超特急/撮影:米山三郎・笹森健一

超特急、トリッキー演出で8号車引き込む 笑い耐えぬ近況トークも【「Joker」ライブレポート・セットリスト】

2025.01.30 08:00

9⼈組メインダンサー&バックボーカルグループの超特急が28日・29日に『BULLET TRAIN ARENA TOUR 2024-2025「Joker」』横浜アリーナ公演を開催。ここでは28日の公演の様子をレポートする。<※ネタバレあり>

  

超特急、タカシの分まで「1000%の力で」

アロハ/撮影:米山三郎・笹森健一
マサヒロ/撮影:米山三郎・笹森健一
トランプがキーとなる映像が映し出され、シックなブラックの衣装を纏ったメンバーが1人ずつ舞台に登場。「Who is The Joker?」とモニターに浮かび上がった文字から、ストーリーテイストな演出に8号車(ファン)の期待も高まる。そして、未発表曲の「POKER FACE」で幕を開け、「Re-Booster」に続く。「No.1」の間奏ではアロハが、帯状疱疹のため同公演を欠席したタカシの名前でコール&レスポンスをした。

タカシ(マスコット)/撮影:米山三郎・笹森健一
自己紹介では、シューヤが「タカシくんと、タカシくん推しのみんなと、そして8号車みんな、必ず置いていかないで最後まで走り抜けたいと思います!」と意気込み。タクヤは恒例の口上の最後に「タクヤやで!」とタカシの挨拶を交えた。ユーキは“ごはん担当”マサヒロにインスピレーションを受け「元気モリモリ!大盛り盛り!今日の盛り上がりも大盛りで〜!今日もみんなウィーアー?」とオリジナルの挨拶で会場を笑顔に。足の負傷により前公演は演目の一部のみの参加で、この日が復帰となったアロハは「ただいまです!」と目頭を熱くし、「横浜きたぞ〜!」と大きな声で喜びを噛み締めていた。最後はカイがタカシの自己紹介を代打で披露。メンバーがタカシのグッズをアピールし、アロハはタカシの分まで「1000%の力で挑みます」と力を込めた。

超特急/撮影:米山三郎・笹森健一
この日は影アナ(公演前のアナウンス)をグループと馴染み深いボーカルメンターの“りょんりょん先生”こと佐藤涼子氏が担当。8号車と発声練習を行い、開演前から盛り上がりを見せていた。そんな佐藤氏についてタクヤは「わざわざ(影アナ)の原稿を書いてくださって」と裏話を明かしていた。

“カッコいい”から“可愛い”まで…魅力溢れる

ハル/撮影:米山三郎・笹森健一
その後も、「この街で僕と遊んでいかないか?」「僕は君達の中にいる」などと差し出し人不明のメッセージが映し出され、Jokerの正体を探る仕掛けを盛り込んだトリッキーな演出が続く。トランプの記号をモチーフにした扉が順に開き、ダイヤでは「UNKNOWN...」「Fantasista」など情熱的なパフォーマンスで魅了した。

タクヤ/撮影:米山三郎・笹森健一
ハートの扉が開くと、メンバーカラーがポイントの衣装にチェンジ。「Love Song」でシューヤは「ここにいる8号車でタカシくんに届けようぜ!」と声を出し、8号車が歌唱する場面も。「みんなの思いもしっかり届けるし、伝わってると思います」と笑顔を見せた。クローバーでは白の衣装に身を包んだメンバーが、ステージとトロッコに分かれファンと接近。マサヒロも「Burn!」で「8号車のみなさんにタカシくんに向けて歌ってもらいたいと思います。みなさん準備オッケーですか?」と投げかけ、8号車は発声の成果を存分に発揮していた。

そして、タクヤの「ここからはさらにボルテージを上げていきましょう!」との声で「Shake body」へ。「キレてる!」というコールの中で披露する一芸で、ブレイクダンスを披露したタクヤは「タカシやで!」と締めくくった。

超特急の“近況トーク”

シューヤ/撮影:米山三郎・笹森健一
リョウガ/撮影:米山三郎・笹森健一
MCでは、リョウガが「ちょっと難しいな。触れるかどうか…」と悩みつつ、ユーキの赤髪について触れる場面も。ユーキが「俺に近づくと火傷するぜ!」と決め台詞を言うと、メンバーの笑いとともに、8号車から黄色い歓声が飛んだ。

