矢吹奈子、涙でHKT48から羽ばたく カバー曲も続々披露で10年間のアイドル人生に幕<セットリスト/矢吹奈子 卒業コンサート〜未来への翼〜>
2023.04.01 21:11
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HKT48が1日、神奈川・パシフィコ横浜 国立大ホールにて「矢吹奈子 卒業コンサート〜未来への翼〜」を開催。同公演をもって矢吹がグループを卒業した。<ライブレポート/セットリスト>
矢吹奈子、HKT48卒業
矢吹は2001年6月18日生まれ、東京都出身。2013年、HKT48の3期生としてデビュー。2014年に正規メンバーに昇格し、HKT48の3rdシングル「桜、みんなで食べた」で初の選抜入り。2015年にはAKB48のチームBの活動を兼任するなど活躍。2018年に韓国のオーディション番組「PRODUCE48」に出演し、グローバルガールズグループ・IZ*ONE(アイズワン)としてのデビューを勝ち取った。その後活動終了の2021年4月まで日韓を中心に活動し、世界中から愛されるアイドルに。IZ*ONEの解散後は、HKT48に復帰。2022年に発売されたHKT48の15thシングル「ビーサンはなぜなくなるのか?」では、表題曲で初のセンターを務め、アイドルのみならず、女優活動にも力を入れドラマなどに出演。2022年10月16日に卒業を発表し、今回の卒業コンサートを経て新たな道へと歩み始める。矢吹奈子「円陣からうるっと来ちゃいました」
矢吹のスローガン、そしてピンクのサイリウムで埋め尽くされた会場が開演を待ちわびる空気で埋め尽くされると、矢吹のこれまでの歴史を辿る映像が流れ公演が開幕。デビューから3,437日を歩んで来た矢吹にちなんで、34.37mにも及ぶ、大きな翼がステージ上に登場し、新たな場所へと巣立つ矢吹へエールとも取れる卒業ソング「君はもっとできる」で明るくスタートを切った。矢吹が初めてセンターを務めた「ウインクは3回」を可愛らしく披露すると「この日が早く来てほしいけど来てほしくないと思ってたから『来ちゃった…』っていう気持ちです。円陣からうるっと来ちゃいました」とついに卒業の日が来た胸の内を明かす。そのままこれまでのライブでのパフォーマンスを振り返るように「やぶきー」(わるきー)「行くぜっ!怪盗少女」「Seventeen」と立て続けに披露し、アイドルとしての矢吹の魅力を炸裂させたかと思えば「月と水鏡」で、会場に集まったファンを見つめながら美声を響かせる姿が印象的だった。
矢吹奈子、田中美久ら同期と美声響かせる
そして矢吹の同期である田中美久との“なこみく”での「生意気リップス」も。リリース当時のままの可愛らしさからアップデートされたパフォーマンスを披露しファンを沸かせ、矢吹が選抜総選挙で初の選抜入りを果たした際の楽曲「センチメンタルトレイン」では切なくも明るい魅力を放った。ライブ中盤では、矢吹と特に関係の深いメンバーとのデュエットで魅せる時間に。同期の栗原紗英、山下エミリーとは「思い出のほとんど」をともに響かせ、ラストサビで向かい合って歌うと思わず涙をこぼす。VCRで矢吹が「ライバル視していました」と語った“同志”美久とは「友達でいられるなら」。互いに涙を流しながら、田中から「ずっとずっと大好き。これからも友達」と告げ、矢吹も「ずっとずっと友達」と頷いた。
矢吹奈子卒コンに指原莉乃ら駆けつける
「2018年の橋」では矢吹とともにグループを牽引した卒業メンバーで1期生の兒玉遥、そして2期生の田島芽瑠、朝長美桜、その後の「君の名は希望」では卒業後も矢吹と親交が深いことで知られる指原莉乃が登場。久々に矢吹とともにパフォーマンスを行い、ファンを大きく沸かせる。その流れのまま、4人に加え1期生の村重杏奈が登場し、5人がバックダンサーとなる「いじわるチュー」へ。矢吹が突如トロッコに乗り込むドッキリを仕掛けたものの、村重も一緒に乗り込むというまさかの展開が巻き起こり、会場の笑いをかっさらっていた。そしてライブは終盤へ。「最高かよ」では指原が「矢吹奈子ちゃんって?」「最高かよ!」と現役メンバーさながらの煽りを披露し会場のボルテージを高め、最後には矢吹がHKT48で初めての選抜に選ばれた「桜、みんなで食べた」で観客を温かい空気に包んだまま本編を締めくくった。
