Mrs. GREEN APPLE(撮影:田中聖太郎写真事務所)

Mrs. GREEN APPLE、バンド史上初“国立競技場”4DAYS完走「Ringo Jam」発足10周年を祝いステージ上空にドローンアート【ゼンジン未到とイ/ミュータブル〜間奏編〜】

2026.07.06 10:44

3人組バンド・Mrs. GREEN APPLE(ミセスグリーンアップル/以下、ミセス)ミセスが4月より開催してきたスタジアムツアー『ゼンジン未到とイ/ミュータブル〜間奏編〜』が、7月5日にMUFGスタジアム(国立競技場)でツアーファイナルを迎えた。

  

ミセス、バンド史上初“国立競技場”4DAYS完走

ゼンジン未到とイ/ミュータブル〜間奏編〜(撮影:田中聖太郎写真事務所)
小暑に向けて季節が進んでいる7月5日、Mrs. GREEN APPLEの『ゼンジン未到とイ/ミュータブル~間奏編~』がツアーファイナルを迎えた。会場には、ツアータイトルがプリントされたオレンジ色のタオルを肩に掛けた大勢のJAM’S(※ファンの呼称)が集まっており、開演のときを今か今かと待っていた。この日、天気予報では雨が降るはずだったが、不思議なことに開演時間が近づくにつれて雨雲は薄まり、ドーナツ状の天井からは晴れ間が見えた。そしてライトスティックが青く光り、荘厳な音が流れてステージのLEDビジョンに映像が投射された。3羽のツバメが森の中を駆け抜け、ライオンやキリンや象といった動物たちが見つめる夕陽に向かって進み、壮大な空へと上っていく、勇ましく悠々と飛んでいくその姿は、ミセスの歩みと重なって見えた。

大森元貴(撮影:田中聖太郎写真事務所)
歓喜の声と盛大な拍手に迎えられて、ステージに大森元貴(Vo/G)、若井滉斗(G)、藤澤涼架(Key)の3人が姿を現した。それぞれゴールド、レッド、ピンクの華やかな衣装に身を包んだ彼ら。歓声が湧き上がる中、大森が「ゼンジン!」と声を挙げたのを合図に演奏がスタート。オープニングを飾ったのは、イントロから右肩上がりにきらめきを増幅させる多彩なサウンドと、観る者の心を一気に引き寄せる「Magic」だ。絶大な求心力を持つ楽曲が、開始早々から約7万人の心を一つにした。その後、間髪入れずに「私は最強」「スターダム」を投下して、“熱狂”という名の階段を猛スピードで駆け上がっていく。大森が「もっと!」と檄を飛ばすと、負けじとJAM'Sも声を挙げて応える。序盤にしてクライマックスのような、圧倒的なエネルギーが放出されている。それはJAM'Sへの信頼感の顕われだろう。大森の客席への煽りも、いつもにも増して力強いように見える。

若井滉斗(撮影:田中聖太郎写真事務所)
3人は晴れやかな表情を浮かべて「ついにファイナル!しかもファンクラブ限定の国立競技場ですよ!」と喜びを伝えた。「今日はここが世界で一番楽しい場所じゃなきゃいけない」と発して演奏したのは、メジャーデビュー曲「StaRt」。大森はミセスの歴史を振り返る際に、この曲がターニングポイントになっていると、たびたび口にしている。時代に乗るのではなく、時代を作ることを選んだ彼らのポップスは今、大衆音楽として我々の心に染み込んでいる。ミセスの歩んできた軌跡が息づくステージだった。

藤澤涼架(撮影:田中聖太郎写真事務所)
「後ろの方も楽しんでますか?そっちに行ってもいいですか?」と言って、大森は最後方のステージへとゆっくり歩いて、JAM’Sに手を振りながら「familie」を歌唱した。LEDビジョンの映像は朝日を浴びた花畑から始まり、曲が進むに従って夕焼けの浜辺、都会の夜景へと変わっていく。大森が会場を一周するのに合わせて、1日の始まりから終わりを描いたようなドラマチックな映像演出が楽曲に奥行きを与えていた。多幸感が弾けた「Carrying Happiness」を経て、それぞれのソロパートへ。若井はヘヴィロック調のギタープレイで魅了し、藤澤は柔らかくも芯のあるフルートの音色を響かせ、大森は弾き語りで若井と藤澤を想って書いた「Best Friend Forever(永遠の親友)」を意味する「BFF」を届ける。さらに昨年のデビュー10周年と野外ライブ『MGA MAGICAL 10 YEARS ANNIVERSARY LIVE 〜FJORD〜』開催に際して、大森がバンドのこれまでと今を描くために書き下ろした「Variety」をシームレスに紡いだ。

ゼンジン未到とイ/ミュータブル〜間奏編〜(撮影:田中聖太郎写真事務所)
瞬時の沈黙から、ギターのタッピングをはじめ、高次元の演奏力を堪能できる「ANTENNA」を披露し、再び会場の一体感を創出していく。今度はそのエネルギーを爆発させるように「クスシキ」「Loneliness」とアグレッシブなナンバーを連打し、その熱量はさらに膨れ上がる。ハイライトを挙げればキリがないが、間違いなくその1つと言えるのは「僕のこと」だろう。藤澤の儚くも流麗なピアノから若井のギターが重なり、大森の生命力を感じる歌声が乗る。「ああ なんて素敵な日だ」このフレーズは、まさにこの瞬間を象徴している言葉に思えた。光彩陸離のムードに包まれる中、大森はふと空を見た。「パラパラと降ってきたんじゃないか」と言って繰り出されたのは、初期の楽曲「ナニヲナニヲ」だ。反骨精神の漲ったサウンドを響かせ、雨を吹き飛ばすような緊迫感のある歌を届けた。続いて「ライラック」の象徴的なイントロが流れると、JAM’Sが一斉に腕を上げて音の渦に酔いしれた。

