Snow Man(提供写真)

Snow Man、時代を辿る圧巻ステージ 深澤辰哉が語った感謝とメンバー愛「人生に彩りを与えてくれた」【Snow Man Dome Tour 2025-2026 ONライブレポ/挨拶全文】

2025.12.24 04:00

Snow Manが12月23日、東京ドームにて「Snow Man Dome Tour 2025-2026 ON」を開催。ここでは東京初日公演の様子をレポートする。<ライブレポートVol.1/※一部ネタバレあり>

  

「Snow Man Dome Tour 2025-2026 ON」

様々な時代の音楽やカルチャーをSnow Manなりの解釈と表現をした5枚目のオリジナルアルバム「音故知新」。そんな本作を引っ提げた今回のツアー「ON」は、アルバムタイトルの「音(ON)」に由来。1960年代から現代まで、楽曲・映像・衣装など各年代ごとにステージを演出した。

昨年に続き2年連続の5大ドームツアーとなる同ライブは、全国5都市17公演、自身ツアー最多動員数となる78万人を動員予定だ。


時代を飛び越える変幻自在のパフォーマンス

Snow Man(提供写真)
暗転した会場――静寂を切り裂くように9人のシルエットが浮かび上がると、大きな歓声が沸き起こった。メンバーカラーの光に照らされ、ムービングステージで華やかに登場したSnow Manは、アルバムのリード曲「TRUE LOVE」で幕開け。ラウールが目黒蓮をバックハグしてみせたり、全員で“ハート”を作ったり、序盤からフルスロットルで放たれる9人の仲睦まじい姿に、会場は瞬く間に多幸感で満たされた。

今回のライブは、さまざまな時代の音楽やカルチャーをSnow Man流に解釈した、バラエティ豊かな演出が光った。1960年代ブロックでは岩本照振付けの「悪戯な天使」を披露。ロマンティックでミステリアスな旋律が響く中、大人の色香を纏ったパフォーマンスで会場の空気をガラリと変えてみせた。

さらにファンを驚かせたのが「Dangerholic」でグループ初の試みとなるポールダンスを取り入れたパフォーマンス。持ち前の身体能力を活かしたしなやかな動きは彼ら9人だからこそ成せる技。他にもタップダンスやコントまで、様々なステージで多彩な演出を繰り広げ、1秒たりとも目が離せない。

「Ready Go Round」では、地上20mのクレーンに乗り込み、上の席にいるファンへ至近距離で笑顔を届けるSnow Man。そして、身に包んだ純白衣装の印象とは真逆のステージングで圧倒したのが「BOOST」。エッジの効いたダンスチューンで攻め立てる9人の姿は圧巻の一言。ファイヤーボールや火薬がふんだんに盛り込まれ、クライマックスに向けて観客のボルテージは跳ね上がり、会場全体が熱狂の渦に飲み込まれていった。

個性豊かな4色のユニット曲

ライブでは、個性豊かな4組のユニット曲もお披露目。「Symmetry」は岩本・深澤辰哉という、長年グループを支えてきた“いわふか”シンメによる1曲。ムービングステージが真っ二つに分かれ、上下に移動すると、モニターには隣にいないはずの相手の姿が映し出されるという情緒的な演出も。2人の深い絆を物語るような、美しいハーモニーが響き渡った。阿部亮平・目黒による「ART」は、まるで美術館に連れ込まれたかのような世界観。艶やかな振付けとミステリアスな表情で、観客を一瞬にして惹き込んだ。

「サンシャインドリーマー」の渡辺翔太・向井康二・ラウールは、Gジャンにショートパンツという“トンチキ衣装”で登場早々に会場の笑いを誘う。美しい脚を見せつけるかのようなポージングで沸かせたかと思えば、最後はローラースケートで颯爽と駆け回り、煌びやかなステージを見せた。宮舘涼太と佐久間大介による「地球(あい)してるぜ」は「ラヴィット!」(TBS系)コンビらしい遊び心が炸裂。キラキラ衣装でエネルギッシュなパフォーマンスを届け、会場を笑顔で包み込んだ。

Snow Man、“セルフ記者会見”へ

MCでは、9人の息つく暇もないほど軽快なトークが繰り広げられた。男性ファンや小さな子供たちに向けたコール&レスポンスが行われる中、佐久間が「年齢は違うけど、気持ちは小さい子~!」と客席に呼びかけると会場中から大きな返声が上がり、渡辺が「いや~、ちょっときついんじゃないですか(笑)」と一言。これにラウールが「全然ビューティーマンじゃない!」と、渡辺が殿堂入りを果たした「美的ベストビューティマン」になぞらえてツッコミを入れると、渡辺も「中身がビューティーじゃないね」と自虐気味に返し、笑いを誘った。