ユーキ/撮影:米山三郎・笹森健一
“近況トーク”では、アロハがリハビリ中のランニングで、爆速で走るアスリート風の人に負けないようについて行っていたというエピソードを明かし「良いリハビリでした!」と報告。カイは、久々にメンバー全員が集まった時に「楽屋がこんなにうるさかったんだ!」と思ったことを口にした。これにハルが「うるさかったね〜」と共感したが、リョウガからは「お前だよ!」とツッコミが。続けてリョウガが「TikTok見てた時に流れてきたんだけど、お前ドラマの現場でも変顔してるんだな。何してるんだ!」と投げかけると、ハルは「そういう風に育てられてきたんだもん。この8人のせいだよね!?」と愛嬌たっぷりに返答し、会場から拍手が。リョウガは、8号車を見渡し「それで言うと、お前らも責任あるからな!メンバーなんだから!」と軽快なトークで会場を笑いの渦に巻き込んだ。

タクヤ、シューヤ、マサヒロ/撮影:米山三郎・笹森健一
また、タクヤはグループのYouTubeチャンネル「超チューバー」で行われたメンバー同士の手紙交換について切り出し「みんな字、間違え過ぎじゃない?」と指摘。一方で「個人的に感動したのは、シューヤが『〜で、すごしましょう』って書いてたんだけど、”過”が“住”だった(笑)」と話すと、シューヤは照れた様子で「わざとだよ(笑)!」とごまかしていた。

「Joker」ストーリに引き込む圧巻演出

超特急/撮影:米山三郎・笹森健一
アロハ/撮影:米山三郎・笹森健一/撮影:米山三郎・笹森健一
その後は「AwA AwA」「ジュブナイラー」など、キャッチーな楽曲でギアを上げていく。いよいよラストとなるスペードの扉がオープン。グレーのスーツを纏ったメンバーが登場し「Spice」「Typhoon」など一糸乱れぬパフォーマンスを披露。再び「Who is The Joker?」という文字が映し出され、横一列になったメンバーが順にスポットライトを浴びる。雨が降り注ぐ演出の中、ずぶ濡れになりながら「JOKER FACE」で瞬く間にストーリーに引き込んだ。全公演その⽇限りの特別な内容となっているが、この日、舞台に最後まで残ったのはアロハ。猟奇的な表情で、センターステージまで歩き、その表現力に8号車も固唾を呑む。ラストはメインステージに戻り、雨に打たれながら姿を消した。

カイ/撮影:米山三郎・笹森健一
本編が終了すると、すぐさま“超特急”コールが。グッズのTシャツで登場した8人は、8号車に感謝を伝えながら「My Buddy」を披露した。リョウガは「“タカシやで!”っていう5文字がいかに平和な言葉なのか。ピースフルな言葉ですね」としみじみ。その後、1人ずつ思いの丈を語った。アンコールラストは「超えてアバンチュール」。「〜やで!」とタカシを彷彿させる言葉を曲中で何度も連呼し、リョウガの「センキューやで!」という一言で幕を下ろした。今回は悔しくも8人でのパフォーマンスとなったが、メンバー、そして8号車の絆が垣間見える公演に。支え合いながら紡いできた絆が、これからも変わらず続いていくことを強く感じさせるステージだった。(modelpress編集部)

1月28日公演セットリスト

カイ、リョウガ、ユーキ、ハル/撮影:米山三郎・笹森健一
M1: POKER FACE(未発表曲)
M2 : Re-Booster
M3 : No.1
MC
M4 : On & On
M5 : UNKNOWN...
M6 : Fantasista
M7 : Fantasy Love Train
M8 : Love Song
M9:クリスマス・イブ
M10 : Steal a Kiss = Kiss Me Baby
M11:星屑のダンスフロア
M12 : Burn!
M13 : Shake body
MC
M14 : AwA AwA
M15:ジュブナイラー
M16 : Spice
M17 : Typhoon
M18 : Countdown
M19 : Beasty Spider
M20 : JOKER FACE

超特急/撮影:米山三郎・笹森健一
-ENCORE-
EN1: My Buddy
МС
EN2:超えてアバンチュール
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