乃木坂46、秋元康氏に質問攻め「インフルエンサー」「君の名は希望」など楽曲秘話・オーディションの決め手明かす
2022.06.17 23:30
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乃木坂46と同グループのプロデュースを務める音楽プロデューサーで作詞家、脚本家でもある秋元康氏が、17日放送の「MUSIC BLOOD」(日本テレビ/毎週金曜よる11時~)に出演。乃木坂46が、秋元氏に対する質問をぶつけた。
乃木坂46&秋元康氏「MUSIC BLOOD」出演
同番組は、毎週1組のアーティストを迎え、彼らの中に今も血液として脈々と流れる思い入れのある音楽や、背中を追い続けるアーティストにまつわるトークを交えつつ、ライブ映像で紐解く新感覚の音楽番組。今回のゲストは秋元氏と乃木坂46。トークでは秋元氏の謎に迫るべく、「教えて秋元先生!」を合言葉に、乃木坂46のメンバーが質問をぶつける形で、秋元氏自身が手掛けた歴代の名曲に関することや、普段はあまり語られることのないごくプライベートなこと、素朴な疑問に至るまで答えた。そして、ライブでは、選抜メンバーが「君の名は希望」を、アンダーメンバーが「日常」をそれぞれ披露。ここではオンエアに入りきらなかったシーンも含めて、収録の裏側の一部をリポートする。
乃木坂46、秋元康氏に質問攻め
総作詞曲数およそ4500曲、売り上げ枚数は歴代1位、1億6000万枚以上を誇る秋元氏。なぜ彼は昭和、平成、令和とヒットを飛ばし続けられるのか。乃木坂 46 のメンバーも迎え、秋元氏に様々な質問をぶつけてみた。トークでは、秋元氏、乃木坂46の秋元真夏、山下美月、梅澤美波、遠藤さくら、和田まあや、佐藤楓、金川紗耶、弓木奈於が出演。
ゲストが大物であることから、少し緊張気味と話しつつも「以前お世話になったことがあるけど、すごくお話が面白いから楽しみ!」とMCの田中圭が語ると、同じくMCの千葉雄大は「メディアを通してしか見たことがないし、偉大すぎてなにかユニコーンとか、幻の生き物って感じ。そんな存在です」と独特の表現でゲストの印象を披露。
超大物だけになかなか踏み込んだ質問ができないことを予想してか「今日は雄大が際どい質問でガンガン切り込んでね」と、千葉に難題を丸投げしながらスタートした。
2019年のドラマ「あなたの番です」にて、主題歌「会いたいよ」を秋元氏が楽曲提供した過去があることから「その節はお世話になりました」とお礼をする田中。当時のことを秋元氏は「歌う前は恥ずかしいから嫌って言っていたけど、すごい上手ですよ。カラオケではかなり歌い込んでるでしょ(笑)」と語る。
そして同席していた乃木坂46の皆さんに話を振ると、山下は「秋元先生にはオーディションやライブなど、大人数の中でお会いすることはありますが、今日みたいな少人数でお会いするのは初めてなので緊張しています(笑)」と、率直な感想をもらす。
この日は、秋元氏に色んな質問をするという流れになっていたこともあり、まずは弓木が「秋元先生は海と山、どっちが好きですか?」という素朴な質問が。これに対し「やはり海ですね。僕らの時代はナンパ目的でよく海に行っていたんですよ」と真摯に答える秋元氏。
続いて秋元氏が手掛ける楽曲の歌詞について紐解くことに。
真夏から「インフルエンサー」という曲の歌詞の中で、なぜ恋愛の距離感を地球と太陽に例えたのですか?」と質問が。「楽曲制作をする際、まずメロディを聴いてから始めるのですが、『インフルエンサー』もそうでした。メロディに合わせて作っているうちに“縮まることのない距離でお互いに影響を受けあっている”と感じ、一番わかりやすいと思ったのが、地球と太陽の関係でした。ただ、思ったイメージをメロディにはめるのが難しいんです。一番こだわるのは譜割り(ふわり:音符に対して、歌詞の一音一音をどういう配分で置いていくかを考える作業)なのですが、それもぴったりだったのです。また何をテーマに書くかということも大事で、これは日常で突然思いついたフレーズや飛び込んできた言葉を頭の中のリュックサックに入れておくようにして、これらの言葉は曲作りのときに出しています。インフルエンサーという言葉もそうです。『恋するフォーチュンクッキー』や『サイレントマジョリティー』なども同じです」。