そんなやり取りの中、「サンシャインドリーマー」のショートパンツ姿でパイプ椅子に座る渡辺を見て、目黒が「ビューティーだなって(思った)」とポツリ。するとラウールから「キワキワ用の下着を穿いている」という衝撃の事実が明かされた。渡辺は、リハーサルで実際に衣装を着て踊った際に下着が見えてしまったことで、スタッフから男性用Tバックを渡されたことを告白。「今、Tバック穿いてます!」と声を大にした。

また、この日はメディア取材が入っていたこともあり、情報番組へのアピール合戦も勃発。「ZIP!」(日本テレビ系)金曜パーソナリティーを務める阿部や、「ノンストップ!」(フジテレビ系)隔週レギュラーの深澤を筆頭に、「DayDay.」(日本テレビ系)や「THE TIME,」(TBS系)など、各局の番組名を挙げながら全力でアピール。“セルフ記者会見”スタイルで、Snow Manらしいサービス精神を見せた。

深澤辰哉が紡いだ感謝と愛「僕の人生に彩りを与えてくれて」

Snow Man(提供写真)
ライブ終盤には深澤より挨拶。アルバム制作を通じて自身の人生を振り返ったことを明かし「自分がもしSnow Manじゃなくて、この事務所に入ってなくて。そしたら何してるかなって考えたんだけど思いつかなかったです」と人生の半分以上をアイドルとして捧げてきた彼は、噛み締めるように言葉を紡ぐ。「いつも当たり前のようにSnow Man 9人で活動させてもらってて。もちろんいつも感謝はしているけど、改めてこのグループいいなあって感じました。このお仕事をさせてもらって、皆に出会えて、僕は本当に幸せなんだなっていうのを噛み締めながらライブに出させていただいています」と口にすると「僕の人生に彩りを与えてくれて本当にありがとうございます」と締めくくり。真っ直ぐな感謝とメンバーへの愛が込められた言葉に、会場からは温かい拍手が送られた。

2020年のデビューから、常に新しい景色を見せてくれるSnow Man。今回のライブは、古き良き音楽へのリスペクトを忘れず、それを自らの力で“今だからできるエンターテインメント”へと昇華させ、“懐かしさ”と“今らしさ”が共鳴した2時間半となった。9人が歩んできた歴史と、これから切り拓く未来――彼らが描く物語は、これからも止まることなく彩り続けていくだろう。(modelpress編集部)

深澤辰哉ラスト挨拶【全文】

やっぱり改めて『好きだな』と感じました。それは、もちろんライブもそうですし、応援してくださっている皆さんもそうだし、でも1番はメンバーですかね。今回、アルバムの『温故知新』というタイトルで、もしこの時代に Snow Manがいたら、アルバムを作る上で色んな時代の色んな楽曲を聴きました。その時に、改めて『俺、小学生の時、こんな曲聴いてたな』とか自分の人生を振り返る時間になって。で、考えたんです。自分がもしSnow Manじゃなくて、この事務所に入ってなくて、そしたら何してるかなって考えたんだけどね、なんか思いつかなかったです。自分にはアイドルという、人生の半分以上ね。このお仕事をしてなければ、もちろんこの8人にも会えてないですし、皆さんにも会えてないですし。本当にこの人生で改めて良かったなって感じました。最近いいなって思ったのが、僕が11月にちょっと体調を崩してしまいまして。僕たちはメンバーの誕生日に動画を撮るんです。でもその時、俺は行けなくて。でもどうしても言葉だけは伝えたいから『電話をかけさせて』って話をして電話を繋いだんだけど、皆が撮り始めて『どういう風にやってるのか見たいな』って思ってビデオ通話にしてもらって、皆揃ってる感じを見てたんですね。そしたら『入りたいな』『楽しそうだな』って思って。いつも当たり前のようにSnow Man 9人で活動させてもらってて。もちろんいつも感謝はしてるけど、改めてそういう目線で見た時に、このグループいいなあって感じました。本当にこのお仕事をさせてもらって、皆に出会えて僕は幸せなんだなっていうのを今も噛み締めながらライブに出させていただいています。何が言いたいかと言うと、僕のこの人生に彩りを与えてくれて本当にありがとうございます。
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