終盤に突入すると、サマーアンセムの「青と夏」で一気に盛夏へと変わり、スタジアムいっぱいに夏の空気が広がった。「コロンブス」の演奏がスタートすると、今度は若井と藤澤が場内を両サイドから一周しながら、手を振り指さしをしてJAM’Sとコミュニケーションを図る。どれだけ会場が広くなろうと常に近くに感じてほしい、そんな彼らのファンを思う気持ちがひしひしと伝わる。いよいよライブ本編はフィナーレに到達し、ラストソングに選んだのは「ダーリン」だ。オレンジ色の柔らかい光に包まれながら、ダイナミックなバラードがJAM’Sの心を抱きしめていく。ラストサビでは辺り一帯に大量のスモークと何発もの盛大な花火が上がり、思わず歓声が上がる。「有終の美」という言葉に相応しい光景だった。

ゼンジン未到とイ/ミュータブル〜間奏編〜(撮影:田中聖太郎写真事務所)
アンコールで再びメンバーが姿を見せて、「ゼンジン」シリーズには欠くことのできない初期アンセム「CONFLICT」でライブを再開した。温かく優しい表情を見せるミディアムバラード「風と町」を経て、大森が胸中を伝える。「楽しかったですか? (僕らは)本当に幸せものです」「“愛してる”って言葉はこういうときのためにあるんだな、と思います」と笑みを浮かべて、最後は全員で「ケセラセラ」を歌い終演。改めてこのツアーをJAM'Sと一緒に完走した喜びを3人が口にし、「以上、Mrs. GREEN APPLEでした」と告げて深くお辞儀をした。しかし、このあとサプライズな締めくくりが用意されていた。ファンクラブ「Ringo Jam」の発足10周年を祝って、ステージ上空にドローンアートで「Mrs. GREEN APPLE」の文字とロゴが浮かび上がった。夜空に描かれたその光景は、この日をともに過ごしたJAM’Sへ贈る、最後の花火のようだった。

ミセス、スペシャルムービー公開

スパイダーマン・ドローン(提供写真)
終演後には、さらなるサプライズも発表された。Mrs. GREEN APPLE公式SNSに公開されたスペシャルムービーを通じて、7月31日公開の映画『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』日本版主題歌「Brand New」(読み:ブランド・ニュー)が、7月13日に配信リリースされることをアナウンス。映像では、巨大なスパイダーマンが国立競技場に舞い降りるドローンアートとともに、「Brand New」のイントロも初公開され、楽曲への期待を大きく高める内容となっている。また、『ゼンジン未到とイ/ミュータブル〜間奏編〜』のセットリストを追体験できる公式プレイリスト「ゼンジン未到とイ/ミュータブル〜間奏編〜」も、Apple Music、Spotify、LINE MUSICで配信を開始した。

Mrs. GREEN APPLE「ゼンジン未到とイ/ミュータブル〜間奏編〜」

「ゼンジン未到とイ/ミュータブル〜間奏編〜」カバー(提供写真)
本ツアーは、MUFGスタジアム(国立競技場)で4月・7月に計4公演、大阪・ヤンマースタジアム長居で5月に2公演を開催し、全6公演で合計39万人、さらに本日開催されたツアーファイナルでの配信・ライブビューイング・カラオケビューイングと併せると、ツアートータルで57万人を動員する規模となった。なお、MUFGスタジアム(国立競技場)での4日間公演は嵐以来2組目、バンドとしては史上初の快挙に、そして5月のヤンマースタジアム長居2公演と7月のMUFGスタジアム(国立競技場)2公演をファンクラブ会員限定公演として実施したことも史上初となった。

5日のツアーファイナルは、PIA LIVE STREAM、U-NEXT、ABEMA、Hulu、FOD、テレ朝動画、WOWOWオンデマンド、Rakuten TV、Lemino、ニコニコ生放送、FANY Online Ticket、ローチケ LIVE STREAMING、Streaming+、Beyond LIVE、Weverseの計15プラットフォームで生配信を実施。さらに、国内361館の映画館・450スクリーンに加え、韓国、香港、台湾、タイの22劇場・26スクリーンでライブビューイング、“みるハコ”でのカラオケビューイングも行われ、会場・配信・ライブビューイング・カラオケビューイングを併せて総計25万人以上がツアーファイナルの熱狂を共有することになった。『ゼンジン未到』シリーズは、インディーズ時代以前にライブハウス規模から続けてきた、ミセスの原点ともいえるライブで、ファンにとっても特別なシリーズ。節目となるオフィシャルファンクラブ「Ringo Jam」10周年のタイミングで、全国、そして海外のJAM'Sとともにその歴史を祝福する、特別なツアーファイナルとなった。(modelpress編集部)

セットリスト

      
1.Magic
2.私は最強
3.スターダム
4.StaRt
5.アボイドノート
6.アポロドロス
7.familie
8.Carrying Happiness
〜若井滉斗ソロ
〜藤澤涼架ソロ
〜大森元貴ソロ(BFF 〜 Variety)
9.ANTENNA
10.クスシキ
11.Loneliness
12.Dear
13.僕のこと
14.ナニヲナニヲ
15.ライラック
16.lulu.
17.青と夏
18.コロンブス
19.GOOD DAY
20.ダーリン

EN1.CONFLICT
EN2.風と町
EN3.ケセラセラ
【Not Sponsored 記事】

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