そう秋元氏が真剣に語ったそばから、和田から「自身で書かれた歌をカラオケで歌いますか?」という自由すぎる質問が。これにも秋元氏は自身の経験を踏まえつつ「よく『川の流れのように』を歌ってくれと言われますが、自分で歌うことはないです。歌うとすれば長渕剛さんの『乾杯』や尾崎豊さんの『I LOVE YOU』とかですね」と、しれっとオハコも披露してくれ、思わぬ告白に全員驚き。
続いて梅澤から 11枚目のシングル「命は美しい」について「なぜこのテーマにしたのですか?」という質問。
秋元氏は「いつもアイドルの歌を作ろうとは考えていません。命って大切なものだよというメッセージを、アイドルが歌うからこそ届くこともあると思っています。誰が歌うかが大事。例えば日本の歴史って学ぼうとするとハードルが高いですが、“漫画で読む日本の歴史”ならハードルが下がる。自然に耳に入ってくる歌詞の中に大事なメッセージを入れることで『命は美しい…、たしかにそうだよな』って考えるきっかけになる可能性がありますから」。さらに、佐藤から「どんな時に歌詞が浮かぶのですか?」と質問されると、秋元氏は「締め切りが迫ってきていると浮かぶことが多い」と、これまた意外な回答が返ってきた。
そして山下から「オーディションで選出する際の決め手は?」という質問に、「これはよく聞かれることですが」と前置きをしつつ「僕はあまり関わらないです。原石をダイヤにする方は得意ですが、原石を探す力はないので。だから『あの子はこんな子だから向いてると思いますよ』とスタッフさんから聞いて、じゃあそうしましょうかという感じですね」と明かす。
さらに「何をしている時が楽しいですか」という遠藤からの質問には「仕事の締め切りを終えた瞬間です。だいたい朝の5時くらいに終えることが多いのですが、そこから映画やドラマを観たりしている時が楽しいです。夏休みが始まる直前の、あの心境ですね」との回答が。続けて「でもすぐにまた別の締め切りがくるわけですよね?」と田中から聞かれると「そうですね。でも『次に何を書こうかな』と考えることも楽しい。仕事だけど仕事じゃないという感覚」と、秋元氏の仕事に対する姿勢が垣間見えた。
さらに真夏からの「『君の名は希望』は、どんな気持ちで書いたのですか」という質問には「当時いじめ問題があって、自分の存在感って何だろうって悩んでいる人に向けて書きたいという思いが生まれました。この歌がそういう人たちの希望になったらいいなって」と自身の思いを明かした。今回、選抜メンバーで歌うのが「君の名は希望」。山下は「みなさんに少しでも希望を与えられるように一生懸命歌わせていただきます」と力強く語る。
そしてもう一つのBLOOD SONGはアンダーの曲である「日常」。アンダーについて金川が「選抜に入れなかったメンバーを中心に結成されたグループです」と説明。さらに「アンダーのメンバーのリアルな思いと歌詞が通ずるものがあるので、気持ちを込めてしっかりと歌わせていただきます」と力強く語った。
そしてお待ちかね、千葉による曲振りタイム。今回は秋元氏から「『日常』という曲は日常の中にこそ大切なものがあるという意味を込めて作っているので、そういう感じでお願いします」というリクエストが。見事、秋元氏も大満足の曲振りだったようで「実はこのコーナーが一番好き(笑)」と、思わず本音(?)をこぼす秋元氏だった。
メンバーそれぞれが「よろしくお願いします」と元気に挨拶をしながら、ペールトーンカラーが際立つノースリーブ&プリーツスカートという、キュートな衣装でスタンドイン。選抜メンバーによる「君の名は希望」は、学生時代の甘酸っぱい恋愛模様を想起させるようなエモいリリックと、疾走感あふれるポジティブなメロディーが、夏のそよ風のような爽やかさをもってスタジオを優しく包み込む。
続いてアンダーメンバーがネイビーを基調としたシックな衣装をまとって登場。丁寧にあいさつをし、フォーメーションや振り付けのチェックを済ませると「日常」を披露。白光に包まれてのスピーディーで激しいダンスと、本当の幸せは日々の中にあると思わせる日常社会をベースに紡いだ普遍的な歌詞が、聴くものの心に刺さる。
UNCUTの撮影では、両曲ともに3台のカメラを駆使して撮影。至近距離から撮影する迫力のある映像と独特のアングルは、smash.でしか堪能できない貴重なもの。本編では見られない彼女たちのリアルな表情が切り取られている。(modelpress編集部)
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