時15分~)への初出場が決定したEXILE系ガールズグループ・E-girls。CDデビューからわずか2年で“紅白出場”を叶えた彼女たちのこれまでの歩みを振り返る。

  
E-girlsは「夢を持った女の子達」というコンセプトのもと、EXILEのDNAを引き継いだプロジェクトとして2011年4月に始動。EXILEのリーダー・HIROが代表取締役社長を勤める芸能事務所・LDHに所属し、Dream・Happiness・FlowerとEXPG(事務所が経営するダンススクール)のトップクラスのメンバー・EGDを中心に構成される、本格的なダンス&ボーカルグループとして産声を上げた。

躍進のきっかけとなった「Follow Me」

2011年12月28日、デビューシングル「Celebration!」を発売すると、いきなりシングルチャート初登場7位を記録。その後脱退など数名のメンバー変更を経て、2012年4月18日に2ndシングル「One Two Three」を発売。同楽曲のPVでは冒頭に制服でのパワフルなダンスシーンが盛り込まれており、10代とは思えないほどキレのあるダンスパフォーマンスを披露している。

躍進のきっかけとなったのは、耳馴染みのいいキャッチーな3rdシングル「Follow Me」(2012年10月3日発売)。アパレルブランド「サマンサタバサ」CMソングとして起用され、シングルチャート初登場2位を記録した。

このシングルからパフォーマンスメンバーの選抜制が採用され、DreamのメンバーであるAmiが初めてボーカルを担当。アーティスト写真や楽曲披露の際にセンターを務め、以降は単独でのバラエティ出演も増加した。スリムなスタイル&トレードマークの金髪、バラエティで見せる天然な素顔で若い女性たちの関心を集めたAmiは、今やE-girlsの顔的存在となっている。


2000年結成のDream、夢をあきらめなかった

E-girlsを構成する年長組のDreamは、2000年にデビュー。2002年に現メンバーであるAmi(中島麻未)、Aya(高本彩)、Shizuka(西田静香)、Erie(阿部絵里恵)が加入。2009年にシングル「Perfect Girls/To The Top」をインディーズでリリース後、武者修行ならぬ“夢者修行”と銘打って、全国各地をバス1台で回り、路上ライブなど地道な活動を行った。オリジナル・メンバーKanaが卒業後、2010年に約5年ぶりのメジャー再デビューを果たす。2012年にSayakaが卒業。2013年より4人での活動を開始した。“夢への奇跡”を信じて一歩づつ歩みを進めてきたグループである。

Flower、Happiness、武者修行で成長

同じくE-girlsを構成するユニット、Flowerは2011年、「VOCAL BATTLE AUDITION 3」で選出されたパフォーマーとボーカリストたちでダンス&ボーカルユニットとなりメジャーデビューした。また、Happinessも数々のオーディションを経て選出されたメンバーで2011年メジャーデビューしている。

2013年7月~8月にTBS系バラエティ番組「週刊EXILE」内にて“武者修行”対決を敢行。「全国縦断武者修行ツアー」の動員数や、同時リリースしたシングルのセールスで競った結果、Flowerが勝利し、8月に開催されたTGCへのライブ出演権を獲得した。

武者修行ツアーは、7月2日から約1ヶ月間、Happinessは宮崎、Flowerは札幌のイベントを皮切りに、それぞれマイクロバスで全国を縦断し、各地でライブを行った。ライブ会場はショッピングセンターなどで、イベント準備や告知集客も自分たち自身で行った。Happinessは49公演、Flowerは42公演というライブをこなし、8月11日には、東京・新木場「スタジオコースト」で合同のファイナルイベントを成功させた。この武者修行ツアー対決によりメンバーは一段と成長すると共に全国的な知名度を獲得していった。

ファッションアイコンとしての認知度の高まり

2013年、E-girlsは4thシングル「THE NEVER ENDING STORY~君に秘密を教えよう~」(2013年2月20日発売)が、剛力彩芽主演のフジテレビ系月9ドラマ「ビブリア古書堂の事件手帖」の主題歌に抜擢。同ドラマには事務所の先輩であるEXILEのAKIRAとE-girls、Flowerから水野絵梨奈も出演するなど、グループ全体でマルチな活躍を見せた。5thシングル「CANDY SMILE」(2013年3月13日発売)を経て、2013年4月17日にファーストアルバム「Lesson 1」を発売。初のチャート首位を獲得し、人気の高さを証明した。

今年7月には楓、藤井萩花、藤井夏恋、佐藤晴美がアパレルブランド「サマンサタバサ」のミューズに選ばれた他、楓が「CanCam」(小学館)、藤井萩花と夏恋が「JJ」(光文社)、佐藤晴美が「Ray」(主婦の友社)の専属モデルに決定するなど個々の活動も活発化。同時にグループとしても積極的にファッションショーに出演し、ファッションアイコンとしての認知度が高まった。

中心メンバーの脱退にファンも衝撃

勢いは止まらず、9月公開の映画「謝罪の王様」主題歌となった最新シングル「ごめんなさいのKissing You」(2013年10月2日発売)は、週間ランキング2位(10/14付)を記録。Amiはイベントに登壇した際、「はっきり言わせてもらうと、この曲で紅白狙っています」と公言し、夢の舞台への意気込みをアピールした。

そんな中、10月にはFlowerのリーダーでE-girlsのメンバーでもある水野が、「パフォーマーとしての活動に区切りをつけ、表現者としての新たな夢に向かって挑戦しようと決断いたしました」と両グループからの脱退を発表。まさに“これから”というところでの中心メンバーの突然の脱退は、ファンに衝撃を与えた。

E-girls/新曲「ごめんなさいのKissing You」(10月2日発売)初回版
メンバーの水野絵梨奈が脱退を発表

夢の「紅白」でHIROと最後の共演

グループとしての試練を乗り越え11月25日、ついに「第64回NHK紅白歌合戦」への初出場が決定。出場歌手発表会見に出席したAmiは、「小さい頃からの夢が叶いました」と笑顔を浮かべ、「どんなときでも、いつでも夢は諦めなければ叶うとEXILEのHIROさんからずっと教えてもらっていたんですけど、その言葉が『本当だったんだ』と今実感しています。日本中を元気にしたいです!」と喜びを語った。一方、E-girlsの育ての親とも言えるHIROは今年でEXILEのパフォーマーを引退。両者が紅白のステージで最後の共演を果たすということも、何かの運命を感じさせる。

AKB48、ももいろクローバーZなど“女性アイドル群雄割拠”の現在、長いキャリアに裏打ちされた高いダンススキル&歌唱力を武器に、ほかのグループとは一線を画す存在となりつつあるE-girls。初めての紅白で披露する「E-girls 紅白スペシャルメドレー2013」では一体どんなパフォーマンスを見せてくれるのか、期待せずにはいられない。(モデルプレス)

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