『古畑任三郎 3rd season 1』DVD(フジテレビジョン)

『古畑任三郎』Netflix配信でファン歓喜も…木村拓哉・津川雅彦出演回が"欠番"のなぜ

2026.06.14 17:03
提供:ENTAME next

田村正和主演の伝説的ドラマ『古畑任三郎』(フジテレビ系)の再評価が進んでいる。6月1日からNetflixで配信が始まり、リアルタイム世代はもちろん、初めて作品に触れる若い視聴者からも「ハマって一気見した」「演技と脚本がスゴすぎる」などと称賛の声が相次いでいる。

一方で、配信ラインアップに入っていない"欠番回"の存在も話題になっている。いずれもファンの間では評価の高いエピソードだけに、「なぜ見られないのか」と嘆く声が広がっている。

『古畑任三郎』は、1994年に『警部補・古畑任三郎』として第1シーズンがスタートしたミステリードラマ。田村演じる刑事・古畑任三郎が、犯人と巧みな心理戦を繰り広げるスタイルで人気を集めた。大きな特徴は、犯人や犯行方法を冒頭で明かし、視聴者が事件の真相を知った状態で「古畑がどう犯人を追い詰めるのか」を見せる倒叙形式にある。

今回Netflixで配信されたのは、スペシャル回などを除く第1シーズン、第2シーズン、第3シーズン。配信開始後、SNSでは「今見ても全然古びていない」「田村正和さんの間がすごい」「三谷脚本の完成度が高すぎる」といった反応であふれ、再ブームの様相を呈している。

ダイアンの津田篤宏が「Netflixで古畑任三郎を見ている。ふと田村正和さんが何歳の時にされていたのか調べたら。50歳だった。ショックすぎる」とSNSで反応するなど、芸能界にもブームは波及。みちょぱこと池田美優も「古畑任三郎を1から見始めてしまった、、、Netflixめ、、、」と投稿し、若い世代にも人気が広がっていることをうかがわせた。

そうした盛り上がりの一方、未配信エピソードへの関心も高まっている。今回の配信で"欠番"となっているのは、第2シーズン第4話「赤か、青か」と、第3シーズン第5話「再会(古い友人に会う)」だ。

「赤か、青か」は、当時SMAPのメンバーだった木村拓哉が犯人役を務めた人気回。大学助手が遊園地の観覧車に爆弾を仕掛けるという、シリーズの中でもスリラー色の強い一本だ。古畑が珍しく犯人に手を上げる場面があり、ファンの間では名作として語られてきた。

同回が配信されない理由については、木村サイドの肖像権や契約上の問題ではないかとの見方がある。ただし、2024年には関東ローカルの地上波で再放送され、期間限定ながらTVerやFODで配信も実現しており、完全に封印されているわけではない。今回のような通常のネット配信に関しては、何らかの権利問題が解消されていない可能性がある。もう一つの「再会(古い友人に会う)」は、津川雅彦が古畑の旧友である小説家を演じた異色回だ。殺人事件を古畑が解決する通常の形ではなく、旧友の"ある計画"を食い止めようとする静かな心理劇が描かれており、シリーズの中でも特別な位置づけとなっている。

この回については、過去にCS放送で"欠番"となった際に「権利元の都合により、放送を見合わせることになりました」などとアナウンスされており、何らかの権利問題がネックになっていると考えられる。

その原因としては、劇中のカラオケシーンが障害になっているのではないかとの噂が根強くある。登場人物がアン・ルイスの『六本木心中』や斉藤由貴の『卒業』を歌う場面があり、楽曲の権利処理の問題が影響しているのではないかという見方だ。

他のドラマやバラエティのネット配信でも、カラオケのシーンが権利上の問題でカットされたり、音声が差し替えられたりすることは少なからずある。「再会(古い友人に会う)」の場合、カラオケ音声に重要なセリフやシーンが重なっているため、カットや差し替えが難しく、封印されたのではないかとの指摘がある。

その一方で、かつて権利問題が取りざたされて"封印"扱いになっていた第2シーズン第9話「間違われた男」は、今回のNetflix配信では視聴可能になっている。風間杜夫が犯人役を務めた同回は、作中にアニメ『サザエさん』の映像が流れる場面があり、その権利問題で再放送や配信が難しいと見られていた時期があった。

しかし今回は『サザエさん』の映像も含め、視聴できる形になっている。この事実は、何らかの権利問題があっても「永遠に欠番」とは限らないことを示しており、ファンにとっては「全エピソード解禁」への期待につながる。

「赤か、青か」と「再会(古い友人に会う)」は、ファンの間で傑作との呼び声が高いエピソードだ。Netflix配信をきっかけに新たな視聴者も増えているが、それだけに"欠番回"となっているのは惜しい。いつか"封印"が解かれる日は来るのだろうか。

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