ELAIZA(池田エライザ)、初ワンマンライブ開催 新コンセプトのライブツアー発表<レポ&セットリスト>
2021.12.26 13:57
女優、モデル、そして映画監督など、多岐にわたり活動する池田エライザが、音楽活動ELAIZAとして25日に東京・EX THEATER ROPPONGIで初ワンマンライブ「ELAIZA 1st ShowCase LIVE “Paradise Lost”」を開催した。
ELAIZA、初ワンマンライブ開催
突き刺すような寒波がおとずれたクリスマスに、記念すべき1stライブが開催。それは、カオスと極彩色、儚くも美しい世界だった。ELAIZAが作り上げた1stアルバム『失楽園』で示した世界を視覚でも体感できる喜び。現代社会の疲弊と楽園の喪失、そして再生。EXシアター満席の観客とともに生まれるシナジーによって多幸感に包まれていた。ELAIZAから才能があふれていた。息づかいひとつでステージを掌握するカリスマ。スキルフルなミュージシャンを牽引するみずみずしい生命力で、どの曲も鮮やかに奏でられていた。音響、照明などの演出チームの世界観のシンクロが素晴らしく、ELAIZAも完全に信頼して身を委ねている様子が、この⼀回のライブに向け積み上げてきた完成度を物語っている。
それによりELAIZA自身は歌の表現に完全に集中できていて、ボーカリストとして高い次元に到達していた。これまで歌番組でカバー曲を歌うのを幾度も見てきたが、歌唱力だけではない、内から湧き出るエネルギーの神々しい歌声に惹きつけられた。
ハイライトのひとつは自らが作詞した「Antique」、未来の地球環境への嘆きをワルツに乗せ、極彩色の照明とベース轟く重低音は混迷を極める世界となるなか、柔らかなアコーディオンとささやくようなELAIZAの歌声が、微かな生命の未来への願いを示していた。
「惑星」はライブ本編の最後を飾る曲。十代から常に表現者として歩んできたELAIZAが、様々な葛藤を乗り越え音楽という自分自身を表す世界に飛び込み迎えた1stライブ。あふれる感情からか涙がこぼれる姿が印象的だった。大地の鼓動と生命力を感じる壮大なバラードは、大型スクリーンに映し出された宇宙にたたずむ地球と、そこに生きる人々のささやかな日々とのダイナミクスが描かれ、昂る想いをこらえ歌うELAIZAの姿に、多くの観客も涙流す姿が見られた。
アンコール最後の1曲はELAIZAがアルバムの中でも特に大切にしている曲の一つ「Paradise Lost」。手持ち型のシンセサイザーを携え幻想的な弾き語りから始まり、会場を柔らかく包み込む歌声とのアンサンブルが、幸福な一夜の儚い終焉を心地よく告げていた。
ELAIZA、新コンセプトのライブ開催発表
終盤には新たな世界観・コンセプトによるライブの開催が発表された。来春、東京など3箇所6公演のBillboardツアー。アルバム『失楽園』を新たな解釈によるジャズ編成でのパフォーマンスになるという。ELAIZAの柔らかい歌声と飾らない人柄が、観客との⼀体感を創造し、未来への確かな希望を残して幕を下ろした。寒波到来の東京六本木にあたたかなクリスマスプレゼントとなった。(modelpress編集部)
セットリスト
M-1.AYAYAYM-2.Fall
M-3.etude
M-4.Antique
M-5.夢街
M-6.insomnia
M-7.愛だの恋だの
M-8.Jingle Bells rock cover
M-9.Close to you
M-10.惑星
EN1.Pretty Woman
EN2.Paradise Lost
2022 Billboard Tour日程
・3月26日(土) Billboard Live YOKOHAMA・4月3日(日) Billboard Live OSAKA
・4月10(日) Billboard Live TOKYO
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