矢吹奈子、涙でスピーチ「アイドルとしてHKT48としては最後」
本編終了後、間髪入れずにコールが始まると、HKT48への加入から現在までを振り返る映像が。扉が開きたっぷりのチュールとスパンコールで彩られた淡いピンクベージュのドレスで登場した矢吹は、ソロで「ここにいたこと」を熱唱。「卒業してからどこを歩いてても永遠に覚えていて ここにいたこと」と愛おしそうにファンに向けて歌い上げた。その後は涙のスピーチへ。周囲のスタッフへの感謝を丁寧に言葉にし「私はファンの皆さん本当にたくさんの愛をいただきました」と思いを打ち明ける。加入してすぐに選抜メンバーに入ったことを思い返すと「最初は選抜に選んでいただいているのに握手会に来てくださる方が中々増えなかったり悩んだこともたくさんあった」と吐露しつつ「今こんなにたくさんのファンの皆さんに見守られながら卒業することができて本当に幸せです。アイドルとしてHKT48としては最後になるんですけど、これからも今までみたいに応援してくださったり遠くから見守っていただけるだけでもすごく嬉しいです」とファンに向けて涙しながら真摯に呼びかけた。
「君はもっとできる」「メロンジュース」とアップテンポなナンバーで再び会場を盛り上げると、メンバーから思いを伝える場面へ、栗原、山下、美久と涙ながらに矢吹へメッセージを贈ると、矢吹も「今日のコンサートをしながら改めてHKTのみんなが大好きだなって思いました」と語り「なんか困ったことがあったら後輩のみんなも一緒にいれる時間は少なかったかもしれないけど全然連絡してください!」と先輩としての表情ものぞかせた。
アンコールの最後は「12秒」。恒例のコールでファンのボルテージはMAXとなる中、終演を迎えようとしたとき、「奈子ちゃん」コールが溢れ、矢吹もイヤモニを外し声援に聞き入る。「改めてこんなに素敵な景色を見させてくれて本当にありがとうございました」と深々とお辞儀し、最後まで美しい姿でステージを去っていった。(modelpress編集部)
「矢吹奈子 卒業コンサート〜未来への翼〜」セットリスト
MO.overture (HKT48 ver.) ALLM1.君はもっとできる ALL
M2.ビーサンはなぜなくなるのか? ALL
M3.突然 Do love me! ALL
M4.ウインクは3回 ALL
M5.やぶきー (※わるきー/渡辺美優紀) 矢吹・3期生
M6.行くぜっ!怪盗少女 矢吹・秋吉優花・今村麻莉愛・松岡はな・本村碧唯
M7.Seventeen矢吹・4期生・ドラフト生
M8.月と水鏡 矢吹/ピアノ演奏:梁瀬鈴雅
M9.生意気リップス 矢吹・田中美久
M10. Make noise 矢吹・6期生
M11. 夏の前 矢吹・チームKIV
M12. アイドルの王者 矢吹・チームH
M13. センチメンタルトレイン 矢吹・秋吉・荒巻美咲・石橋颯・市村愛里・伊藤優絵瑠・今村・運上弘菜・小田彩加・川平聖・栗山梨奈・堺萌香・坂本愛玲菜・坂本りの、武田智加、竹本くるみ、長本り・武田・村本・田中伊桜莉・地頭江音々・豊永阿紀・馬場彩華・松岡・本村・山内祐奈
M14. 思い出のほとんど 矢吹・栗原紗英・山下エミリー
M15. 友達でいられるなら 矢吹・美久
M16. 2018年の橋 矢吹/ゲスト:兒玉遥・田島芽瑠・朝長美桜
M17. 君の名は希望 矢吹/ゲスト:指原莉乃
M18. いじわるチュー 矢吹/ゲスト:兒玉・指原・田島・朝長・村重杏奈
M19. 大人列車 秋吉・石橋・市村・今村・運上・小田・竹本・美久・地頭江・豊永・松岡・最上奈那華・本村・矢吹・井澤美優
M20. 意志 ALL
M21. 早送りカレンダー ALL
M22. 最高かよ ALL/ゲスト:兒玉・指原・田島・朝長・村重杏奈
EN1. 桜、みんなで食べた ALL/ゲスト:兒玉・指原・田島・朝長・村重杏奈
アンコール
EN2. ここにいたこと 矢吹
EN3. 君はもっとできる ALL
EN4. メロンジュース ALL
EN5. 12秒 ALL
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